「仕事以外の自信」40代から自分磨きを続けるコツ

「仕事以外の自信」40代から自分磨きを続けるコツ

2018/12/12

「ノートに書くだけ」では人は変われない 自分磨きを実現する方法

プライベートの寂しさや仕事の行き詰まりに焦りを感じた経験もある、キャスター小西美穂さん。その時々のリアルな感情が読者の共感を呼び、一つ一つ壁を乗り越えてきた実践的な方法には、大きな反響がありました。特に女性たちから、あの話をもう一度! とリクエストがあった「婚活、自分磨き」について、今日も読者と一緒に小西さんと考えてみました。

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本日のお悩み「ジブン大会(自分磨き)実践中。仕事以外でもっと自信を持ちたい」【悩んでいる人】
広岡さん(42歳・印刷・営業/独身)
30代まで仕事に没頭し、気付けば40代。仕事以外の自分磨きの活動も始めようと、いろいろ挑戦中。仕事は自信を持って進められるけれど、プライベートではどこまで自分が相手を楽しませることができるのか、自信を持てないことも。自分を振り返るノート術をさらに生かす方法も知りたい。

広岡 私、今42歳で独身なんです。20代、30代はずっと仕事に夢中で駆け抜けて、気付けばこの年になっていたというかんじです。そうなったのには実は理由があって、28歳の時の転職がきっかけでした。

 最初に入った会社でも楽しく仕事をしていたのですが、他社の男性から「もっと広い世界を見たほうがいい」と声を掛けてもらって移ったんですね。その歓迎会の時、年下の男性の先輩から思いも寄らないことを言われたんです。「いい年してるんだから、せいぜい女を武器にして頑張れば」って。

小西 はい、はい、はい。来ましたね。

広岡 「前の会社でちやほやされてたのかもしれないけれど、ここでは新人なんだからお酌して回れよ」とも。

小西 ジャブですね。「なんぼのもんや」みたいな。

広岡 きっと私が突然入ってきたのが気に入らなかったんでしょうね。聞いていた周りの方が制止してくださったんですけど、私は結構こたえてしまって。

 パーティーで女友達から受けたお説教(詳しくは、「30代から『煮詰まる女友達』関係・距離感の変え方」)は、穏やかに聞けたんですけど、これは本当に傷つきました。それで「絶対に、負けたくない!」って頑張りました。そしたら新しい仕事もたくさんできて、どんどん面白くなりました。

小西 そのジャブ打ってきた男性はどうなったの?

広岡 辞めていきました。彼が辞めた後は、私ものびのび仕事ができるようになりました。

小西 それで28歳からずっと仕事に没頭してきたんですね。

仕事優先でやってきたけど、これでいいのか

広岡 楽しくて。親からは何度も「結婚しなさい」と言われていたんですが、すぐに興味は湧かなくて。家事も苦手だったので「自分に結婚は向いていないんじゃないかな」と思うところもあって、ずっと仕事を優先してやってきました。

 でも38歳くらいになると、仕事もだんだん人に任せられるようになって落ち着いてきたんです。そこで41歳でやっと婚活をする気になって、結婚相談所に登録してみることから始めました。

小西 それで、それで?

広岡 一人、継続的に会う相手ができて、お茶をしたりというお付き合いが4カ月ほど続いたんですね。でも突然、お断りされてしまって。しかも、本人から直接ではなくて人を介しての連絡だったことがショックで。

小西 それは、あかん……。

広岡 それまで婚活のことは友達にも黙ってやっていたんですけど、一人で抱え切れなくて「こんなことがあった」と聞いてもらいました。すると、皆が励ましてくれて気持ちが前向きになれて「新しいことを始めてみようかな」と。仕事とは別に、自分ができなかったことをやってみようと、今年になってお料理を習い始めたら思った以上に楽しくて。小西さんが本でも紹介している「ジブン大会」にも通じるかなと思いました。

小西 お料理! いいですね。

広岡 はい。しかも、通っているスクールがマンツーマンスタイルですごく本格的なお料理を教えてくれるところで、ちょっと高いんですけど通いがいがあるんです。この間は「なます」を大根の桂むきから習いました。

小西 楽しそう。もっと聞きたい、その話。

広岡 友達に話しても盛り上がって、ビールもぐいぐい飲んで楽しくなれるんですけど、ただ翌日すごく落ち込んじゃうこともあって。婚活はいったんお休みにしています。

小西 まず私が言いたいのは、他人を介して断ってくるような相手と結婚まで進まなくて本当によかったねぇ! ということ。肝心な時に逃げるタイプじゃないですか。1年、2年も付き合わなくて4カ月で済んで、広岡さん、ほんまラッキーだった!

 そして、一度そういうことがあったので今は気持ちが停滞しているかもしれないけれど、「いつかまた出会えるはず」と信じ続けていいと思います。

 今の広岡さんは仕事もできて、すてきな友達にも囲まれて充実しているかもしれないけれど、「このくらいでもいいかな」と思ってしまったら、それで止まっちゃう。もったいないです。今でも十分にすてきだけど、「もっと幸せになりたい」と願いながら新しい出会いに対して積極的になることって、実は、40代の婚活においてはすごく大事なんですよ。40代からガツガツと婚活してきた経験者として申します(笑)。

広岡 「このくらいでいいかな」という考えだと、止まってしまうんですね。

小西 当時ショックだったはずのエピソードも、今こうして初対面の人たちの前で話せるなんて、素晴らしいこと。

広岡 はい。最近はお客さんにまで話すことができて、面白がってもらっています。

小西 もうちょっと時間がたつと、もっともっと面白く話せるようになりますよ(笑)。

 私もね、婚活中に焦っていた時は決して人に話せなかったこともあります。でも、時間がたつとネタになる。ネタにできるってことは、その時の自分を越えられたってことなんですよね。ぜひネタにしながらも諦めず、新しい出会いをつかんでほしいです。

広岡 はい、頑張ります。

新しい経験は「前向きな自分をつくってくれる」

小西 独身チームのもう一人、神山さんは、いかがですか?

神山(32歳・大学教員/独身) 私の場合は大学院を出て就職したこともあって社会人になってからの20代の時期が短くて。やっぱり20代は仕事を覚えることに夢中でした。周りがどんどん結婚する中ですごく焦ったこともあったし、お付き合いしていた方もいたんですけど、うまくいかなくなっちゃったり。

 一時は落ち込んだんですけど、いろいろ模索する中でスポーツジムに通い始めたら、気持ちが前向きになってきました。やっぱり体を動かすのって心の状態もよくするんだなって実感しています。

小西 私も「ジブン大会」で自分磨きしながら感じていたけれど、新しい経験って気持ちを前向きにしてくれますよね。人に話したくなる話題が増えるし。広岡さんも料理教室の話、面白がって聞く人多くないですか? 自分自身も話していて楽しいんじゃないかな?

広岡 そうですね。例えば、盛り付けについてもすごく凝った指導をしてくれて、ラタトゥイユの盛り付け方とかうんちくを語れるようになりました。

小西 でもなぜ、マンツーマンスタイルの教室にしようと?

広岡 その前にグループレッスンの教室にも通ってみたんですが、気付いたら食器洗いばかりしている自分がいました(笑)。

小西 広岡さんは、周りに気を使って遠慮しちゃうタイプなんだね。そこにも人のよさが表れていますよね。きっと職場でもすごく信頼されるタイプなんだろうなと思う。

 料理教室で率先してお皿を洗う人は、職場でも重宝されてきたと思うし、成果も出してきたんだろうなと想像できるもの。だから、これからはもっと自分が楽しむことを第一にしてもいいと思いますよ!

広岡 はい。続けてみます。

小西 大人になってから自分を磨くのって、確かにお金はかかりますよね。私も「ジブン大会」の時にワードローブをひっくり返して服を買い替えたり、インテリアを一から作り直したりしたので、結構投資しました。そう「投資」なんです。自分を変えるにはある程度の「投資」は必要なんですね、きっと。

広岡 もう一つ、小西さんに伺いたいのは、ノートの活用法です。私もあるノートを使っていて、1日3ページ、ひたすら書くのを習慣にしているんです。その日の出来事や思い浮かんだ考えとか、自由に書いています。

「ノートに書きだす」よりも大事なこと

小西 書くっていいですよね。書くことで自分の気持ちが整理されたり、嫌な感情が発散されたり。ただ、一つ言えるのは、書いた後に必ず「行動」に結び付けることを意識したほうがいいと思うんです。

 やっぱり、人を変えるのは行動だから。本を買いに行くでも、料理を習いに行くでもいい。何か行動できた時ってうれしいし、自信につながる。

広岡 そうなんです。書いていくと、前向きな気持ちになれます。

小西 そのささやかな自信が自分を支えてくれるし、表情にも表れてきて、人を引き寄せる魅力になっていくと思う。さっき、広岡さんが料理教室について楽しく話してくれたように、行動すると、情報が集まってくるでしょう? 情報は魅力になるんです。結果として、すてきな出会いにつながることもきっとあると思います。だから、どんどん行動して自分を新しい世界に転がし続けてほしいな。

広岡 行動を止めないようにしていこう、と思えました。

「同じ人と同じ話」変わらないと人脈硬化に陥る

小西 そうそう、前進あるのみ! 私も、ジブン大会の時に指導してくれた女友達からは、いまだにダメ出しされてます(笑)。この前なんて、「美穂さん、インスタのコメント長過ぎるねん。こうせなあかん」って。そのたび、「ハイ、分かりました」って素直に聞いて実行しています。「いや、これで私はいいねん」と思ってしまったら、変われないなと思うんです。

 年を取れば取るほど感覚が鈍くなるものだと自覚して、新しいことを吸収していかないと。これはいつも意識しています。同じ人と会って同じ話ばっかりして……だと、「人脈硬化」に陥っちゃうんだよね。

 常に「私の知らない世界はいっぱいある」という気持ちで動いていると、人との出会いも考え方もずっとしなやかでいられるかなって思ってるんです。

 だから、今日の座談会で皆さんのお話を聞けたことは、私にとっても大きなプラスでした。それぞれの壁にぶつかりながらも一生懸命乗り越えていこう、という気持ちに一緒になれたことがとてもうれしかったです。ありがとうございました。


テーマごとの座談会の様子、小西さんの珠玉アドバイス
1.学生時代からの女友達との距離に悩む
30代から「煮詰まる女友達」関係・距離感の変え方
2.男職場でなかなか昇進・昇格できない。転職も検討中
会社での逆風 あなたを救う「過ぎ去るのを待つ」作戦
3.ジブン大会実践中! 仕事以外で自信を持ちたい
→ 今回の記事
4.今の職場で働き続けるイメージが湧かない
転職組の悩み 社内で相談できる人を見つける方法

文/宮本恵理子、写真/小野さやか

【働く女性の共感を呼ぶこの連載が書籍になりました!】
読者からは「お守りのような本」「読後のスッキリ感がすごい」と絶賛の声


一見キラキラに見えるキャスター小西さんのキャリア。でも実は、突然の辞令で出向、36歳で正社員→契約社員、初のキャスターで批判殺到、41歳で襲ってきたひとりぼっちの寂しさ…とデコボコ道でした。自分にしかできない仕事のつくり方やチーム力を高めるコツ、行き詰まるモヤモヤ期の脱出法、11歳下の男性との結婚に至った40代からの婚活術は、悩める女性たちから大反響。どんな立場の人でも、デコボコ人生を歩むためのヒントが必ず見つかります。
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Profile
小西美穂(こにし・みほ)
日本テレビ解説委員・キャスター。1969年生まれ。読売テレビに入社し、大阪で社会部記者を経験後、2001年からロンドン特派員に。帰国後、政治部記者を経て日本テレビ入社。BS日テレ「深層NEWS」ではメインキャスターを約3年半務め、現在は報道番組「news every.」でニュースを分かりやすく解説。関西出身の親しみやすい人柄で支持を集める。著書に「3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。インスタアカウントはmihokonishi69

Provider

日経ウーマンオンライン

2018/12/05掲載記事を転載
「仕事以外の自信」40代から自分磨きを続けるコツ