パパ育休で人生観が変化 転職と引っ越しを決断

パパ育休で人生観が変化 転職と引っ越しを決断

2020/09/23

「カフェに行きたい」。妻の何気ない一言に学んだ出産・育児の大変さ

徐々に世の中に浸透しつつある、男性の育児休業。実際の取得率はいまだ7.48%(2019年度)にとどまるものの、政府でも「取得義務化」を訴える動きが出てくるなど、空気は確実に変わってきています。では、実際に育休を取得したパパたちは、家庭や仕事でどのような変化があったのでしょうか。一部の特別な“スーパーイクメン”ではない、普通のパパたちへのインタビューを通じて、社会の実相に迫ります。

育休を取った人
野﨑聡司さん 会社員(通信関連企業勤務)
家族構成:妻 会社員(金融保険関連企業勤務)、長女(2歳)
育休取得経験
9カ月

当初は育休を取る気はなかった

 妻から妊娠報告を受けたのは結婚2年目の秋のことでした。当初は「育休を取ることにあまり関心がなかった」と話す野﨑さん。考えが変わったきっかけは、妻から「参考にして」と手渡されたパパ向けの育児書でした。「育児はママに対する気遣いが土台」「育児は『育自』。自分が成長する機会でもある」などと読み進めるうちに「育休は取ったほうがいい」と確信するようになりました。

 「育休を取るなら、一通りの家事をこなせないと」と、まず着手したのは、苦手だった料理。体得するために料理教室に通うなどして準備を進めました。

 同時並行で、当時勤めていた会社で、育休取得の手続きを進めました。ただ、当時の勤め先は昔ながらの「企業戦士」が集まるタイプの会社。これまで長期の育休を取った男性社員はいなかったため、「え、育休取るの? なんで?」と聞かれるなど、なかなか理解を得られなかったといいます。それでも、「私にしか妻は支えられない」という信念のもと、上司や同僚に対する説得を続け、無事取得することができました。

 晴れて育休が始まると、そこには、予想以上に刺激あふれる日々が待っていました。

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日経DUAL

2020/09/18掲載記事を転載