「好きな服と仕事服が違う…」「大人見えする髪型は?」

「好きな服と仕事服が違う…」「大人見えする髪型は?」

2019/07/31

doors読者のお悩みに余語まりあさんが回答

仕事における「自己ブランド」を築くためのノウハウをお伝えしてきた当連載。最終回の本日は、読者から寄せられたお悩みにブランディングコンサルタントの余語まりあさんがお答えします。服装からメイク、SNS活用まで、たっぷり聞きました。

好きな服と仕事服が違う… どうすればいい?【お悩み】
好きな服とオフィスに合う服が違うので、いつもコーディネートに迷ってしまいます。また、寒色が好きですが、「暖色のほうが柔らかい印象になる」と周りからは言われます。なるべく柔らかく話しかけやすい印象を与えたいですが、職場向けのコーディネートはどう考えればいいでしょうか?(24歳・マスコミ・出版)

 好きな服とオフィスに合う服が違う場合、できる限り仕事においては「オフィスに合う服」を優先しましょう。デザインはオフィス向けにして、色は自分の好きな色を取り入れるなど、「好き」と「仕事向き」のバランスを考えてコーディネートを考えるといいですね。例えば、第4回『理想の自分を演出するための「服の形・色・素材」選び』で紹介したように、素材や服のシルエット、色選びに気を使うといいでしょう。

 「柔らかい印象を与えたい」ということですが、夏場では、透けている素材やふわふわとしたシフォン素材に安易に走らないように。幼く見えやすくなるので、それを防ぐには、直線的なシルエットをイメージするとよいでしょう。その上で、色を好みのものにしましょう。

 また、寒色が好きなのに、暖色のほうがお似合いだということですが、無理に暖色を取り入れる必要はありません。同じ寒色系でも、パステルカラーを選べば柔らかい印象を演出できます。

ヘアアレンジで幼くならない方法は?【お悩み】
オフィス向けの髪形が分からず、いつもヘアアレンジで悩んでしまいます。大人っぽく見られる髪形はありますか? 髪の長さはミディアムロングです。(25歳・IT・営業)

 髪が長い女性の場合、おろしているか、結んでいるか、そして前髪があるかないかで印象は大きく変わります。ミディアムロングでヘアアレンジをされたいということであれば、一つ結びでも髪を結う位置を変えてみてください。同じポニーテールでも、結ぶ位置によって見え方が変わります。

 大人っぽく見せたいのであれば、低い位置で髪の毛をまとめるといいですね。高い位置で結ぶと、若々しくフレッシュな印象になります。ですので、会議などでは低めの位置で結ぶ、後輩や同僚に親しみやすい雰囲気を与えたいときは高めで結ぶなど、シーンによって使い分けるとよいと思います。

 また、前髪を作り、目の上までかかる長さにすると幼い印象を与えがちですが、前髪を伸ばして横に流すとぐっと大人っぽく見せることができます。

同じポニーテールでも、結ぶ位置によって印象は変わります


しゃべり方を直したい… 練習法はある?【お悩み】
もごもごとしゃべってしまう自分の話し方を変えたいです。はきはきとした話し方で明るく見せられる方法はありますか?(28歳・メーカー・営業)

 声質を変えるのはなかなか難しいですが、話し方は意識次第で変えることができます。例えば、口の開け方が小さいともごもごした話し方になってしまうので、「あ・い・う・え・お」の母音をしっかり発音する意識を持ち、普段から口の開け方を大きくするといいと思います。一人の時間に自宅などで練習してみましょう。

 また、話し方に加えて私が大切だと考えているのは、口癖です。私自身も、他人に言われるまで気が付かなかったのですが、「そして」の意味で「でもね」「だけど」などの接続詞を口癖のように使っていたんです。こうした言葉を多用すると初対面の方や私のことをよく知らない人に対して、ネガティブな印象を与えかねませんよね。癖は、自分ではなかなか気付きにくいもの。周りの親しい人にヒアリングしてみて、話し方や口癖を直すといいと思います。

話し方も大事ですが、それ以上に「口癖」に気を付けるのもポイント。親しい人に自分の口癖は何か聞いてみるといいでしょう(写真はイメージ)


セルフブランディングが気になります【お悩み】
セルフブランディングを実践するためにフルメイクをすべきだと思う一方で、本当はナチュラルメイクが好き。メイクの引き算が分からず、悩んでしまいます。また、TwitterなどのSNSを活用して自分を表現して仕事につなげたいと考えていますが、うまく活用できません。仕事上のメイクとSNSを活用したセルフブランディングについてアドバイスしてください!(30歳・フリーランス)

 無理に派手な化粧をする必要はありません。ナチュラルメイクが好きであれば、ファンデーションは薄くして、アイメイクも抑え気味にするといいですね。眉は、太く濃く描かずに自然な毛の流れを意識しましょう。チークは、お風呂上がりの頬のような自然な色味を心掛けましょう。

 今は、仕事でもナチュラルメイクがOKな時代。ポイントはきちんと感があるかどうかで、肌が均一に見え、自然な印象のほうが好まれます。フルメイクが必ずよいというわけではなく、例えば自然界にない奇抜な色や真っ赤な口紅を使うことは考えもの。何事もバランスが大切ですね。

 仕事でSNSを活用する際は、発信したい内容とツールの方向性が合っているかが重要だと思います。例えば、Twitterはあくまで短い文章で表現し、インスタグラムは写真がメイン、Facebookは写真と文字の両方ですよね。その場合、何か自分なりの「核」となるものを置くといいと思います。世の中の出来事に対する独自の分析や、趣味のことでもOK。

 ただ、SNSはどうしても炎上するリスクがあるので、とがりすぎずに、慎重な発信を心掛けましょう。SNSでのブランディングでも、「自分はどうありたいか」が肝になります。まずは軸を決めてから、発信内容やどんなSNSを使うとよいのか考えるといいのではないでしょうか。そして、あくまでもリアルな人間関係をきちんと築き上げながら、自分のメディアとしてSNSを活用するといいと思います。

 連載を通して、服装から話し方、効果的なメイクの方法をお伝えしてきました。どのテーマでも、「自分がどうありたいか」「自分をどう見せたいか」が大切だと余語さんは話していましたね。若手社員のうちから、「理想のイメージ」を持つ重要性を理解できたのではないでしょうか。「セルフブランディングなんて自分には関係ない」――。そう考えずに、今のうちから理想の自分に近づくためのステップを心掛けましょう。

取材・文/浜田寛子(日経doors編集部) イメージ写真/吉澤咲子 イラスト/itabamoe

Profile
余語まりあ(よごまりあ)
ワイズエフェクト代表取締役
大学卒業後、サンリオに入社。人事部、仕入部を経て、その後名古屋にて同社出版営業の派遣を経験。2008年に(東海テレビ認定講師として)講師デビューし人の可能性を活かす講演、研修を年間100回以上各地で行う。タイタンの学校レギュラー講師、船井総研パートナー企業、金城大学非常勤講師等、著書は『あなたはもっときれいになれる』(あさ出版)等。

Provider

日経doors

2019/07/24掲載記事を転載
「好きな服と仕事服が違う…」「大人見えする髪型は?」