まじめに働いてきた40~50代が抱く「停滞感」の正体

まじめに働いてきた40~50代が抱く「停滞感」の正体

2019/09/04

「なんとなく仕事が回せる」は、「キャリアの行き詰まり」の危険サイン

「今の会社が嫌というわけじゃない」「新しいことに挑戦する機会が減った」「自分の成長が止まってきた」「若手主軸の職場で私の居場所はあるのかな」――ARIA世代が抱くこうした「キャリアの停滞感」をどう乗り越えればいいのか。何千人もの会社員を対象に調査分析をしてきた法政大学大学院政策創造研究科教授・石山恒貴さんとパーソル総合研究所主任研究員・小林祐児さんと考える「自分の価値を高める働き方」連載、始めます。

職場のお荷物には絶対になりたくない

 「入社から20数年いろんなことがあったけど、いつもできることを精いっぱいやってきたつもり。今の会社が嫌というわけじゃないし、仕事もそれなりにうまくやれていると思う。でも最近は、新しいことに挑戦する機会も少なくなってきて、なんとなく成長が止まっている気がして……」

 「だんだんと主力メンバーが若手に移っていく職場で、肩身の狭い思いをすることもあって、焦るよね」

 「このままなんとなく定年までいていいのかな……。職場のお荷物には絶対になりたくないんだけど。思い切ってライフシフトしたいとも思うけど、今の仕事にも職場にも愛着あるし、新しく別の仕事を始める、という気にはならないのよね」

 「収入は安定しているからとりあえず今の組織にはいるけど、50代になっても60代になっても、ここに私の居場所はあるのかな。私は生き生き働き続けられるのかなって不安になる……」

 ――この会話を読んで、「私と同じだ」と感じた人はどれくらいいるだろうか。ARIA世代にあたる40~50代は、組織の中でメンバーたちを支える管理職として、あるいは頼りがいのあるベテランとして現場を支える存在なはず。ところが、どことなくマンネリ化して成長を感じられず、「このままでいいのかな」と、キャリアの停滞を感じる人も少なくない。

 こうした「キャリアの停滞感」をどう乗り越え、10年、20年働き続けるためにはどうすればいいのか。ミドル・シニア層のキャリア躍進について、4700人の会社員を対象とした調査分析をもとに記された『会社人生を後悔しない40代からの仕事術』(ダイヤモンド社)の著者である法政大学大学院 政策創造研究科教授 石山恒貴さんとパーソル総合研究所 主任研究員 小林祐児さんにARIA世代に訪れるキャリアの転機とその乗り越え方について話を聞いた。

ここから先は日経WOMANキャリアへの
会員登録(無料)が必要です。

Provider

日経ARIA

2019/08/27掲載記事を転載
まじめに働いてきた40~50代が抱く「停滞感」の正体