「実はノルマきつくない」半数以上 営業女子の本音

「実はノルマきつくない」半数以上 営業女子の本音

2018/02/13

営業職のいいところ、悪いところ 営業経験女子136人のリアル

 「営業職」といえば、一般的に「ノルマがつらそう」というイメージを抱きがちです。実際のところ、営業女子はどんな働き方をしていて、何にやりがいを感じ、どんなことに困っているのでしょうか。日経ウーマンオンラインでは、「営業女子」についての調査を実施。調査では、営業経験のある女性136人が本音を語ってくれました。その調査結果を基に、営業女子の実態に迫ります。

【アンケート概要】
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2017年12月19日~2018年1月21日
◎有効回答数:330人(うち、営業経験のある女性は136人)

「ノルマはきつくない」55%、「押しが強くない」66%

 まずは、営業経験のある女性たちに、自分のタイプや営業のスタイルなどについて、「はい」「いいえ」の2択で質問しました。各項目を分野に分けて、「はい」の割合を見てみましょう。

<あなた自身はどんなタイプ?>

◆コミュニケーションは得意なほうだ はい…77.2%
◆スケジュール管理は得意なほうだ はい…72.1%
◆どちらかというと押しが強いタイプではない はい…66.2%
◆体力はあるほうだ はい…57.4%
◆睡眠時間は短いほうだ はい…44.9%
◆数字には強いほうだ はい…41.2%
◆結果よりもプロセス重視なほうだ はい…39.7%

 営業女子の7~8割は「コミュニケーション」と「スケジュール管理」が得意で、6割以上は「プロセスより結果重視」というタイプでした。一方で、自分は「押しが強いタイプではない」と答えた人が6割を大きく上回っていたのは、意外な結果でした。

 次は、どんな職場で働いているのかが分かる質問をぶつけてみました。

<どんな職場? どんな仕事?>

◆職場には男性が多い はい…72.1%
◆「営業職」は転職しやすいと感じる はい…67.6%
◆成果を出して給料が上がったことがある はい…61.8%
◆ほかの職種に比べて給料は高いほうだと思う はい…52.2%
◆残業は多いほうだと思う はい…51.5%

 6割以上が「はい」と答えた項目に注目すると、「男性が多い」職場で、「営業職は転職しやすい」と感じており、「成果を出せば給料が上がった」人も半数以上いることが分かりました。

 次は、みんながイメージしている「ノルマ」や「しんどさ」について、聞いてみました。

<営業ってしんどいの?>

◆実はそんなにノルマはきつくない はい…55.1%
◆営業職で良かったと思うことがある はい…80.9%
◆「営業がしんどい」と感じたことがある はい…82.4%
◆次に転職するとしたら、営業職を選ぶと思う はい…41.2%

 ノルマについて二通りの聞き方をしてみたところ、「ノルマはきつくない」と感じている人が55%以上でした。「営業職ってノルマがきつそう」と考える世間のイメージとは違うようです。しかし、「次に転職するとしたら、営業職を選ぶ」人は4割強にとどまっています。「営業職でよかった」「営業がしんどい」と感じたことがある人はともに8割を超え、ほかの仕事と同じようにプラス面とマイナス面を感じているようです。

マイナス面は「結婚・出産後」「仕事先の都合優先」「妬み」

 では、営業女子がマイナスに感じているところを探ってみましょう。「営業職として困っているところ、嫌なところ、不安などあれば具体的に教えてください」と聞いてみました。

<仕事の評価・スタイル>

◆ ノルマがついてまわること。結果がすべてであること(25歳、金融)

◆ 給料が安定しない。また、成果を上げ続けないといけないところに、たまにストレスを感じてしまいます(39歳、不動産)

◆ 準備と振り返りをきちんとしたいけれど、それで訪問件数が減ったら目標なんて達成できないジレンマ(24歳、サービス)

◆ ひたすら動き、考え、実行し続けるスタイルは、結婚、出産をしたら続けられるスタイルではないと思い、退職を決め、非生産部門への転職を決めました(29際、卸売・流通)

◆ 夏は熱くて焼けるし、冬は寒くて外に行きたくなくなる。おまけに断られるので心も冷える。人間不信で不安障害になった(30歳、学生)

<仕事先との関係>

◆ 断ってくれたらいいのに、やんわりと放置されるのが苦手(43歳、金融)

◆ 会社の携帯に休みの日も電話がかかってくるところ。プライベートで出られない日もあるのに、鳴り続けるとストレス(37歳、医療福祉関連)

◆ 得意先の都合に合わせないといけないので、複数担当していると長期休暇はまず取れない。男性は出世欲が強い人が多く、一緒に働いていて疲れる(32歳、製造)

◆ 自社の他部署(顧客に接しない作業部門)のミスもすべて叱られるところ(41歳、フリーランス)

◆ 取引先から飲み会に誘われたり、コンパを開いてくれと言われることが困ります。断り方を間違えると、仕事にも支障が出たりしないかと不安になることがあります(37歳、サービス)

<社内の人間関係>

◆ 男性社員の妬みがひどい(42歳、情報通信・IT)

◆ 同性の足の引っ張り合い。マウンティング。基本、男社会なのでそこまでではないですが、男性も触らぬ神にタタリなしで、見て見ぬ振りで助けちゃくれません(33歳、建設)

プラス面は「自由」「評価が明確」「世界が広がり成長できる」

 今度は反対に、「営業職のいいところ、好きなところ、価値を感じるところ、おすすめポイントがあれば具体的に教えてください」と質問しました。

<仕事のスタイル>

◆ 自由に時間を管理できる! 平日昼に銀行に立ち寄ることなんて、内勤ではできません。時間をずらして、混まないランチも内勤ではできません。カフェでPC作業も内勤ではできません(28歳、製造)

◆ 遠方へ行く場合、移動時間が多く、知らない路線や知らない街に行くことができて視野が広がった。内勤のどんよりした空気から解放されて楽しかった(37歳、教育・学習支援)

◆ 時間の使い方が自由。ミュージカルやコンサートなど平日でも自分が調整すれば行きやすい。転勤はあるが、いろいろなところにちょこっとだけ住めて、何より他職種より給与が高い(33歳、製造)

<仕事の評価>

◆ 結果さえ出せば評価される点。給与に反映される点(33歳、商社)

◆ 偏見を持った上司がいたとしても、成果が分かりやすく評価につながりやすいこと(40歳、金融)

◆ 事務職も経験しているので、それと比較すると、減点方式ではないところ。自分の頑張りが目に見えて形になりやすいところ(37歳、保険)

<仕事先との関係>

◆ 自分の工夫次第でお客様が満足してくれるところは大きなやりがいがあります(24歳、金融)

◆ 前向きに人と関わりが持てる。絶対に友人にならないようなタイプの人とも仕事を通じて情報交換ができ、プライベートでは得ることができない情報が手に入る(29歳、製造)

◆ お客様に育ててもらえる。教えてもらったり、指摘してもらったり、いろいろあるけれど終わってみれば良い経験(24歳、サービス)

<やりがい、キャリア>

◆ 達成感がある。成長している感じがする(25歳、情報通信・IT)

◆ たくさんの人と話す機会がある。社会に貢献できている気がする(33歳、サービス)

◆ 営業は20代前半から半ばには経験したほうがいい。ビジネスマンとしての基礎体力が営業という仕事を通して身に付くから。若い間に経験して、キャパシティーを広げておかないと、30代になってから苦労すると思います。営業を好きだと感じたことはなかったですが、後のキャリアには本当に役立ったと思います(33歳、婚活支援サービス)

文/佐々木恵美 イラスト/PIXTA

Provider

日経ウーマンオンライン

2018/02/13掲載記事を転載
「実はノルマきつくない」半数以上 営業女子の本音