ARIA「SNSの闇」事件簿 化けた知人、消えた友人

ARIA「SNSの闇」事件簿 化けた知人、消えた友人

2019/10/09

河崎環 「飲んだら(SNSを)するな、するなら飲むな」と分かっているけど、つい開いてもやもや

SNSに振り回されたりもめたりするなんて、10代、いやせいぜい20代まで? と思っていたそこのあなた。友人関係でイライラ、変わりゆくあの人を見てもやもや、不倫がばれそうな同僚にひやひや……実はARIA世代だからこその、香ばしい事件がたくさん起こっているんですよ。河崎さんにオトナのSNS事情を斬ってもらいます。

 電車の中で、職場の隅で、カフェで、自宅で――。一息いれるついでに、ふとスマホを手に取って、ついSNSアプリを立ち上げてしまう皆さん。SNS、ときどきツラくないだろうか。SNS、失敗した経験はないだろうか。SNS、しばらく見ないようにしようと思っていたのに、自分の指がアプリの位置を本能のように覚えていて、うっかり押して「あぁっ!」となったことはないだろうか。

 SNSの誕生・普及から15年以上たち、「飲んだら(SNSを)するな、するなら飲むな」なんて言葉もすっかり定着した。それでもまだ、「SNSがストレスなのに、続けてしまう」私たち。なんの因果なのだろう。まるで、散々振り回され、自分も相手を振り回して、先の見えぬ関係を惰性でズルズルと続ける、男女の腐れ縁のよう……。『オトナの劇薬』連載、今回はARIA世代が語る「SNSの闇」事件簿である。

胸の谷間もあらわな美魔女になった旧友にどう反応する?

 「ママ友として仲良くしていた人。Facebookでつながって、子どもが小さい頃は子ども中心の投稿をして、コメントし合う仲でした。ところが、子どもが中学生になった頃から状況が一変。彼女がプチ整形にハマり出したんです」と語るA子さん(40代前半)。

 もともと化粧品やダイエットなどの美容情報に関心が高くて、きれいめというよりもかわいい方面のルックスだったママ友が、歯を治し、ネイルやマツエクの写真を毎回無邪気に上げていた頃はまだ素直に「いいね」できたのだという。「でも彼女が美容皮膚科にハマってから、様子が一段とおかしくなって」

 苦痛や高額の治療費と引き換えにした成果を見てほしいのだろう、彼女の写真はどんどん盛られて華やかに、そしてA子さんが知っているオリジナルの姿からは離れていった。目が大きくなり、色白になり、鼻筋が通り、顎が小さくなり、唇が腫れた。どこかの雑誌の読モに1度や2度はなり、髪が巻かれ、「まだそこまでは、きれいになったな、って正視できたんです」。が、あるときから「季節に関係なく、ノースリーブで胸元の大きく開いた服装ばかりになって、とうとうこの夏はほぼ半裸(ビキニ姿)に……」

 彼女のプチ整形が進行し、露出度が増すに従って、フォロワー(友達)の数もうなぎのぼりだそうだ。「全然知らないおじさんたちがわんさか釣れてて、『きれいですね』『すごくセクシー』『会いたいです』って熱心にコメントしたりいいねしたりしてるんです。彼女はそれに『ぜひ❤(ハート)』みたいな……」。

 実名でやっているFBなのに半裸写真を公開する友人、そこに群がる実名のおじさんたちの存在(丸見え)を知って、ドン引きしてしまったA子さん。「友人は、たぶんSNSモテがうれしくてやめられないんでしょうね。私としてはどう反応すればいいのか分からなくて、とりあえず『見たよ』の意味で、アプリで10頭身くらいに加工された写真にこわごわ『いいね』する日々です」

美魔女の加工写真に群がるおじさんたちにもドン引き…

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日経ARIA

2019/09/24掲載記事を転載