嫌いな仕事も素早く処理 これがやる気を起こすコツ

嫌いな仕事も素早く処理 これがやる気を起こすコツ

2018/02/13

すずまり姉さん直伝 モチベーションを上げる秘策はこれ

 苦手な仕事は、つい後回しにしてしまいがち。でも、ギリギリまで手を付けずにいると、締め切り間際になって焦ることに……。これでは、ストレスもたまる一方ですよね。できるだけ早く処理するには、気持ちをどう切り替えればいいの? 教えて、すずまり姉さん!

(登場人物)
やる子(30歳) & すずまり姉さん(40代)


左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。
右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。
なかなか着手する気にならない仕事、どうやって終わらせよう…?

 厳しい寒さがまだまだ続く、ある日のこと。パソコンのモニターを見つめながら、やる子はうんざりした表情で大きなため息をつきます。

やる子 「はぁ……。あの市場調査、データをまとめて明後日には提出しなきゃなのに、全然やる気が出ないや。……よしっ! こんなときは、あの人に相談してみよう」

 そう言って、すずまり姉さんのデスクに目を向けたやる子の視界に入ってきたのは、ニヤニヤしながら引き出しの中を見つめるすずまり姉さんの姿でした。どうやら、何か写真を眺めているようで……。

やる子 「うおっ!? ね、姉さん、なぜそんなにニヤけて……! ん? 誰の写真ですか、それ」

すずまり姉さん 「あら、やる子、お疲れさま。誰ってあ~た、スターのこと知らないの? スターと言えば、錦野 旦(にしきの あきら)。やっぱカッコいいわよね~」

やる子 「お、おう……。確かに、よく知らないっす」

すずまり姉さん 「ホントに知らんとは……。じゃあ、私が小さい頃に大人気だった御三家と言えば、だ~れだ?」

やる子 「あっ、それなら知ってます! この前、『懐かしのナントカ』っていう番組で見ましたよ。確か、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦ですよね?」

すずまり姉さん 「……古っ! それ、元祖御三家だから。私が言ってるのは、ひろみGO、ヒデキ西城、ゴロー野口のほうだから。ったく、失礼しちゃうわね」

やる子 「しまった……。それより、どうしてスターの写真を見ていたんですか?」

すずまり姉さん 「そりゃあ~た、仕事の合間のリフレッシュよ。これを見るとモチベーションが上がって、苦手な作業もサクサク進むのよね」

やる子 「おおお、なんとタイムリーな! まさに今、そういうワザを教えてもらいたかったんです。なかなか手を付けたくない仕事を素早く終えるコツ、もっと教えてください!」


嫌いな仕事をスムーズにこなすコツは、好きな仕事とセットにすること

 嫌いでも苦手でも、仕事は仕事です。やる気が起こらず先送りにしてばかりだと、結局、To Doリストにイヤな仕事がズラリと並ぶことに……。これでは、ますますエンジンがかかりにくくなりますよね。

好き・嫌いのメリハリをつければ重い腰が上がる!

 そこで提案したいのが、気が重い仕事や苦手な仕事があるときは、好きな仕事も一緒に計画へ盛り込むことです。例えば、見積書の作成が嫌いなら、カタログを見て新しい文房具を買うといった、楽しい仕事をセットに。また、A社に訪問するのが初めてで不安なら、仕事がうまく行ったB社にフォローの電話をするなど、安心して進められる仕事をセットにするのです。

 嫌いな仕事と好きな仕事は交互に進めてもいいですし、好きな仕事をご褒美として取っておくのでも構いません。イヤな仕事ばかりが続くと滅入ってしまいますが、この方法なら着手しやすくなるはずです。

なかなか手が付けられない&ついサボってしまうときの対処法

 好きな仕事とセットにしても、やっぱり後回しにしてしまう……。そんなときは、ひとまず取っかかりを作ってみるとよいかもしれません。

ただ見つめるだけでもOKの「見切り発車的方法」って?

 やらなくちゃいけない仕事なのに、もう1週間も寝かせている……。そんな状況に陥ったとき、私はとりあえずその案件のファイルを開いてじっと見つめます。見ているうちに何となく、少しでもやる気が出たときがタイミング。ここぞとばかりに着手すれば、勢いのままに終わらせることができます。

 また、初めて連絡を取る人に対し、電話するのに二の足を踏むという人もいるでしょう。この場合は電話番号のメモをデスクに置いて帰り、翌日に出社したら電話をかけるのも一つの手。このように取っかかりをつくって見切り発車的に始めると、意外に進められるものですよ。

サボり防止に役立つ「監視役」と「Not To Doリスト」

 嫌いな仕事を遠ざけようとするあまり、思わずネットサーフィンを始めてしまった、なんて現実逃避は絶対に避けたいところです。甘い誘惑に乗ってしまいそうなときは、監視役を据えるのが効果的。もちろん、人に頼むのは難しいので、例えばパソコンの画面が周囲からに見えるようにするなど、誰かの目を意識する環境を作りましょう。ちなみに、私がイヤな仕事をするときの監視役はぬいぐるみ。デスクに置いておくと、つぶらな瞳で監視してくれます(笑)。意外と効くんですよ。このほか、やらないことをリストアップした「Not To Doリスト」(Not To Doリストの詳細は、「完璧じゃないのに高評価 ムダ仕事のやり過ぎ解消ワザ」を参照)を作るのもオススメですよ。

あの手この手で自分のご機嫌をとってモチベーションアップ!

楽しいことを並べた「お楽しみTo Doリスト」

 仕事の後にしたいことを考えるのも、モチベーションアップに役立ちます。「○○店でマッサージ」「焼肉を食べに行く」「新しいネイルを買う」といったことを手帳に書いて「お楽しみTo Doリスト」を作ってみましょう。行き詰まったときに見るだけで、モチベーションアップ間違いなし。リスト化しておけば毎回、考える必要もありません。

好きな人やタレント、愛するペットの写真を眺める

 好きなものや人を見れば癒やされるだけでなく、頑張ろうという気持ちも湧き上がってくるもの。デスクの引き出しに愛するペットや俳優、アイドルタレントなどの写真を忍ばせてみては? 時折、引き出しをそっと開けて見つめれば、モチベーションもきっと上がるはずです。

「嫌いな仕事」を素早く終わらせるポイント


◆好きな仕事とセットで行う
◆小さくても前進できる見切り発車的方法
◆監視役を据えてサボりを防ごう!
◆やる気アップを助ける「お楽しみTo Do」

やる子 「おお、モチベーションを上げるには、いろいろな方法があるんですね! スター錦野がすずまり姉さんに効果的とは意外でしたが……って、よく見たらコレ、写真じゃなくてテレホンカードじゃないですか!」

すずまり姉さん 「いいでしょ? 誰かにもらったのか、キャンペーンでGETしたのか忘れたけど、ずいぶん前からこの引き出しに入っているのよね」

やる子 「もう公衆電話がほとんどないこの時代に……。姉さん、物持ちいいっすね」

すずまり姉さん 「だって、ホントにモチベーション上がるんだもの……とか言ってたら、来た来た、キターッ! こりゃ、今日もはかどるわよ~。フ~ンフフフフ♪ フ~ンフフフ♪」

やる子 「そ、その曲はもしや、中山美穂の『ツイてるねノッてるね』……?」

すずまり姉さん 「そう、まさに今、私はラッキーガール! ノリノリで行くわよ~っ」

やる子 「ちょっと、姉さん、声が大きいです。ああっ、踊り出さないで……! ここ、会社だから!」

 高揚するあまりダンスを始めるすずまり姉さんを、必死でたしなめ終えたやる子。静かにその場を立ち去りデスクに戻ると、すずまり姉さんの写真をパソコンに貼るのでした。さて、写真の姉さんは、やる子の癒やしとなるのか、緊張感を与えるのか。いずれにせよ、効果が発揮されることを祈るばかり。さて、次回は意外と知らない会食マナーをお届けします。乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA

Profile
鈴木真理子(すずき・まりこ)
ヴィタミンM 代表取締役。三井海上火災保険(現三井住友海上)に事務職で入社し、約10年の勤務を経て起業。企業研修やセミナーで3万人以上に指導を行う。ビジネス書作家(日本ペンクラブ会員)としても活動。著書は8冊、累計15万部突破。近著は「仕事のミスが激減する『手帳』『メモ』『ノート』術」(明日香出版社)。江戸っ子言葉でギャグ好きの姉御気質。数多の過ち経験を告白し、ミス、ムダ、残業を減らすヒントを提唱。

Provider

日経ウーマンオンライン

2018/02/13掲載記事を転載
嫌いな仕事も素早く処理 これがやる気を起こすコツ