コロナ禍こそ意識 夫婦が前に進むための12カ条

コロナ禍こそ意識 夫婦が前に進むための12カ条

2020/06/24

在宅勤務で夫婦関係に変化。いい関係構築できる夫婦は何が違う? 思いを伝えるコツをプロが指南

2020年5月25日~31日に行われたオンライントークイベント『My Revolution2020~これからの「仕事」「家族」「自分」を描く7日間~』では、アドラー式コミュニケーションに詳しい子育て支援代表取締役の熊野英一さんと子育てサイト「パパコミ」編集長で兼業主夫放送作家の杉山錠士さんが進行役となり、毎回異なるゲストを迎え、新型コロナウイルスと共存する時代の生き方について意見を交わしました。参加者は、7日間の延べ人数で1110人。今回は5月27日に行われた3回目、「夫婦でどうする?」の内容を抜粋して紹介。夫婦関係の6つの改善ポイントと、子どもが憧れる笑顔の夫婦6カ条、合わせて12のアドバイスをお伝えします。

「子どもと一緒の在宅勤務は無理」を解決するには?

 新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務を経験した人も多いでしょう。「通勤時間がなくなった分、仕事に打ち込めた」「家族と過ごす時間が増えてよかった」という前向きな声がある一方、「夫婦なのに自分(妻)ばかり育児・家事の負担が増えた」「仕事と子育てを同時に行うのは無理」「家族との距離が近すぎてつらい」といった声もあがっています。

 5月27日に行われたオンライントークイベントのテーマは「夫婦でどうする?」。最近では「コロナ離婚」という言葉も耳にします。イベントではまず参加者に「Beforeコロナ、Afterコロナでパートナーシップはどう変わりましたか」という投票を呼びかけました。すると「変わらない」が約50%、「以前よりも良くなった」が約30%で、「悪くなった」の約20%を上回りました。

 この回答結果について、ワンダライフLLP代表、ファザーリング・ジャパン理事で、数多くの夫婦を見てきた林田香織さんはこう話します。

 「私も自社で『コロナ状況下の子育て夫婦の変化に関するアンケート』を行い、夫婦間の会話・話し合いについて聞きました。すると、夫婦の会話時間が『非常に増えた』18%、『少し増えた』39%、『変わらない』36%、『少し減った』3%、『非常に減った』3%となり、約6割の夫婦で『会話が増えた』となっていました。

ワンダライフLLPの調査より。調査期間:2020年5月6日~2020年5月16日/有効回答数:573(男性 171、女性 402)

 ただし、話し合った内容について聞くと、家事分担に関しては『よく話し合った』と『少し話し合った』の合計が35%、育児分担については『よく話し合った』と『少し話し合った』の合計が44%にとどまり、半数以上が家事・育児の分担についてほとんど話し合っていないか、全く話し合っていないことが分かりました。

ワンダライフLLPの調査より

 おそらく会話の内容は目の前の健康管理や新型コロナウイルスへの対応策がメインで、『今後の育児や家事分担、働き方をどうしていくか』という未来のことまで話し合う余裕がなかったのではないでしょうか。『夫婦関係が変わらない』といっても、『今までと変わらず、良くも悪くもない』のでは残念。まだ夫婦二人のテレワークが続くなら、今後のことを話し合うチャンスです」

 執筆や講演、研修、カウンセリングなどを通してアドラー心理学に基づいた「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える熊野英一さんも会話の重要性を説きます。

 「先日、ある家庭のカウンセリングをしたところ、夫婦ともに在宅勤務が長引き、『子どもと一緒の在宅勤務は、もう無理』『そもそも無理ゲーだ』という声が聞かれました。こうした状況を会社が分かってくれない、夫婦で話し合いの場がないとなると、ストレスはかなりのもの。まずは夫婦でしっかり会話し、解決を目指していくことが大事です」

 「パパコミ」編集長で、兼業主夫の杉山錠士さんは、イベント参加者から寄せられたチャットの声を取り上げ、問題提起を行いました。

 「在宅勤務中は『3食作ったり、子どもの勉強を見たりして、自分の時間がなさすぎる』『誰にも会えなくて、ストレスがMAX。爆発してしまった』という人もいます。これから、どうしていけばいいかをみんなで考え、今後のアクションにつなげたいと思います」

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日経DUAL

2020/06/17掲載記事を転載