40代からの婚活 本気の自分磨きを支えた仲間の存在

40代からの婚活 本気の自分磨きを支えた仲間の存在

2019/01/23

いくつになっても変われる 鍵は「素直に耳を傾けること」

 「news every.」に出演中の日本テレビ解説委員の小西美穂さん。40代の仕事とプライベートで抱えていたモヤモヤから抜け出すきっかけとなったのが、自分磨きだ。それは結果的に「婚活」につながり、43歳で結婚する。書籍「小西美穂の七転び八起き」(日経BP社)でも語られた、「新しい自分に変わるために意識してきたこと」とは? ――仕事にも通ずる「自分磨きの極意」について詳しく聞いた。

――ここでも小西さんの「学ぶ力」が発揮されていったのですね。

 トモちゃんがヘアメイクの師としたら、ファッションの師となってくれたのは「ドンちゃん」です。トモちゃんからのアドバイスで「服装もなんとかしたほうがいい」と問題意識を持った私は、番組共演で仲良くさせていただいていた元バドミントン選手の陣内貴美子さんに、スタイリストさんを紹介していただきました。

 人気女性誌で活躍しているだけあって、雑誌から飛び出してきたようなオシャレな女性。鹿児島出身で人懐こいキャラクターともすぐに打ち解け、出会った初日にかぶっていた帽子の印象から浮かんだ愛称は、ドン小西ならぬ、ドン鈴木(鈴木仁美さんといいます)。「ドンちゃん」と呼ばせてもらうようになりました。ドンちゃんは私の事情を知ると、二つ返事で快諾。その足で、私の自宅に来てワードローブを丸ごとチェックしてくれました。

 それまで、私はなんとなく買って集めた服をうまく使いこなせず、コーディネートもワンパターンになりがちでした。ドンちゃんは、「はい、これは時代遅れ」「黒ばっかりでつまらない」と使える服を選別する一方で、奥のほうに収納していたほとんど着なかったジャケットを引っ張り出し……「違うテイスト同士を組み合わせると、あか抜けた印象になるんですよ。例えば、このツイードのジャケット、ダメージ加工のあるデニムと合わせてみてください」。自分では思い付かなかった組み合わせの妙に、目からウロコが落ちるようでした。

 私は結構コンサバな服も好きで、リボンやフリルが付いた服も好んで買っていましたが、ドンちゃんはズバリ一言。「美穂さん、『好きな服』と『似合う服』は違うんです」。

 これは大きな発見でした。なるほど。どうやら私は、少し辛口テイストも取り入れたほうが似合うのだということに気付きました。

食わず嫌いをやめたら、不安より楽しみが生まれてきた

――ファッション面でも新鮮な気付きがたくさんあったんですね。

 長らく自己流で服装を決めていたので、間違った思い込みもたくさんあったようです。

 ジーンズにパンストははかない、圧迫感のある黒タートルネックは着ない、ペタンコ靴は履かない……と禁止事項もいくつも指示されました。

 ドンちゃんと買い物ツアーに出掛けるたび、「こんなの着たことない!」という未知の世界に足を踏み入れました。長らくパンツ派だった私にとって、タイトスカートやロング丈のワンピースへの挑戦は、ちょっと勇気がいるものでしたし、「似合わない服を着て、おかしいと思われないかな?」と不安にもなりました。でも、思い切って着てみると、意外と周りは自然と受け入れてくれて、「なんか今日、いいね」と褒めてもらえることがほとんどでした。

 すると、だんだんと新しい装いを試すことが楽しみになっていきます。不安よりもっと新しい自分に出会ってみたい! という気持ちが勝るように。食わず嫌いをやめてトライしてみることで、少しずつ、開放されていく私がいました。

――メイクとファッションの改造の他に取り組んだことはありますか?

 インテリアの師にもアドバイスをいただきました。当時北欧家具のPRマネジャーとして活躍していた友人のアヤホさんです。

 その頃、私の部屋はどちらかというと冷たく無機質な雰囲気でした。黒革のクッションや、やはり黒で直線的なラインの椅子など、スタイリッシュな雰囲気にまとめていたのです。当時の私は、なんとなく、そのほうが都会的でカッコいいのかなと思っていたんですね。

 私の部屋を見てアヤホさんは一言。「美穂さん、ちょっと硬過ぎますね。もう少し女性的で柔らかな印象にしましょう」。そこで私が思いついたのは、鈴木京香さんでした。「鈴木京香さんが暮らしているようなイメージの部屋を目指したい!」とアヤホさんに伝えて、二人で目標を設定。妄想するだけで、モチベーションが何倍も上がりましたね(笑)。

 黒い家具はある程度処分し、椅子もテーブルも白やベージュで統一していきました。「テーブルは柔らかな白がおススメですよ。テーブルに着いた時に、レフ板効果で顔色が明るく見えますからね。美穂さん、これから出会う男性を招いたときのことも考えたら黒よりも白ね!」。勉強になります(笑)。

 アヤホさんが特にこだわったのは玄関でした。「いい空気が流れる玄関をつくりましょう」と、物を整理して、スッキリとした空間に整えてくれた後、薦められて買ったのは、手織りのキリムのラグマット。白基調の空間に映える民族調の織物のデザインは、1枚あるだけで空間をオシャレな印象に引き締めてくれます。絶対に自分では選ばない、プロならではのコーディネートです。

――「その道のプロ」のアドバイスにすべて従っていったのですね。

 メイク、ファッション、インテリアと、さまざまなアプローチで自分自身を改革していくプロセスは、やればやるほど楽しめるものでした。

 たかが見た目、されど見た目です。どこまで自分を磨けるかチャレンジしてみようと、ゲーム感覚でやる気になれました。まさに大会。私は自分磨き選手権の優勝を目指して、ピュアな気持ちで頑張っていました。

 トモちゃんをはじめとするアドバイザーとなってくれた人たちも、私の変化を喜んでくれて、この「ジブン大会」の期間に女の友情が育まれたような気がします。

 「もっとよくなろう! すてきになろう!」という前向きな気持ちでつながっている仲間だから、いつ会っても楽しい。内面を磨くことも大事だけれど、外見を磨くトライをすることで、こんなに世界が広がるんだ、自分に自信を持てるようになるんだと気付けたし、人生の楽しみ方が広がったような気がします。

自分磨きを成功させるための、たった一つのルール

――自分磨きを成功させるポイントは?

 ルールはたった一つ、「他人の意見を素直に聞き入れて、実践すること」。

 プロとまでいかなくてもいいんです。美容やファッションに敏感な友人がいたら、ぜひ巻き込んで。「遠慮なく教えて。私、どんなところを変えるべきだと思う?」と聞いてみると、結構出てくると思いますよ。「え? それは無理……」と拒みたくなる提案に対しても、一度は素直に受け入れて試してみることです。「私はこれでいいねん」と突っぱねてしまったら、それ以上の発展はありません。頑固にならないことが大事だと思うのです。

――その後、出会いが?

 「ジブン大会」を始めて1年ほどたった頃、私は陣内貴美子さんの紹介で今の夫と出会いました。当時夫は31歳。私は42歳。当時の出会いについては、書籍「小西美穂の七転び八起き」に書きましたが、「ジブン大会」をしなければ、彼と出会っても結婚までたどり着くことはなかったでしょうね。

 アドバイザーとして協力してくれた女友達に報告すると、手放しで喜んでくれて、手作りのパーティーを開いてくれました。一緒に頑張ってくれた友人たちに祝福されることがうれしく、「自分を磨く」という目的に集中した時間が、パートナーだけでなく女友達というかけがえのない宝物を私に与えてくれたのだと気付きました。

――同じゴールを達成した仲間のような存在になれたのですね。

 実はトモちゃんは再会した半年後にご主人の仕事の関係で大阪に帰ってしまったのですが、その時、「私にしてくれたことをぜひ仕事にしたらいい」と伝えました。

 彼女自身も、美容部員やジュエリー販売員として経験を重ねながらも「いつかは自分の名前で身を立てたい」という夢があることを感じていたからです。

 私が彼女の助言を素直に聞いたように、彼女も勉強して、今やセルフプロデュースのプロとして「マダムミチ」という名前で活躍しています。お互いに刺激し合って、人生を好転させられたことが何よりうれしいのです。

――40代からの自分磨きで学んだことはどんなことでしょうか。

  ここまで、結果的に婚活につながった私の自分磨きについてお話ししてきましたが、そもそも、結婚をするかしないかは人それぞれの選択です。結婚や出産という女性としてのライフイベントが気になる時期というのは、仕事上では新たな仕事を任されたり、急に肩書きが付いたりとステップアップの転機を迎える頃とも重なりますよね。

 私がそうだったように、キャリアの勝負をかけていく時であり、その分、ストレスも多いと思います。人間関係であつれきが生じたり、仕事が思うようにうまくいかなかったりと、女の30代・40代は一筋縄ではいきません。

 そんなときに大事にしていただきたいのが、一人で殻に閉じ籠もらずに、素直に周りの人の助言を聞こうとする姿勢です。人の話をちゃんと聞こうとしてさえいれば、必ず、自分のことを理解してくれる仲間がどこかに見つかるはず。それは会社の同僚でなくたって、家族や友人、恋人、誰でもいいと思います。100%自分の味方になってくれる人を大切にしておくこと。行き詰まった時には、愚痴を言い合う相手ではなく、前向きな言葉を掛けてくれる人に会いに行く。

 周りの力を借りながら、今だからできることを真正面から楽しむ。まずは、誰かに会ってみる。聞く耳を持つ。行動する。この繰り返しで、人はいくつになっても成長できるし、新しい世界を開くことができるのだと確信しています。

聞き手・文/宮本恵理子 写真/稲垣純也

【小西さんの話を生で聞けるイベント開催 書籍サイン会も実施!】
■WOMAN EXPO TOKYO 2018 winter■
働く女性の共感を呼ぶこの人気連載がいよいよ登場! 
「小西美穂の七転び八起き」~転んでもチャンスをつかむ方法とは?~
日時:12月1日(土)16時~16時40分
場所:東京ミッドタウン(東京・港区)
無料、抽選制。会場で書籍購入した方には直筆サインもお渡しします。


一見キラキラの小西さんのキャリア、実は、突然の辞令で出向、36歳で正社員→契約社員、初のキャスターで批判殺到、41歳で襲ってきたひとりぼっちの寂しさ…とデコボコ道でした。自分にしかできない仕事のつくり方やチーム力を高めるコツ、行き詰まるモヤモヤ期の脱出法、11歳下の男性との結婚に至った40代からの婚活術は、悩める女性たちから毎回大反響! 共感たっぷりのリアルなお話を、今度は生でお届けします。
◆お申し込みはこちらから→小西さんセッションの詳細(ここをクリック)
「小西美穂の七転び八起き」1400円/日経BP社
書籍をAmazonで購入する → 購入する(ここをクリック)
Profile
小西美穂(こにし・みほ)
日本テレビ解説委員・キャスター。1969年生まれ。読売テレビに入社し、大阪で社会部記者を経験後、2001年からロンドン特派員に。帰国後、政治部記者を経て日本テレビ入社。BS日テレ「深層NEWS」ではメインキャスターを約3年半務め、現在は報道番組「news every.」でニュースを分かりやすく解説。関西出身の親しみやすい人柄で支持を集める。著書に「3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。インスタアカウントはmihokonishi69

Provider

日経ウーマンオンライン

2018/09/28掲載記事を転載
40代からの婚活 本気の自分磨きを支えた仲間の存在