女性の骨は40代からがくんと弱くなる運命 なぜ?

女性の骨は40代からがくんと弱くなる運命 なぜ?

2020/03/25

やせ・運動不足でリスクが高まる骨の弱体化

女性の骨は40代以降、がくんと弱くなる運命にあります。手首の骨折で骨の老化に気づく人も。ひざが痛いのは軟骨がすり減っているのかもしれません。

 硬い骨も常に新陳代謝を繰り返している。壊して作って、新しくなる——。壊し役はその名もズバリ「破骨(はこつ)細胞」、作り役は「骨芽(こつが)細胞」と呼ばれる。

 「破骨細胞が3週間ほどかけて古くなった骨を壊し、骨芽細胞が3カ月ほどかけてその穴を埋めていく。掘り起こしては埋めていく、道路工事のようなもの」と順天堂大学医学部整形外科の石島旨章准教授は話す。

 こうして、骨のあちこちで作り替え作業が常に繰り返され、「7年ほどで骨全体の半分が新しく生まれ変わる」と伊奈病院整形外科の石橋英明部長。

 しかし、この骨の代謝に大きな転機が訪れるのが、更年期だ。破骨細胞の働きを抑えてきたエストロゲン(女性ホルモン)が閉経とともに減り、骨を「壊す」が勢いを増し、「作る」が追い付かなくなる。

骨の新陳代謝

・「壊す作る」を繰り返し、10〜15年で骨全体が入れ替わる
・更年期以降は「壊す」が優勢に
・運動と食事の工夫で食い止めるのがカギ

●エストロゲンが骨代謝のバランスをとる
若いころは約3週間で破骨細胞が古くなった骨を溶かし(骨吸収)、骨表面にくぼみができる。すると骨芽細胞が集まってきて約3カ月かけてせっせと新しい骨を作り(骨形成)、穴を埋める。このとき骨の材料になるのが、カルシウムとコラーゲンだ。

●エストロゲンが減ると骨が減る
閉経後は、エストロゲンが減ると、破骨細胞に対する押さえが効かなくなり、これまで以上に骨吸収が勢いを増し、骨形成の作用が追い付かなくなる。このため、骨量が減少。特に閉経後は約15年間にわたり、急激に骨が弱くなる。

軟骨の新陳代謝

・成長期以降はほとんど代謝しない
・50〜100年かかり修復されにくい
・すり減らないよう大切に使うことがカギ

骨と骨が接して動くのが関節。この関節面でクッション役を担っているのが、軟骨。水分を多く含むゲル状の軟らかい組織だ。「代謝が非常に遅く、新しく生まれ変わるのに50〜100年かかる。軟骨が摩耗すると、再生はまず難しい。すり減らさないよう大切にケアを」と石橋部長。例えば体重が重い人、O脚気味の人は膝関節への負担が大きく、軟骨がすり減りやすい。またハイヒールを履いたときにひざが曲がったまま歩く人も要注意という。「歩き方はもちろん、関節を支える筋力を鍛えることは、軟骨の保護にとても重要」と石橋部長。

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日経ARIA

2020/03/16掲載記事を転載