付箋貼るだけ「自分が本当にかけたい支出」が分かる

付箋貼るだけ「自分が本当にかけたい支出」が分かる

2017/11/13

お金の使い方で幸せになる「支出の優先順位」の調べ方

せっかく外食するのなら、おいしいものが食べたい!
女子だし、やっぱりおしゃれに見られたい!
ネイルもエステもみんなやってるから、私も!
スマホは必需品だから削れない!
会社のストレスは、旅行で発散!
……

など、あれもこれも「私には必要!」 という状態になっていませんか?


「本当にかけたい支出」は何ですか?

 欲しいだけのお金があれば、やりたいことを金額の制限なくできますね。でも、私たちは、現実を知っています。

 使うお金は、自分が得る収入の中でやりくりをしなければならず、決まった収入の中で生活をし、日々の楽しみを見つけ、将来の蓄えを行う必要があるのです。そこで、自分が「本当にかけたい支出」が何かを考えてみましょう。

 ここで大事なことは「とにかくやってみること」。

 この後、ワークのやり方をお伝えしますが、頭の中で「私にとってはこれが大事な支出なの」と思っていても、実際に「見える化」してみると、実践する前よりも悩んだり、想定していたものと違う順位になったりして、新しい自分の価値観に気付くことがあるのです。

「幸せ温度計ワーク」をやってみよう!

 自分が使っているお金の中から、大事にしている支出、あるいは、大事にしたい支出に順番を付けるワークを「幸せ温度計ワーク」と呼んでいます。その方法は付箋を並べ替えるだけ。やり方はカンタンです!

 大事なことは、支出金額の高さや、必要な支出だから、という理由ではなく、「自分がここにお金をかけると幸せ」「この支出だけは削りたくない!」という支出を重視すること。

 金額の高い低いや、生きていくための必要性ではなく、「これはなくてもいいなぁ」とか、「どうでもいいや」という支出を優先順位の下のほうに並べるのです。

 例えば、生きていくためには住む場所が必要ですし、住居費は家計の中でも高い支出になっていることでしょう。その住居費を「自分が毎日過ごす場所だから、自分が気持ちよく生活するための場所は大事!」と考えるのなら優先順位は高くなりますし、「住む所は必要だけど、寝れたら十分」と思うのなら、優先順位は低くなります。

 繰り返しますが、このワークのポイントは、支出の高い低いではなく、自分が幸せになれる支出の優先順位。これを意識して並べ替えてみてくださいね。

1.付箋とA4用紙1枚を準備する
2.付箋1枚につき支出一つを書き出す
(例)食費、日用品、洋服代、化粧品代、交際費、趣味のお金、ペット、水道光熱費、通信費、新聞代、交通費、住居費、車代、保険料、レジャー費、子どもの教育費など
3.支出を書いた付箋を、A4用紙に、自分が幸せになれる支出の順番に、上から下に並べる

さて、あなたはどんな順番で並べる? (C) PIXTA

 さて、あなたにとって大事な支出は、どんなものが上位になりましたか。

 あなたのお金の使い方は、知らず知らずのうちに、親や友達、会社や世間体など、いろんな人の影響を受けています。それを、「本当にこの支出が私には大事なの?」と、あえて自分に問いかけることで、自分が本当に大事にしているものに気付くことができるのです。

かけたいところにお金をかけるために

 「幸せ温度計」の付箋ワークで自分が大切にしている支出が分かったら、今度は、今よりも充実させるための見直し方法です。

 家計を見直すときは、優先順位が低いものから手を付けましょう。

 優先順位が低いものなら、支出をカットするストレスも少ないはず。そして、その見直しのための労力も時間も、「自分が本当に大事なことにお金をかけるため」と思えば、きっと頑張れるはずです。

 パートナーがいる人は、パートナーと一緒にやってみると、互いのお金の価値観が分かります。今までお金のことでケンカをすることが多かった人は、「幸せ温度計」ワークをすることで、「あぁ、こんなに優先順位が違うからケンカになっていたんだ」と、冷静に判断できるはず。

 お互い考え方が違うことは頭で分かっていても、「どこが違うのか」というのは普段の生活ではなかなか明確になりません。でも、このワークなら簡単だし、時間もかからずに、そして、ケンカにならずに二人でできます。

 自分が納得できるお金の使い方をするために、ぜひ、やってみてください。今年中にやっておくと、来年のお金の使い方が上手になること、間違いなしです。

文/前野 彩 写真/PIXTA

Profile
前野彩(まえの・あや)
Cras代表取締役。FPオフィス will代表。大阪在住のファイナンシャルプランナー。中学・高校の保健室の先生から、結婚、退職、住宅購入、加入保険会社の破たんを経て転身。働く女性や子育て世帯が、お金の安心と可能性を実感できる「知れば得トク、知らなきゃソンするお金の知恵」を伝える。講演やテレビでも活躍。新著に『本気で家計を変えたいあなたへ〈第2版〉 書き込む“お金のワークブック”』(日本経済新聞出版社)。

Provider

日経ウーマンオンライン

2017/11/13掲載記事を転載
付箋貼るだけ「自分が本当にかけたい支出」が分かる