「ビール天国」ポートランドで急増 女たちのビール造り

「ビール天国」ポートランドで急増 女たちのビール造り

2020/09/09

米国 ポートランドの女性たちは、ビール醸造で楽しみながら社会貢献

世界各国に住むライターが、現地に暮らすARIA世代の女性にインタビューをし、その国・地域ならではのキャリア設計、家族の形、趣味やトレンドなどを紹介する連載。今回はライターの東リカさんが、クラフトビール造りを楽しむポートランドの女性たちに迫ります。

 米国オレゴン州ポートランドは、「ビール天国(ビアバーナ)」と呼ばれるクラフトビール好きが集まる街。市内に70軒以上もあり世界最多ともいわれるマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)では、地元の清らかな水と良質の大麦やホップ、果実などをふんだんに使った個性的なビールが次々と生まれています。

 そんなポートランドでは、まだまだ男性社会のビール業界に飛び込んで、ブルワー(ビール醸造家)としてのキャリアを積んだり、自宅で自分好みのビールを醸造したりする女性も少なくありません。

 女性ブルワーに焦点を当てたビールイベント「シーブリュー(SheBrew)」は、6年目を迎える今年、30人を超えるプロの女性ブルワーと10人の女性ホームブルワー(自宅醸造家)が参加しました。開催当初、女性ブルワーはたった2人だけだったことからも、近年の盛り上がりが分かります。

ビール造りで出会った夫と、趣味のビア三昧

 ジェン・マックポーランドさんは、「シーブリュー」の立ち上げから尽力してきたポートランドを代表する女性ブルワーの一人。まだ女性ブルワーがとても珍しかった頃から、ホームブルワーとしてビールに親しんできました。

 ジェンさんがビールを造り始めたきっかけは、常連だったビアパブの店員に誘われてビールの勉強会へ同行したこと。現在もフルタイムで働く傍ら自宅で月1回ほどビールを仕込んでいます。

 結婚相手との出会いもビール造りを通してで、自宅には夫婦作のビールと購入したビール、合計11種類もの樽(たる)生が飲めるタップルーム(編集部注:タップとはビールが出る注ぎ口のこと)まで備えています。

自宅にタップルームまで造ってしまったジェンさん

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日経ARIA

2020/09/01掲載記事を転載