育休中に取った資格で、開業という選択肢が生まれた

育休中に取った資格で、開業という選択肢が生まれた

2019/03/13

狭き門である社会保険労務士の試験に一発合格。職場復帰後に“複業”として独立・開業

育休中に、復職後のキャリア形成に向けてスキルアップや資格取得に励んでいる人が増えています。とはいえ、これから育休に入るママたちの中には「何をすればいいの?」「どうやって学べばいいの?」「そもそも育児と両立できるの?」といった疑問や不安もあるのではないでしょうか。

この連載では、育児と学びを両立している人や、育休中にスキルアップを果たした先輩たちのリアルな声をお届けしていきます。今回は、育休中に社会保険労務士の勉強をスタートして、独立・開業への道を歩むことになったママのお話です。

当事者意識を持てるテーマだったから、興味を持って続けられた

 インターネットメディアの企画・開発・運用を手掛ける会社で正社員として働く一方、2018年8月に社会保険労務士事務所とキャリアコンサルティング会社を立ち上げた羽石さん。現在は、2人の子どもを育てながら、会社員として、そして2つの会社の代表として働き多忙な日々を過ごしています。彼女の人生を大きく変えたのは、2人目の子どもを出産した育休取得中のある出来事がきっかけでした。

 「すべては社会保険労務士の資格を取得したことからスタートしました。『資格を取得して独立・開業しよう!』と意気込んでいたわけではありません。どんな資格なのか見てみようという軽い気持ちで、参考書を手に取ってみた。最初はそれだけでした」

 図らずもその一歩が、羽石さんの未来を大きく変えていきます。

 羽石さんは、38歳で1人目の子どもを出産。生後6カ月で保育園に預け、時短勤務で職場復帰を果たしました。育児と仕事の両立は、体力的にも精神的にも負担が大きかったといいます。「子育てをしながらでも、働きやすい世の中にしていきたい」という思いが徐々に膨らんでいきました。

 「ある日、正社員として勤めている会社で、働くママ向けのキュレーションサイトを立ち上げることになりました。必要な情報を集めていると、5人の子どもを育てながら仕事と家庭の両立支援を手掛ける女性の存在を知ったのです。その方の職業が、社会保険労務士でした」

 社会保険労務士とは、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じる専門職です。合格率は毎年一桁台という狭き門ですから、難関国家資格の一つに挙げられます。

 それでも、既に2人目ということもあり、子育て経験のあった羽石さんには、1人目のときにはなかった気持ちの余裕がありました。生後3カ月が過ぎた頃には、社会保険労務士の参考書を手に取っていたそうです。

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日経DUAL

2019/03/05掲載記事を転載