「上司を出世させる優秀な部下」が持つ5つの力はコレ

「上司を出世させる優秀な部下」が持つ5つの力はコレ

2018/03/13

頼りにされて、上司を出世させる部下はフォロワーシップが得意

 上司を巧みにフォローして、プロジェクトが成功! これを繰り返してその上司が出世すれば、自分の評価も確実にアップさせられます。では、上司を出世させるために必要な能力とは? 頼りにされて愛される部下のあり方を、すずまり姉さんに聞きました。

(登場人物)
やる子(30歳) & すずまり姉さん(40代)


左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。
右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。
中堅どころに求められる能力、それは「フォロワーシップ」

 前回の「上司から信頼される『本当に気が利く人』の特徴7つ」に引き続き、愛される部下になるコツを語るすずまり姉さん。やる子も時にうなずきながら、神妙な面持ちで聞き入っています。

すずまり姉さん 「やる子ももう中堅どころなんだから、フォロワーシップをもっと高める必要があるわよね」

やる子 「フォロワーシップ? SNSのフォロワーみたいなものですか? そういえば最近、インスタのフォロワーが増えてきたんですよね~。ちょっと見てください、この写真。この間食べたスイーツなんですけど……」

すずまり姉さん 「ちょっと、ちょっとちょっと! ……って、思わず『ザ・たっち』みたいになっちゃったじゃない。もう、やる子ったら、話がずれてるわよ。ここで言うフォロワーは、リーダーを支援する人のこと」

やる子 「ってことは、フォロワーシップはリーダーを支援する能力ですか?」

すずまり姉さん 「そそ。これを高めれば、あ~た自身の価値も上がるわよ」

やる子 「おお、それは気になります! んで、具体的にはどうすればいいんでしょ?」

すずまり姉さん 「それより、あ~たのスイーツ写真を見たらおなかがすいてきちゃったわ」

やる子 「ん~、今は酢昆布くらいしか……。まずはレクチャー、お願いします!」


「フォロワーシップ」で上司を出世させれば、自分の評価もアップ!

 ビジネスシーンで言う「フォロワーシップ」とは、上司の「こうしてほしい、こうあってほしい」ということを察して行動に移す、「支援する力」のこと。「フォロワー」といっても、ただ「付いて行く」あるいは「従う」だけでは不十分なのです。

リーダーとフォロワーの力がチームを成功に導く

 「フォロワーシップ」は、チームの「リーダーシップ」と対を成しています。ご存じの通り、「リーダーシップ」とはチームを束ね、メンバーの意欲を高めながら正しい方向へ導いていく力。リーダーである上司には、ぜひとも備わっていてほしい能力です。

 この上司を支援する部下が「フォロワーシップ」を発揮すれば、チームの目標は達成できるもの。結果、チームのトップである上司はマネジメント能力が評価され、出世の道に追い風が吹くこととなります。当然ながら上司は部下に感謝し、評価も向上。これに応えて部下も「また頑張ろう!」と意欲を高め、さらに能力を発揮する……そんな好循環が出来上がれば、チームはますます活躍することでしょう。

「フォロワーシップ」を高めるために必要な5つの力

 上司が部下に対し、身に付けてほしいと考える力は、「理解力」「秘書力」「発信力」「先読み力」「調整力」の5つ。以下に詳細をまとめたので、優れたフォロワーを目指すならぜひチェックしてください。


頼られる部下になるには、上司の立場で考えてみる

 「フォロワーシップ」を高めるのと同時に考えていただきたいのが、「自分が上司ならどんな部下を持ちたくないか」です。挨拶をしない、ミスを隠す、急に休む、メモを取らない、気分にムラがある……。ちょっと考えただけでも、されてイヤなことはどんどん出るもの。私が壇上に立つセミナーでは10分間で意見を出してもらいますが、30個以上(!)挙がるときもあります。

 自分がされてイヤなことは、自分も相手に対してしないのは、人付き合いの基本。こうした問題行動を取らないことは、頼られる部下になるための第一歩といえるでしょう。

力を出し惜しまずに、上司をどんどん出世させよう!

 異動や転勤によって上司が替わると、「この仕事は自分のほうがよく知っている」という思いから、自分だけで仕事を進めたくなることもあるでしょう。でも、上司とのコミュニケーションを取らずに我流を貫くのは、絶対NGです。上司の出世は、あなたにとってもメリットが大きいもの。チーム内であなたの「フォロワーシップ」をいかんなく発揮して、上司をじゃんじゃん出世させてください。

「フォロワーシップ」を高めるポイント


◆上司の指示に従うだけでなく、望みを察して動くこと
◆「フォロワーシップ」が上司の出世と自分の評価アップにつながる
◆「理解力」「秘書力」「発信力」「先読み力」「調整力」を身に付けよう
◆自分を上司に置き換えて考え、されてイヤなことは自分もしない

やる子 「おお、なるほろ(モグモグ)……。んじゃ、わらしが今やってるプロジェクトの……(ムグムグ)」

すずまり姉さん 「……ちょいとやる子、酢昆布食べながら返事するのはおやめっ」

やる子 「(ゴクンと飲み込んで)すっ、すみません、姉さん。……とりあえず、私が今やってるプロジェクトのリーダーは営業部長なんで、天敵だからと避けて通らずにフォローしていかなきゃ、ってことですね」

すずまり姉さん 「そのとーり! でもあの部長、意外とかわいいところもあるんだけどね。どうしてやる子には伝わらないのかしら」

やる子 「か、かわいいって……あの部長が!? 姉さん、いくらオジサマ好きだからって、許容範囲が広過ぎやしませんか?」

すずまり姉さん 「オジサマってだけで、どこかしらいいところがあるものよ。やる子はまだまだ青いわね。営業部長のインスタ、ほんとかわいいんだから。あ~たのよりキラキラしてるわよ」

やる子 「部長、イ、インスタ、やってるんですか?」

 酢昆布をもぐもぐしながら去っていく姉さんを背に、必死で部長のアカウントを探し始めるやる子。果たしてやる子は部長の新しい魅力を知ることで、どこまで部長と距離を縮められるのでしょうか。それでは来週も、乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA

Profile
鈴木真理子(すずき・まりこ)
ヴィタミンM 代表取締役。三井海上火災保険(現三井住友海上)に事務職で入社し、約10年の勤務を経て起業。企業研修やセミナーで3万人以上に指導を行う。ビジネス書作家(日本ペンクラブ会員)としても活動。著書は8冊、累計15万部突破。近著は「仕事のミスが激減する『手帳』『メモ』『ノート』術」(明日香出版社)。江戸っ子言葉でギャグ好きの姉御気質。数多の過ち経験を告白し、ミス、ムダ、残業を減らすヒントを提唱。

Provider

日経ウーマンオンライン

2018/03/13掲載記事を転載
「上司を出世させる優秀な部下」が持つ5つの力はコレ