年末までに「家計簿は1カ月付ければOK」付け方3つ

年末までに「家計簿は1カ月付ければOK」付け方3つ

2017/10/02

家計簿を付けるのが苦手な人でもできる「1カ月だけ家計簿」

 あなたは自分が「何に、どこで、どんな支払方法で」お金を使っているか、把握できていますか?

 マネーセミナーや個人相談で話を聞いてみると、家計簿を付ける人は少ないのが現状で、何を隠そう、私自身もファイナンシャルプランナーですが、手書き家計簿は付けていません。

 自分が家計簿を付けられないからいうのではありませんが(笑)、家計簿を付けなくてもお金の管理ができていれば問題はありません。でも、お金の悩みがあるのなら、「1カ月だけ家計簿」を付けてみませんか。

1カ月だけでOKです! (C) PIXTA

 「1カ月だけ家計簿」の方法は、3つです。

 これから説明する3つの方法のうち、自分に合った方法でお金の使い方を把握していただきたいのですが、どの方法を選んだとしても、その目的は、「自分が使っているお金の現状を知ること」です。収支合わせではなく、「現状把握ができれば目的達成!」だと思って、年末までの間に気軽な気持ちで挑戦してみてください。

何にいくら使っているか知りたい人は

【方法その1 支出項目別管理】

 食費、日用品、水道光熱費……というように、支出項目別に記録する方法です。一般的な家計簿は、支出項目別に管理しているタイプがほとんどです。

 メリットは、食費がいくら、洋服代がいくら、というように自分が使っているお金の内容がすぐに分かる他、食費の平均値などの統計データもあるため、他の家計と比較しやすい点が挙げられます。

 しかし、食費と日用品を一緒に買ったときには、帰宅後にレシートを見ながら支出項目を分けて電卓をたたく必要があるため、手間を感じる人も少なくありません。そこで、裏技を紹介しましょう。

 2種類の支出項目をレジで支払うときは、「この洗剤は、かごの中の食品と分けて支払います」というように、レジでお金を支払うときに分けます。レジ係の方や後ろで並ぶ人のことを考えるとちゅうちょするかもしれませんが、「1カ月だけだ」と思って、自分が家計を管理しやすいように、工夫してみてくださいね。

 見直すときは、「カフェ代が高いと感じたらコーヒーを持ち歩く」「本を読んで過ごせる場所を見つける」など、その支出の代わりになる代替行動を考えてみましょう。

どこでお金を使っているか知りたい人は

【方法その2 店別管理】

 食品を買う店、服を買う店など、普段買い物をする店は、自然と決まっていませんか?

 スーパー系のレシート、ドラッグストア系のレシート、コンビニ系のレシート、というように、お金を使っているお店のグループ別に管理をするのが、店別管理です。

 店別で管理をするので、自分の行動範囲や癖が簡単に分かりますし、ドラッグストアで化粧品と日用品と食品を買っても、店別管理なら帰宅後に支出項目別に分けなくていいので簡単に管理ができるメリットがあります。その反面、どんなものにいくらお金を使っているのかが分かりにくく、細かな見直しがしにくいという点は避けられません。

 そこで、最も簡単な見直し方法をお伝えします。それは、「その店に行く頻度を減らすこと」。例えば、仕事帰りの毎日のスーパーが習慣になっているのなら、2日に1回にする、というように、回数を減らすのです。シンプルな方法ですが、それだけで、家計の支出を改善する効果がありますよ。

何に、どこで使っているのかって意外と把握していないものです (C) PIXTA


何で支払っているのか知りたい人は

【方法その3 支払方法別管理】

 水道光熱費や携帯電話代のような、ある程度固定した金額を自動引き落としやクレジットカード払いの手続きをしている項目は別として、自分の意思で支払い方法を選択できる買い物を管理します。

 普段、モノを買うとき、どんな支払い方法を選んでいますか? 現金? クレジットカード? 電子マネー? デビットカード? ビットコイン? 最近は、いろんな支払い方が誕生しています。

 特に電子マネーは手軽に使えるメリットが大きい反面、使ったときのレシートが出ないなど何に使っているのかが分かりにくい傾向にあり、支出が増える方が多いように思います。

 そこで、電子マネーを使うことが多い人は、そのよさを生かした現状把握を行いましょう。現金やクレジットはレシートを集めてその合計金額を出す必要がありますが、電子マネーは使った記録の明細を自分で作る必要がありません。使ったお金の一覧が簡単に手に入るため、日常の中で電子マネーで支払うことが多い人は、その明細を家計簿代わりにすることで、現状把握をしましょう。

 そして、現金以外の支払いが多いことが使い過ぎの原因かも? と思ったら、1カ月間、どんなに不便でも現金だけで生活してみましょう。「お金を使っている感覚」を取り戻した後なら、再び電子マネー生活に戻っても、お金の管理はしやすくなるはずです。

レシートとスマホ写真を駆使するとラク

 今回紹介したどの方法でも、いざ家計簿を付けようとしたときに「レシートがない!」「記録明細もない!」ということもあるでしょう。例えば、自動販売機で買ったとき、友達と割り勘したとき、そして、レシートがない店でランチをしたときなどです。

 自動販売機や友達との飲み会は、スマホなどで写真を撮っておくと、振り返るときに、「この飲み会、割り勘で4000円だったなぁ」と思い出せます。レシートがないランチの店でも、手書きの領収書を作成してくれます。わざわざ手書きの領収書を書いてもらうことに抵抗がある方は、ランチを頼んだときのメニューを写真に撮っておくことでレシート代わりにしましょう。

 さて、自分に合いそうな方法は見つかりましたか?

 家計簿を1年間付ける……となると、かなりやる気が必要で、記録することが好きじゃないと続きません。でも、最初から「1カ月だけやればOK」とハードルを下げておけば意外と頑張れるもの。

 「1カ月家計簿」の目的は「自分が使っているお金の現状を知ること」ですから、「支出が分かればOK!」と思って、まずはやってみてくださいね。3つの方法も1つ試して合わなければ、2つ目、3つ目と変えてもいいでしょう。この機会に、自分に合うお金の使い方を知る方法を知りましょう。

文/前野 彩 写真/PIXTA

Profile
前野彩(まえの・あや)
Cras代表取締役。FPオフィス will代表。大阪在住のファイナンシャルプランナー。中学・高校の保健室の先生から、結婚、退職、住宅購入、加入保険会社の破たんを経て転身。働く女性や子育て世帯が、お金の安心と可能性を実感できる「知れば得トク、知らなきゃソンするお金の知恵」を伝える。講演やテレビでも活躍。新著に『本気で家計を変えたいあなたへ〈第2版〉 書き込む“お金のワークブック”』(日本経済新聞出版社)。

Provider

日経ウーマンオンライン

2017/10/02掲載記事を転載
年末までに「家計簿は1カ月付ければOK」付け方3つ