忘れっぽい人から脱却できる「化粧ポーチ収納法」

忘れっぽい人から脱却できる「化粧ポーチ収納法」

2017/04/04

外回りや出張、旅行の荷造りもこの方法なら忘れ物ゼロ

後輩もできて、部署での立場は中堅どころ。にもかかわらず、仕事に時間がかかり過ぎる、なかなかミスが減らせない…。そんな悩める働き女子へ、ビジネスインストラクターの鈴木真理子さんがアドバイス! 30歳、やる気はあるが「ムラ・ムダ・ヌケ」だらけのやる子に、経験豊富なすずまり姉さんが愛をこめて指南するコラム。今回は、忘れ物に気付いて慌てるやる子を、すずまり姉さんがサポート&指南するお話です。

(登場人物)
やる子(30歳) & すずまり姉さん(40代)


左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。
右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。 
外出先で忘れ物に気付くこと、よくありませんか?

 取引先のウーマン社で、新規プロジェクトの顔合わせに参加することとなったやる子。約束の時間にも余裕をもって到着し、待ち合わせ場所でお目付け役のすずまり姉さんを待ち構えます。

やる子 「すずまり姉さんより早く着いていれば、きっと褒められるはず! ……この後、いろんな人と会えるのも楽しみだなぁ」

 そう言いながらやる子は、名刺の枚数をチェックすべく、バッグを探り始めました。

やる子 「あ、あれ? ……名刺ケースがない! ヤバイ!」

 顔を覚えてもらう場にもかかわらず、なんと名刺を忘れてしまったやる子。額にじんわりと、イヤ~な汗が浮かんできます。と、そこへ……。カツカツカツ! の音を響かせて、救世主が降臨。

すずまり姉さん 「お待たせ、やる子。早いじゃない……って、あ~た、何その顔!」

やる子 「私の顔のことはいいんです……。それより姉さん、すみません! 名刺、忘れちゃいました……」

すずまり姉さん 「なんですと! 今日は挨拶がメインなのに、名乗るものがなくてどうするつもり?」

 その言葉にしゅんとして、反省の言葉を口にしたやる子に、すずまり姉さんはサッと名刺ケースを手渡します。

すずまり姉さん 「な~んちゃって」

やる子 「あ、私の名刺ケース!」

すずまり姉さん 「そ~よ。ミーティングルームに置いてあったって、営業の子が届けてくれたの。これからやる子に会うって言ったら、託されちゃった」

やる子 「ありがとうございます! 助かった~。もう、ずっと姉さんについていきます!」

すずまり姉さん 「今日はたまたまフォローできたけど、毎度そういうわけにはいかないんだからね。これから教えることを実践して、忘れ物グセは今日限りでサヨナラしちゃいましょ」

持ち物を書いて可視化することが、忘れ物をなくす第一歩!

 忘れ物に気付いて取りに戻る、あるいは後日、改めて相手先を訪問するといった行動は、間違いなく時間のムダ。さらに悪いことに、「忘れっぽい人」「信用できない人」など、マイナスの印象も与えかねません。

 私が以前、聞いたのは、取引先にプロジェクターを用意させておきながら、映し出すプレゼン用データが入ったUSBメモリを忘れてしまった、というケースです。結局、プロジェクターが使われなかったため、取引先の担当者はご立腹され、その後の発注はなくなったとか。このように、大きな損害につながる可能性もあるので、忘れ物は確実になくすようにしましょう。

「ヤバ! プレゼン用USB忘れた……(冷や汗)」なんてことにならないために (C) PIXTA

当日の予定と持ち物はセットで記入を

 忘れ物を防ぐ方法の一つとして、スケジュール帳に必要なものをメモしておくのはいかがでしょうか? スケジュール帳は毎日、目にするものなので、その日の予定と一緒に必要なものを書き添えておけば、忘れるリスクは格段に減らせます。このとき、ただ「書類」と書くだけでは、何の書類か分からなくなりがちなので、「プレゼン資料」「請求書」などと具体的に書くようにしましょう。

手帳に予定と一緒に書いておけば、忘れない

 なお、この持ち物メモには、付箋を使うのがオススメ。予定を書いた箇所にペタッと貼っておけば、用事を済ませた後、すぐにはがせるので、スケジュール帳がゴチャゴチャすることもありません。

すずまりメソッド「化粧ポーチ収納法」を実践しよう!

 忘れ物を防ぐもう一つの方法が、「化粧ポーチ収納法」です。ほとんどの女性が持ち歩く化粧ポーチですが、中にあるのはメイク直しに必要なものだけ。化粧水などスキンケア用品を一式入れる人はなかなかいませんよね。同じように、この収納法では目的ごとにポーチを用意し、それぞれに必要なものだけを入れておきます。

使うものをまとめてポーチへIN!

  用意するのは、100円ショップなどで売られているスライダー付きのポーチ。透明やメッシュなど、中身の見えるものがよいでしょう。これを目的別に「○○ポーチ」として、必要なものを入れておくだけ。使うときはポーチごと持ち出せばよいので、その都度、準備する必要がなくなります。忘れ物のリスクが減らせる上に、時短にもつながりますよ。

すずまり姉さんメソッドで作った編集Nの取材ポーチ。スマホ充電器、名刺予備、付箋、メモ帳、USB、ペン

 例えば「外回りポーチ」なら、スマホの充電器や名刺の予備5~10枚、さらに相手が不在の場合などに伝言を残すため、メモか大きめの付箋もあるといいでしょう。ちなみに私の下では、レーザーポインターや、パソコンとプロジェクターを接続するコネクターなどを入れた「プレゼンポーチ」が活躍しています。

なにかと助かる! オールマイティーな「忘れ物ポーチ」

 もうひとつ、私が準備しているのは「忘れ物ポーチ」です。これは目的を限定せずに、ダブってもいいものを入れておくためのポーチ。ハンカチやティッシュ、絆創膏などに加え、3000円ほどの現金も入れているので、万が一、お財布を忘れたときも安心です。

出張持ち物リストがあれば効率よく荷造りできる!

 荷物が増える泊まりがけの出張はがぜん、忘れ物リスクも高まるもの。出張の機会が多いなら、1泊用、2泊用と宿泊数に応じた持ち物リストを作っておきましょう。忘れ物をなくせるのはもちろん、あれこれ考えながら準備する必要がないので、荷造りがスムーズにできます。

持ち物のリストアップはグループごとに

 持ち物リストを作成する際は、グルーピングが大切。「洗面用具」「下着」「洋服」「薬」などの見出しを作り、それぞれに具体的な品物と数を記載しておくと、効率よく荷造りできます。なお、仕事の内容や季節などで持ち物は変わってくるので、自由に記入できる空欄をつくっておくとよいでしょう。

(例)

 また、スマホの電源やメガネなど、前日も使用するものは忘れてしまいがち。リストの上段など目立つ箇所に「当日入れるもの」のグループを設けておけば、当日の朝、忘れずに入れられるはずです。

印刷してストックしておくと、出張や旅行のたびに慌てなくて済む!


忘れ物を防ぐポイント


◆スケジュール帳に予定と持ち物をセットで書く
◆目的別に使うものだけを入れる「化粧ポーチ収納法」
◆お財布を忘れても「忘れ物ポーチ」があれば大丈夫!
◆グルーピングしたリストで出張準備も完璧に

やる子 「そうそう、出張の荷造りって、意外と時間がかかるんですよね。でも、リスト化しておけば着替えの枚数に悩まなくて済むなぁ。出張先のコンビニで、パンツを買うこともなくなりますね!」

すずまり姉さん 「あ~た、そんなことやってたの……。ま、コンビニはたいていの場所にあるとはいえ、いつでも買い物できるとは限らないしね。裏返してはくことのないよう、きっちりリストアップしておきなさいな」

やる子 「さすがの私も、裏返してまでは……! それはともかく、今日みたいな失敗も、『忘れ物ポーチ』に名刺を入れておけば解決できますね。早速、帰社したら作ってみます」

すずまり姉さん 「やる子の場合、その『忘れ物ポーチ』を忘れそうで心配よ」

やる子 「う、否定できない……」

 すずまり姉さんのフォローでピンチを切り抜けたやる子は、忘れ物を防ぐ方法も身に付けてレベルアップ! これでもう、忘れ物に慌てることもなくなりそうです。さて、次回はどんな成長ぶりを見せてくれるのでしょうか? 乞うご期待!

文/石川由紀子 イラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA

Profile
鈴木真理子(すずき・まりこ)
ヴィタミンM 代表取締役。三井海上火災保険(現三井住友海上)に事務職で入社し、約10年の勤務を経て起業。企業研修やセミナーで3万人以上に指導を行う。ビジネス書作家(日本ペンクラブ会員)としても活動。著書は7冊、累計15万部突破。近著は「仕事のミスが激減する『手帳』『メモ』『ノート』術」(明日香出版社)。江戸っ子言葉でギャグ好きの姉御気質。数多の過ち経験を告白し、ミス、ムダ、残業を減らすヒントを提唱。

Provider

日経ウーマンオンライン

2017/04/04掲載記事を転載
忘れっぽい人から脱却できる「化粧ポーチ収納法」