ファクトリエ山田敏夫 全財産失ったパリで起業志す

ファクトリエ山田敏夫 全財産失ったパリで起業志す

2019/12/19

グッチでのアルバイト時代に起業に目覚め、フリーター生活を経て準備へ/前編

成功者はどのようにお金を使い、道を切り拓いたのか――。お金とキャリアにまつわるエピソードを紹介する本連載。第1回の主人公はファッションブランド「ファクトリエ」を展開するライフスタイルアクセント社長の山田敏夫さんです。今でこそ予約後数カ月待ち状態の人気ブランドに育てましたが、山田さんには、コンビニでガムを買うこともできなかったフリーター時代がありました。前編では、会社創業前までを中心にお届けします。

山田敏夫 ライフスタイルアクセント社長

1982年熊本県生まれ。実家は熊本市内で100年続く老舗洋装店で、忙しく働く両親を間近で見ながら育つ中で独自の職業観を確立。大学卒業後、人材広告会社、アパレル系企画会社を経て、2012年、ライフスタイルアクセントを設立。工場直結型ブランド「ファクトリエ」を展開し、「汚れない白デニム(児島のずっときれいなコットンパンツ)」などのヒット商品を生み出す

日経doors編集部(以下、――)この連載では皆さんのお金にまつわるエピソードや、思い出深いお金の使い方などを聞いていきます。山田さんがお金のエピソードと聞いて一番に思い出すのはどんなことですか?

山田敏夫さん(以下、山田) 一番今の道につながっているなと思うお金はフランス留学をしたくて、その前にフランス語を勉強するために通った英会話スクール代ですかね。20万円くらいかかりました。アルバイトでアパレルショップの店員をして貯めたお金を使いました。

 ただ、通ったのは英会話スクールだったのでフランス語の講座ってほとんど無いんですよ。だから先生と通信でつなげて会話をするんです。日本人4人に対して先生1人という状況で、自分の都合が合う時間に受講するスタイルでした。あるとき、朝早く行けば他の生徒が参加していない、自分1人が先生を独占できると気づいて、朝6時くらいからフランス語の講座を受けていました。

――そこである程度、フランス語を身に付けて、パリに留学されるんですよね。

山田 はい。実家の洋品店を継ぐつもりだったので、ファッションを学ぼうとパリに行きました。しかし、それが到着と同時にとんでもないことになりまして。

――え、どうされたのですか?

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日経doors

2019/12/13掲載記事を転載