ジェンダーギャップ過去最低の日本に、女性からの声を

ジェンダーギャップ過去最低の日本に、女性からの声を

2019/12/25

日経xwoman総編集長・羽生祥子 「おじさん忖度女性」をもう増やさない

世界経済フォーラム(WEF)が2019年12月17日に発表した「ジェンダー・ギャップ指数(男女平等指数)」。日本の順位は調査対象153カ国のうち121位とさらに後退し、「過去最低」のスコアとなった。ジェンダー・ギャップ指数とは、経済・政治・教育・健康の4分野14項目のデータを基にして、それぞれの国の男女格差を分析したものだ。女性活躍を政府・企業ともに推進しているはずが、中国・韓国・アラブ諸国より下位に評価された日本。各界のリーダー達に意見を聞いた。

羽生祥子(はぶさちこ)/『日経xwoman』総編集長、『日経doors』編集長、『日経DUAL』『日経ARIA』創刊編集長

1976年生まれ。京都大学農学部入学、総合人間学部卒業。編集工学研究所で松岡正剛に師事し『千夜千冊』等に関わる。2005年現日経BP社入社。12年『日経マネー』副編集長。13年『日経DUAL』創刊編集長。19年『日経xwoman』総編集長、『日経doors』編集長。内閣府少子化対策大綱有識者、厚生労働省イクメンプロジェクト委員、京都府「未来を考える円卓会議」メンバー、内閣府「子供と家族・若者応援団」表彰選考委員、東京都「子育て応援とうきょう会議」構成委員。早稲田大学、中央大学、昭和女子大等のゲスト講師。

 子育てをしながら働くママ・パパを応援する『日経DUAL』を創刊して6年。日本はこの短期間で、極度にマイノリティだった共働き夫婦の存在が、あっという間にマジョリティになった。いまや赤ちゃんを早朝の病院に連れていく若いパパも珍しくない。彼らを通勤バスの中から見かけては、「やるじゃん、日本。」と、誇らしい気持ちになることもしばしば。この『日経doors』を通しても、たくさんの若い女性起業家に出会い、日本は進化しているなぁと思っていた。

女性活躍、期待していたのに錯覚だった

 でもそれは錯覚だった。世界経済フォーラムによる定番となった「ジェンダーギャップ指数」。今年こそは上がっているだろうと密かに期待していたのだが、結果は「過去最低の121位。先進国最下位、中国・韓国・アラブより下位」との報道。大げさかもしれないが気分が悪くなり、昼食の箸が進まなくなった。

 言ってみれば「男女不平等国家」と改めて世界中に宣告されてしまったわけだが、このことを女性自身は、私は、日々実感して暮らしているだろうか? 振り返ってみると、ひとつ気になることが思い当たる。それは40-50代の女性リーダー向け『日経ARIA』で特集を作っていたときのこと。「オトナの人間関係」を話題に読者アンケートをしたのだが、仕事での人間関係で悩む相手として群を抜いて多かったのが、「男性上司や経営層」だった。

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日経doors

2019/12/20掲載記事を転載