BBC大井真理子 劣等感手放し自分の価値信じよう

BBC大井真理子 劣等感手放し自分の価値信じよう

2020/01/22

女は女の敵じゃない。手を取り合い、自身の価値を知って発信すれば世界は変えられる

日本人で初めて、BBCワールドニュースでキャスター・リポーターを務めている大井真理子さん。24歳でBBCに入社してから13年間、数多くの女性の先輩たちや仲間たちに助けられてきたと言います。子育てしながら働く親がもっと胸を張って生きられる社会をつくるために、大切なこととは何でしょうか。

多くの人に助けられて今がある

 「私も先輩たちにたくさんおごってもらったから、今日は私のおごり。マリちゃんもいずれ後輩ができたらおごってあげてね」

 BBCに転職する前、東京のブルームバーグで先輩記者と焼肉店にごはんを食べに行ったときに言われた言葉です。

 実際には後輩が入ってくる前にブルームバーグを退社してしまい、BBCでは同僚の年齢を知らない上に中途採用も多く、「私より10年後に入社した50代のベテラン経済記者」がいたりするので、「後輩にごはんをおごる」機会はありません。でも、キャリアの相談を受けるたびに、約15年前に東京の焼肉店で言われた言葉を思い出します。

 テレビに出る仕事は競争が激しく、足の引っ張り合いをしているところもあるのが事実です。

 BBCのウェブサイト担当記者から、最近増えている自分で撮影・編集・レポートするビデオジャーナリストになりたいという相談を受けたので、私なりにオンエアのアドバイスをしたところ、「テレビに出ている人が、他人をテレビに出すために協力するなんて聞いたことない」と周りに驚かれたことも。

 でもBBCだけでも週7日24時間番組を放送している。テレビ局は星の数ほどある。全員が活躍する場は十分あると私は思うんです。

 そして私自身、多くの人に助けられ、アドバイスをもらい、今のポジションに就くことができました。

 そして今も、BBC東京特派員になりたい(第5話)という入社以来の長年の夢をかなえるため、助言をもらいます。だから私で役に立てるのであれば、記者になりたい学生、海外で働いてみたい方の相談に乗ろうと思うのです。

シンガポールのスタジオにて

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日経DUAL

2020/01/16掲載記事を転載