結婚したい女性は「容姿よりも収入」の理由~社会オンチの世渡り論

結婚したい女性は「容姿よりも収入」の理由~社会オンチの世渡り論

2016/01/06

林真理子さんとの対談でも話題に出た「結婚相手に求めるもの」

本サイトでも人気だった連載「深澤真紀の女オンチ人生」を発展させ、女オンチに「男オンチ、社会オンチ」までをテーマにした書籍が、来月刊行されることになりました。対談相手として加わったのは、若手の社会学者、古市憲寿さん。「女オンチ、男オンチ、恋愛オンチ、社会オンチ」について、語り合いました。

 今回のテーマは「女性の魅力」です。

深澤:古市くんって、「男としてこうありたい」とか思ったことある?

古市:男としてこうありたいですか? 男としてこうありたい……はないかな。

 別に「女になりたい」とか「女装したい」っていうのも全然ないんだけど、逆に「男としてこうありたい」っていうのもそういえば、全然ない。

深澤:私も別に男になりたいわけじゃない。でも「女としてこうありたい」っていうのもないだけで。だからお互い男オンチ、女オンチなんだと思う。

古市:たしかに「性別オンチ」っていうところでは同じかもしれないですね。あんまり「男とは」っていうことがわかんない。

深澤:そして、古市くんほどの男オンチは自分の周りにはいないでしょう?

古市:いないかな。みんなたしかになんだかんだ言って、男へのこだわりはあるかもしれない。ただ年配の人よりも若い人のほうが、男オンチなところがあるとは思う。

深澤:だから、女オンチの私としては中年男はいろいろめんどうくさいけど、男オンチの若者とは付き合うのがずっと楽です。

 しかも古市くんは、自分の男オンチにも苦しんでないよね。

古市:深澤さんは自分の女オンチに苦しんだんですか?

深澤:苦しんでるよ!

女性の容姿や性格よりも大切なもの

深澤:ところで、古市くんは今までもいろいろな発言で、世の中を驚かせてきたわけですが(笑)

古市:そんなことないですよ!

深澤:週刊朝日の林真理子さんとの対談で、「結婚相手には高い収入というスペックを求める」って言ってたでしょう。

古市:収入以外も求めます。

古市:社会的なスペックも高い方がいいでしょ?

深澤:「女性の容姿とか性格よりも、興味があるのは社会的なスペックだけだ」って言って、話題になった。

古市:だって容姿は劣化するじゃないですか。

深澤:収入だって劣化するでしょ。

古市:だから今、冷静に考えてみると、収入というよりも、資産のほうが大事だなって。フローよりもストック。ピケティ風に言えば、「g」(経済成長率)よりも「r」(資本収益率)。

深澤:「r>g」ね(笑)。じゃあ金持ちのお嬢様がいいってこと?

古市:うんまあ、いいと思いますよ。

深澤:あなたがいくら男オンチとはいえ、こういうことはなかなかはっきりとは言えない(笑)

古市:だって「みんなそう思ってんじゃないの?」って思っちゃうから。

深澤:ストックが大事だと思ってる人は、男にも女にもたくさんいると思うけど、みんなではないと思う。

 今までも、ストックとかスペックの高い女性としか付き合ってないの?

古市:まあでも意外とそうかも。違う人もいるけど、基本的に持ってる人が好き(笑)。あとは、才能ある人も好きですね。

深澤:私は「男性が、女性のストックやスペックを求めること」はいいことだと思うんだけど、それは男性は言いにくいことだよね。

古市:女性には結構いませんか?

深澤:女性にはいる。ただ女性でも「尊敬できる人がいい」とか言って、金だけが目当てじゃないってエクスキューズもするでしょ。

 あなたは「性格とか容姿よりも、ストックです」と言い切ってる(笑)

古市:だってそうだから。

日経ウーマンオンラインで人気を博した連載「女オンチ人生」が1冊の本になります!
 「女オンチ」とは、著者本人が自分のために作った言葉。生まれながらにして「女らしさ」というものが分からず、美魔女信仰が甚だしい現代の世の 女性たちとはズレた感覚の自分を、楽しく綴っている。化粧もしないで結婚式に出る、占いが嫌い、更年期障害や老眼を悲観するどころか楽しむ…かといって、女を武器にすることを否定をするわけでもなく…。
 ここに挙げられていく「女オンチ」な出来事のうち、ひとつは誰にでも当てはまるところはあるはず。自分の ことを「女性としてだめだな」とちょっと悩んでいるあなたも、この本を読めば「こんな自分も悪くない」と、励まされること間違いなし!?
 新たに、社会学者の古市憲寿氏との「女オンチ×男オンチ」のスペシャル対談を掲載!「人間オンチ」な2人の軽妙なやり取りにも癒される!?『女オンチ。-女なのに女の掟がわからない』(670円+税/祥伝社黄金文庫/2016年2月11日(木)発売)
Profile
古市憲寿(ふるいちのりとし)
1985年東京都生まれ。社会学者。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)などで注目される。 日本学術振興会「育志賞」受賞。著書に日本社会の様々な「ズレ」について考察した『だから日本はズレている』(新潮新書)などがある。最新刊の 『保育園義務教育化』(小学館)では、女性が置かれた理不尽な状況を描き、その解決策を示す。
Profile
深澤真紀(ふかさわ・まき)・右
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで命名した「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。『輝かないがんばらない話を聞かないー働くオンナの処世術』、津村記久子との対談集『ダメをみがく――”女子”の呪いを解く方法』(紀伊國屋書店)など著書も多数。公式サイト http://www.tact-planning.com
古市憲寿(ふるいち・のりとし)・左
社会学者。慶應義塾大学卒業。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース博士課程に在籍中。内閣官房「国・行政のあり方に関する懇談会」「クールジャパン推進会議」メンバーなどを務める。著書に『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)

文/西山武志

Provider

日経ウーマンオンライン

2016/01/06掲載記事を転載
結婚したい女性は「容姿よりも収入」の理由~社会オンチの世渡り論