佐藤可士和 子どもと一緒にCM制作費を想像するゲーム

佐藤可士和 子どもと一緒にCM制作費を想像するゲーム

2020/02/19

【子どもにお金をどう教えてる?】ケース1/日本を代表するクリエーティブディレクターの場合

日本を代表するクリエーティブディレクターである佐藤可士和さん。ユニクロ、国立新美術館、セブン-イレブン・ジャパン、楽天などのプロジェクトを手掛け、強く印象的なデザインで、見る人に企業イメージやブランドのメッセージを的確に伝える。妻である悦子さんは辣腕マネージャーであり、『SAMURAI 佐藤可士和のつくり方』(誠文堂新光社)を著した良きパートナー。多忙な毎日の中、現在小学6年生の息子と過ごす時間は優先的に割くという佐藤さんが息子に伝えている、「価値と価格」の関係とは。

―― 常に並行して数十のプロジェクトを動かし、国内外の出張が月に複数回。超多忙な日々の中で、子育てに気持ちも時間もなるべく割くようにされているそうですね。

佐藤可士和さん(以下、敬称略) 息子が誕生した時、皆から「子どもと深く一緒に過ごせる時期は長くても10数年。本当に短いので、ぜひ大切に」と言われました。そのアドバイスが頭にあり、息子が生まれてから可能な限り、一緒に過ごそうとしてきた12年間でした。

1日5分でも、2人で話す

佐藤 僕の日課は、家族で朝ご飯を食べ、7時すぎに登校する息子を歩いて5分ほどのバス停まで送っていくこと。その間、2人で話すのが楽しいんです。昨日はある大学のコンピュータークラブでワークショップに参加し、ロボットサッカーを作った話をしました。

佐藤可士和(さとう・かしわ)/クリエーティブディレクター、慶應義塾大学特別招聘教授、多摩美術大学客員教授。1965年生まれ。博報堂を経て2000年にSAMURAI設立。主な仕事に国立新美術館シンボルマークデザイン、ユニクロなどのブランドクリエーティブデザイン、カップヌードルミュージアム、ふじようちえん、今治タオルなどのトータルプロデュース。受賞、著書ともに多数

佐藤 たわいのない会話がほとんどですが、「小学5年生のときは分からなかった言葉が今日は理解できて、話がスッと進んだな」とか「プログラミングの新しい用語を口にしたぞ」など、息子の微妙な成長に気付けます。5分ずつでも毎日接する。これは忙しい親にとって面白いコミュニケーション方法です。

 子どもの方も4年生頃からは習い事などで忙しそうです。息子は幼稚園時代から絵が好きで今も一生懸命続けている。いろいろなコンクールで僕なんかよりたくさん受賞してるんですよ(笑)。極真空手にも熱中していて、今日も今頃は道場で稽古をしているはずです。

―― 子どもへのマネー教育は、どんなふうに実践していますか。

佐藤 登下校中にコンビニに寄って買い食いすることはまだ禁止にしていますし、お小遣いもあげたことがありません。2020年の春に、中学校に進学するタイミングでいよいよお小遣いをあげ始めようかと、(妻の)悦子と額を考えているところです。

 僕が息子にしているマネー教育というと、旅先でも、ウチでテレビを見ているときもよく、価値や価格についての話をすることでしょうか。

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日経ARIA

2020/02/13掲載記事を転載