マンスリー手帳のシンプル活用術 自作手帳と逆算手帳

マンスリー手帳のシンプル活用術 自作手帳と逆算手帳

2017/11/21

手帳を使い切れない人におすすめなマンスリー&メモ活用法

 今回手帳を見せていただいたお二人は、シンプルな使い方が共通していました。無理してページを使おうとせず、自分に必要なものだけを選ぶことも、手帳を上手に使うコツなのかもしれません。

リングノートを手帳にカスタマイズ 必要な分だけ持ち歩く

ヨガインストラクター 平田紗希さん

<使っている手帳>
AQUA DROPs(B5)/リヒトラブ

 「とにかく手帳が大好き」と話す平田紗希さんは、派遣社員として働きながら、ヨガインストラクターをしています。毎年秋に手帳が発売されると、お店をあちこち回って見比べ、迷いに迷って年が明けてしまう……ということも珍しくなかったほどの手帳好きだそう。

 「そこまで迷って選んだ手帳なのに、結局あまりしっくりこなくて、半年くらいで使うのをやめてしまう、ということを繰り返していたんです」

 そこで、平田さんは自分に合った手帳を「自作」することに。今年1月から使い始め、どうやら1年間使い続けることができそうとのこと。どんな点を自分用に工夫したのでしょう?

 「一つは、手帳の厚みです。ヨガのレッスンがある日は荷物がとても多いので、手帳だけでもなるべく薄く、軽くしたくて。例えば、毎日メモを書くわけではないので、メモページは必要最低限あればいいと思っていました」

 抜き差しのできるリングタイプのノートを手帳として活用することにした平田さん。スケジュールはマンスリーで、日々のメモはノートページで管理しています。市販のマンスリー手帳でも可能ですが、リングタイプのノートを使うメリットは、その日、その月に必要な分だけ持ち歩けること。結果的に、荷物を減らすことができました。

【ポイント】

 製本された状態にこだわらない。必要なページのみ抜き出して使えば軽量化できる!

働き方に合わせて週末のスペースをたっぷり取る

 平田さんの自作手帳は、横ケイ線の入ったルーズリーフに、マンスリーのカレンダーを手書きしたもの。ヨガの仕事とプライベートの予定を書き込んでいます。

 「なかなか自分に合った手帳が見つからなかったのは、土日のスペースが小さいことも理由の一つでした。ヨガの仕事は週末が中心なので、平日よりもむしろ土日の枠が大きいほうが使いやすいんです。反対に、平日は派遣の仕事であまりヨガの予定は入らないので、平日のスペースを小さめにしています」

<平田さんのマンスリーページに書かれているもの>
・プライベートの予定
・ヨガのレッスンスケジュール
・ヨガのイベント/セミナーなど

【ポイント】

 自作手帳なら「週末たっぷり」「平日コンパクト」なマンスリーも可能

 メモのページには、日記、タスク、美術展の感想など、さまざまなことが書かれていました。

 もう1冊のメモ用の赤いノートには、ヨガ関連のメモがまとめられています。

 「セミナーを受講したときのメモや、生徒さんに指導したことなど、ヨガのことはすべてこちらにまとめています。何年も前のメモもありますね。取り外して入れ替えることができるので、新しい年を迎えても転記する必要がなくて便利なんです」

【ポイント】

 数年前のメモも日付を問わず残す。「今、必要なもの」を一冊にまとめて自分仕様に

手帳は自分を客観視するための「カルテ」

 「手帳は、ちょっとしたときにぱらぱらめくっています。その日にあったことや、自分の気持ちをすぐ忘れてしまう気がするので、書き留めて見返しています。手帳を見返すことで、『前進しているかな?』と確認しているのかもしれません」

 そうして読み返すうちに生まれたのが、「落ち込んだときにやることリスト」。「掃除をする」「好きな本を読む」など、いくつも項目が並んでいます。

 「メモを書くときは、プラスでもマイナスでも、感情が高ぶったとき。そういう自分を客観視することで、次に同じことが起こったときにどうしたらいいか、自分の扱い方が少しずつ分かっていくんです」

 平田さんにとって、手帳は日々の自分の状況がまとめられたカルテのようなもの。カルテを読み返し、そこから未来のための行動を考えていくのが平田さんの手帳のポイントでした。

 来年も自作手帳を続けることを決めた平田さん。さらに使いやすく改良していくそうです。

【ポイント】

 「なぜうれしかったのか?」「なぜ落ち込んだのか」をメモ。手帳が自分のカルテになる

研究に没頭するための逆算マンスリー

太陽ホールディングス 研究本部 大川夏芽さん

<使っている手帳>
マークス(A5)/マークス

 大川夏芽さんが勤める太陽ホールディングスは、電子材料の製造・販売を行うメーカーです。大川さんは研究者として、パソコンやスマートフォンの基板に組み込まれている樹脂材料の研究をしています。

 「研究職は、新しいテーマに挑戦し、将来の事業展開のために種まきを行う仕事です。製品開発とは異なり、週や月単位で『いつまでに何を完成させる』というものは決まっていません。近い将来、製品に役立つのではないか、という仮説をもとに、毎日実験を繰り返しています」

 太陽ホールディングスには社員同士の親睦を目的とした「レクリエーション」という制度があります。予算は年に1人当たり2万円で、部署ごとに自由に使い道を企画することができます。能を鑑賞したり、高級ホテルでアフタヌーンティーを楽しんだりと、毎年バラエティーに富んだ内容なのだとか。大川さんの手帳には、レクリエーションについて話し合ったときのメモも残っていました。

 大川さんのマンスリーページはとてもシンプル。午前中の予定なら上の方、夕方なら下の方と、書くときにおおよその時系列になるようにしています。

 「手帳はすべて黒ペンで書いて、色分けはしていません。ただ、丸や四角で囲むなど、予定によって書き方を変えています」

 使用しているのはフリクションの0.38mm。予定が詰まって読みづらくなった場合は、一部消して、書き直すこともあるそう。

 事前準備が必要な打ち合わせや、実験に必要なサンプルが届く日は予定を四角で囲み、目立たせます。黒一色でも書き方を変えるだけでメリハリがつきますね。その他、いつ、どんな材料を使ってサンプルを作ったかなど、毎月報告が必要な事項はその都度マンスリーページにメモ。後から思い出したり実験メモを遡る手間が省けて、作業時間を短縮できます。

【ポイント】

 重要な予定は四角で囲んで目立たせると、色分けをしなくてもひと目で分かる

 実験は一朝一夕で結果が出るわけではありません。長期スパンで計画を立てることが多いため、月ごとに見渡せるマンスリーがとても便利なのだそうです。打ち合わせの時間帯などを見ながら、いつ、どの実験を進められそうか、逆算して予定を組んでいきます。

<大川さんのマンスリーページに書かれているもの>
・打ち合わせの予定
・原料メーカーからサンプルが届く日
・資料作りのスケジュール
・サンプル作りの記録

 「資料作りも、実験の予定も、逆算するのにマンスリーページが役立っています。取引先のメーカーとのやり取りは数週間先といった案件も多いので、先々まで見通せる点が合っていますね」


デジタルとアナログを用途で使い分け

 手帳にはスケジュールと打ち合わせなどのメモ、実験の内容はメモ帳、プライベートの予定はデジタルと、用途に合わせていろいろなツールを使い分けている大川さん。

 「デスクに戻ってパソコンを立ち上げるより、手帳を開いたほうが楽なので、スケジュールは手帳派ですね。プライベートな予定は、夫と共有しているのでスマートフォンのアプリを使っています。私がいない日や、夫が外で食事を済ませてくる日など、食事の用意に関わることはお互いが確認できるアプリのほうが便利なんです」

 展示会などの外出時には手帳を持参して、聞いた情報はすぐにメモ。読み返してアイデアが生まれることもあるそうです。

 お二人とも、マンスリーとメモのみを使う、とてもシンプルな手帳術でした。自分に必要なことだけを凝縮させた手帳と言えそうです。「バーチカルやレフト式の手帳を使い切れない!」という方は、ぜひこのマンスリー活用術を取り入れてみてください。

文/藪内久美子 写真/編集部

Provider

日経ウーマンオンライン

2017/11/21掲載記事を転載
マンスリー手帳のシンプル活用術 自作手帳と逆算手帳