「出退勤自由」「卵子凍結費の補助」…あるといいな制度

「出退勤自由」「卵子凍結費の補助」…あるといいな制度

2019/07/03

サイバーエージェント、サニーサイドアップ、ショップジャパン、LiB…注目企業が始めた施策とは?

2019年5月に都内で女性が活躍できる環境や働き方を考えるキャリアイベント「Women’s Carrer Cafe」が開催されました。登壇したのは、テレビ通販の「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティング、PR会社サニーサイドアップ、ネット広告のサイバーエージェント、女性のライフキャリア支援サービスを手掛けるLiBの4社。それぞれ女性の働き方を支援するユニークな制度を導入しています。4社の取り組みについて聞きました。

女性活躍、実感できる企業は4割未満

 「女性活躍推進法」が施行されてから3年。女性社員の採用や育成を計画的に進めている企業は年々増えている。しかし、日本経済新聞社の調査では残念な結果に。職場で女性活躍のための対策が進んでいるか、という問いかけに「YES」と答えた人は、4割未満だった。女性の活躍の場が増えたと実感している人が、まだまだ少ないことが浮き彫りになった。

 「Women’s Carrer Cafe」では、女性活躍を推進している企業4社が自社の制度を披露。より良いキャリアを構築したいと思う女性が、ロールモデルを見つけ、可能性を広げるためにはどうすればよいのか、各社が悩み、考え、実践した事例を紹介する。

登壇者
稲垣 みずほ氏
オークローンマーケティング
Core Brand Dept.Director
2004年にオークローンマーケティングに入社。ダイエット商品のブランドマネージャー、寝具ブランドのマーケティング責任者、健康機器のマーケティング責任者、開発責任者などを務める。プライベートでは、2013年に結婚。年に1回は長期休暇を取得し、夫と旅行に行く。
谷村 江美 氏
サニーサイドアップ
社長室副室長
2009年に入社。新規事業開発部署にて新規ブランド推進事業立ち上げなどに携わった後、2016年から社長室に。 社長室副室長という管理職の立場から、主に新規ビジネスの開拓や広報・ブランディングを担当。プライベートでは、7歳と3歳になる娘の子育てに日々奮闘中。
簑田 咲 氏
サイバーエージェント インターネット広告事業本部 第二本部局長
2013年サイバーエージェント入社。 1年目は、インターネット広告事業本部の営業部署に配属。2年目で女性最年少マネジャー、5年目より営業局長。また、20代の若手社員活性化組織「YMCA」の幹部でもあり、女性横断組織「CAramel」の一員として組織全体の活性化にも携わる。
永井 裕美子氏
LiB 副社長
1981年富士ゼロックスに営業として入社。派遣留学でコーネル大学産業労働関係学修士課程を修了後、人材育成、人事企画に従事。2001年、外資系企業に転職し、旧GEキャピタルリーシング、エルメスジャポン、アボットなどで人事執行役員やリージョナルHRディレクターを歴任。2019年LiB副社長就任。

始業時間と終業時間を選べる「マイタイム制度」

 最初に登壇したのは、オークローンマーケティングの稲垣みずほさん。テレビ通販の「ショップジャパン」を運営する同社では管理職における女性の比率が40%と多くの女性が活躍している。この背景にあるのは、「女性のための制度、ではなく全社員が働きやすい環境になるにはどうすればいいかを考え続けてきました。その結果、活躍できる女性が増えてきたと思います」(稲垣さん)。

オークローンマーケティングの稲垣さん自身も、「マイタイム制度」によりプライベートの時間が増えたという

 そんな同社で最も特徴的な制度が「マイタイム制度」。1カ月に120~160時間勤務するという条件はあるものの、始業・終業時刻を本人が自由に決めていいという制度だ。

 「当社には24時間稼働しているコールセンターや深夜まで作業を続けることもある開発部門、一般ユーザーに番組出演を交渉するために土日出勤が必要な部署など、多種多様な部署があります。そのため、定時を決めると不都合が生じることが多かったんです。そこで、一人ひとりが自分の裁量で勤務時間を決められる制度を導入することにしました」と稲垣さんは言う。

 この制度を導入することで、残業時間が激減。それだけでなく社員一人ひとりの時間への意識が高まり、無駄な会議の削減や業務の棚卸しが進められたという。その結果として47%の業務が効率化できた。

 「早く仕事が終わっても終業時間前で帰れないというケースもあったと思います。でも今は18時前でもうしろめたさを感じずに帰ることができます」(稲垣さん)

 また、社員それぞれの勤務時間が異なるので、情報共有は必須。だからこそ「チームメンバーのスケジュールを把握、見える化できるので、仕事を抱えすぎの人がいればわかります。そういう人は事前に仕事量を調整するようにしています」

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日経doors

2019/06/25掲載記事を転載
「出退勤自由」「卵子凍結費の補助」…あるといいな制度