「エレガントは戦法」 服で女性の成功を支援する

「エレガントは戦法」 服で女性の成功を支援する

2016/07/27

できない理由を探すより、どうやるかを考えることに時間を使う

キレイもキャリアもハッピーも手に入れる! 自分らしく輝く、すべてのワーキングウーマンのための総合イベント「WOMAN EXPO」。今度は7月30日、大阪(ハービスHALL)で開催します! 「WOMAN EXPO OSAKA 2016」では、第一線で活躍中の女性たちによる講演やセッションが盛りだくさん。未経験で新規参入し、アパレル業界に新風をもたらした、今注目の「Kay me」代表兼リードデザイナーの毛見純子さんも登壇します。長い仕事人生の中で20代、30代をどのように過ごし、夢をつかめばよいのか。自身の経験をふまえて働く女性のみなさんにメッセージを贈ります。きっとあなたらしいキャリアを歩むヒントが見つかるはず! 大好評だった毛見さんのキャリアインタビューを改めてお届けします。

インタビュー
(第1回)「パリス・ヒルトンならどうする?」で妄想を実現した
(第2回)「まず3人に電話」仮説と検証から生まれたワンピース

 自分のやりたいことは何かと模索を続ける中でやっと見つけた働く女性のためのワンピース作り。未経験にして、たった数カ月で優秀なパタンナーを見つけ、商社の協力を得ながら形にしていった毛見純子さん。

 2011年5月、maojian worksの自社事業としてアパレルブランド「kay me」がスタートした。

働く女性の具体的なシーンで活躍するワンピースが誕生

 華やかなプリント生地のワンピースをはじめジャケットやスカートなど、アイテムはすべて着心地のいいジャージー素材で、自宅で手洗いが可能。エレガントかつ体のラインを美しく見せる繊細なギャザーづかいなど、高度な技術を要する縫製は国内工場で熟練の職人が手がけている。「名刺や携帯電話が入るポケットが付いた、ビジネスパーティーで着られるワンピース」「長期出張にもカバンの中に丸めて持っていけて、ホテルで洗えるジャケット」……。

 「kay me」の服は毛見さん自身の経験から「こういう時にこういう服があったら」という具体的なシチュエーションを想定してデザインしたものばかり。狙い通りの場面で重宝したという感想を顧客から聞けた瞬間が何よりの喜びだ。

 「中でも一番多いのが、『ほめられた』っていうお話です。最近のその服どうしたの、すてきだね、って。組織の中ですてきな人になっていくと、きっとみんな一緒に仕事をしたくなるから、その人のチャンスも増えるし、自信をもって装うことを楽しめる。そういう風に何かが変化したという話をたくさん聞けるのが本当にうれしい。「kay me」は成功を支援する服とうたっているので、着る人が思い描く自己実現や成功の役に立てることが、最大の存在意義だと思っているんです」

エレガントは戦法である

 エレガントさって、実は戦法でもあるんですよ。パンツスーツを着て、男性と同じように真正面からぶつかっても無視されるところを、きれいなスカートをひらっとさせて『あれ、なにか今通った?』って思われたときに「こんにちは」って笑顔であいさつした方が、返事が返ってきます。男性社会で働いてきた中で編み出した“エレガント目くらまし作戦”です(笑)」

 顧客からの確かな手ごたえを感じる一方で、企画から製造、販売までの一連の工程を自社で管理し、経営者として一つのブランドを率いていくことは学びの連続だという。

大阪で開催の WOMAN EXPO 2016で毛見さんの話が聞ける!

「あきらめないで自分らしいキャリアをつかむ方法」
●日時:7月30日(土)15:00~15:45
●場所:ハービスHALL(大阪・梅田)
◆詳細・お申込みはこちら
http://woman-expo.com/osaka/session/session-detail?m=1&eid=15
◆詳細はこちらから ⇒ http://woman-expo.com/

合理的でスピーディがすべていいわけじゃない

 「組織を作るときには、ビジョンを掲げてモチベーションを上げてといったことを、一貫性を持ってやる必要があります。臨時の販売スタッフからグラフィック担当まで、どんな立場の人でも理念を共有できていないと、社内でも見ている方向が違ってきてしまったりするんですね。これまでやってきた中で、理解が得られず去っていった仲間もいました。

 コンサルティング会社の要領で、何でも合理的に、スピーディーにやろうとしてもうまくいかない。どんなかかわり方の人ともちゃんと目線を合わせていかないといけないということを、失敗から学びました」

 洋服を通して働く女性を応援する。そんな自分らしい仕事に出会えた毛見さんが今後、目指すものは何だろうか。

 「『日本製』への思いです。今や繊維業界は大手が海外に出てしまい、国内に力があまりないと言われたりしています。でも実際はそんなことはない。やってみてわかったのですが、日本の工場は技術とコンサルティング能力がすごく高いんです。本当に高度な技術で付加価値の高いものは、海外の大規模工場でオペレーションを整えても簡単にできるものではありません。

 高品質、高付加価値な洋服を作る日本の工場を支えるために、メイドインジャパンを世界に売るというビジネスモデルを一貫して追求しています。まずは足元を固めるためにこの5年は集中して国内でやってきましたが、これからは海外を強化していきたいと思っています」

大阪で開催の WOMAN EXPO 2016で毛見さんの話が聞ける!

「あきらめないで自分らしいキャリアをつかむ方法」
●日時:7月30日(土)15:00~15:45
●場所:ハービスHALL(大阪・梅田)
◆詳細・お申込みはこちら
http://woman-expo.com/osaka/session/session-detail?m=1&eid=15
◆詳細はこちらから ⇒ http://woman-expo.com/

できない理由を探すより、どうやるかを考えることに時間を使う

 働くことへのポジティブな情熱に従って20代、30代を駆け抜けてきた毛見さん。後に続く後輩たちへは「心に思い浮かんだ思いを大事にしてほしい」とエールを送る。

 「何かやりたいことがあっても、『自分には無理』『今はまだ早い』などと理由をつけて自分でつぶすことってありませんか。誰かに相談するときも否定してもらうことが前提で、「そうだよね、やっぱり無理だよね」って安心したりして。そんな風にできない理由を探すよりも、どうやってやるかということの方に時間をかけた方がずっといい。それが前に進む秘訣かなと思います。

 私自身、無意識のうちに抱いていた洋服への思いが今の仕事につながっているように、潜在意識のその奥にあるものが正解だと経験上思っています。今はITでほとんどのことが解決できる時代。情報も落ちているし、人脈もつくれます。やりたいことをかなえる勇気を持つことが、『ああ、楽しかった!』って思える人生につながるんじゃないでしょうか」

文/谷口絵美 写真/鈴木愛子

大阪で開催の WOMAN EXPO 2016で毛見さんの話が聞ける!

「あきらめないで自分らしいキャリアをつかむ方法」
●日時:7月30日(土)15:00~15:45
●場所:ハービスHALL(大阪・梅田)
◆詳細・お申込みはこちら
http://woman-expo.com/osaka/session/session-detail?m=1&eid=15
◆詳細はこちらから ⇒ http://woman-expo.com/

【毛見純子さんインタビュー 全3回】●第1回「『パリス・ヒルトンならどうする?』で妄想を実現した」●第2回「『まず3人に電話』仮説と検証から生まれたワンピース」●第3回「『エレガントは戦法』 服で女性の成功を支援する」


毛見純子(けみ・じゅんこ)
kay me代表兼リードデザイナー。大阪府出身。早稲田大学第一文学部卒業後、ベネッセコーポレーションに入社。5年間の営業職を経て、コンサルティング会社に転職する。プライスウォーターハウスクーパースで組織人事、ボストンコンサルティンググループで経営戦略のコンサルティングに携わる。2008年にマーケティング支援や新規事業開発支援を行う「maojian works」を設立。2011年、社内事業としてアパレルブランド「kay me」を立ち上げた。2015年、ロンドンに「kay me international」を設立し、販売を開始。同年、英国商業会議所主催の「2015アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2016年6月には、日本政策投資銀行(DBJ)第5回女性起業大賞を受賞。
「kay me」はオンラインショップのほか、銀座本店や梅田店、小田急新宿店などの直営店でも販売。
URL:http://www.kayme.jp

Provider

日経ウーマンオンライン

2016/07/27掲載記事を転載
「エレガントは戦法」 服で女性の成功を支援する