朝活のプロがすすめる3冊 読書会の参加者にも好評

朝活のプロがすすめる3冊 読書会の参加者にも好評

2019/01/16

朝活の第一人者・池田千恵さんをつくる3冊

 日経ウーマンオンラインの人気連載「じぶん商品化戦略」を執筆中の池田千恵さんに、おすすめの本を紹介してもらいます。池田さんは朝活の第一人者で、代表取締役を務める会社名は「朝6時」。企業や自治体に朝活勤務を導入するコンサルティングも行っています。今回は、池田さんが定期的に行っている朝の読書会で、参加者に好評だった3冊を教えてもらいました。


人生のバイブル、何度も読み返したくなる本

『原因』と『結果』の法則」(ジェームズ・アレン著 サンマーク出版)

 イギリスの哲学者ジェームズ・アレンの「『原因』と『結果』の法則」(サンマーク出版)は、私のバイブルとも言える本で、今までに数え切れないほど読み返しています。1902年に著された自己啓発書で、世界中で1世紀以上にもわたり読まれ続けているロングセラーです。この本が伝えているのは、まさにタイトルに凝縮されている通り、ある結果には必ず原因があるという法則です。今の自分の環境は、自分がまいた種によって生まれているということをさまざまな例を挙げながら解説しています。

 この本を初めて読んだ時、私の心に響いたのはこのフレーズです。

「良い思いや行いはけっして悪い結果を発生させませんし、悪い思いや行いはけっして良い結果を発生させません。これは、トウモロコシからはトウモロコシ以外のものはけっして成長しないこと、あるいは、イラクサからはイラクサ以外のものはけっして成長しないことと同じくらい明らかなことです」

 何かつらいことがあったとき、今の環境をイヤだイヤだと思うけれど、この環境は自分の心がまいた種によって生まれているのだ。だから、私の心持ちを変えよう、と決心すると道が開けていくことを何度も経験しました。いろいろな経験をした後に読み返すと、「あの時の出来事はそういうことだったのか」とあらためて過去の出来事が心から理解できます。また、その時々で見え方が変わるので、新しい発見もあります。何回も繰り返し読みたい本です。

朝の新習慣ができ、頭と心が整理される1冊

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(ジュリア・キャメロン著 サンマーク出版)

 これは「朝にオススメの習慣が書いてあるので、池田さんにぜひ読んでもらいたくて」と知人からプレゼントされた本でした。著者はハリウッド映画・テレビのライターやディレクターなど多様な活動で知られており、25年以上にわたり、創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」を世界で伝えているそうです。この本で書かれている「モーニングページ」という手法に感銘を受け、1年以上習慣として続けています。

 モーニングページとは、ざっくりいうと「朝の時間に1日3ページだけ、頭の中の思い浮かんだ言葉をそのままノートに書く」というものです。ノートは特に決まったものはないので、好きなものでOKです。私の場合、ケイ線があるノートや大きいノートだと「書かないと!」というプレッシャーを感じるので、無地の文庫サイズのノートを「モーニングページ」に使っています。

 書く内容は何でもOK。かしこまったことではなく、「今日はなんにも書くことがないけど、どうしよう、3ページも書くの、きついな」といったような、正直な気持ちで大丈夫です。私は、自らプロデュースしている「朝活手帳」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)とセットで「モーニングページ」を書くことを習慣としています。

 「朝活手帳」では「何をしたいのか」「今週は何をするのか」といった質問で、自分をあえて「答えを出さなければ進まない状態」にしますが、「モーニングページ」では、自分の頭の中にあることを、答えを無理に求めずに「だだ漏れ」の状態にします。この二つをセットにすることで、朝一番に頭と心が整理され、以前よりもさらに心身のバランスが取れるようになりました。

 この本は特に朝活好き、手帳好きの方に好評で、さっそく朝の習慣の一つとして「モーニングページ」を導入したという意見を多くいただいています。

自分の弱さがチャームポイントや強みだと思える1冊

誰かのためも大切だけど、そろそろ自分のために生きてもいいんじゃない?」(旺季志ずか著 学研プラス)

 「佐賀のがばいばあちゃん」「女帝」「ストロベリーナイト」など数々の有名ドラマの脚本家で、最近では「吉本坂46」でアイドルデビューも果たした旺季志ずかさんが、歴代の脚本の中から心に残る名セリフをピックアップし、書き下ろしたものです。

 「人と違っちゃいけない」「普通にしないといけない」「自分はたいしたことがない人間だから、底の浅さを知られないようにしよう」とよろいで自分をガチガチに固めてきて、弱みなんて誰にも言えない、という人にはぜひ読んでほしいです。弱さだけでは周囲は離れていかない、むしろ弱さがチャームポイントや強みになるし、弱さがあったからこそ今の自分がいるということ、自分がたいしたことがない人間と、自分をジャッジしているから「たいしたことない」扱いが返ってくるのだ、と気付くようになります。

 この本の「はじめに」で、旺季さんが女優としてようやくもらった役者の仕事は「遺体」だったこと。青いビニールシートと、水たまりの中で息を止めて死ぬのが仕事だったことが書かれています。当時の旺季さんなら、決してこの状況を「面白い!」とは思わなかったでしょうし、悔しい! とか悲しい! という気持ちでいたのではないかと思います。自分がチョイ役でいることの許せなさ、ふがいなさ、というのも味わったのではないでしょうか。でも、きっと今なら「うけるー!」と笑い飛ばしていることでしょうし、私も、うわ! この経験、面白いなぁーと、クスッとしました。

 この本の中に「本当に大切なものは絶対になくならない」というフレーズがあります。人生すべてネタ。どう味わって、どう苦しみ、どう克服するか。自分自身を取り戻すまでのエンタメなんだと思ったら、起きることすべてが楽しいものになるなぁと思います。そんな人生のエンタメ化の秘訣を知りたい方にぜひぜひオススメの本です。

 今回紹介した本はどれも、読書会で「気持ちが前向きになる」という反応が多かった本です。日々の元気をチャージしたいときに読んでみてください。

文/池田千恵 写真/スタジオキャスパー

Provider

日経ウーマンオンライン

2018/12/17掲載記事を転載
朝活のプロがすすめる3冊 読書会の参加者にも好評