子宮内膜症、子宮筋腫 ホルモン剤で悪化を防ぐ選択肢も

子宮内膜症、子宮筋腫 ホルモン剤で悪化を防ぐ選択肢も

2019/12/25

女性ホルモンのエストロゲンが引き起こす3つの身近な病気

知っておきたい健康知識を雑誌『日経ヘルス』よりお届けするこの連載、今回はホルモンにまつわる病気をピックアップ。そのうち、強い月経痛がある子宮内膜症、月経の経血量が多くなる子宮筋腫に注目する。これらは女性ホルモンのエストロゲンの働きで、悪化しやすい病気でもある。そのため、ホルモン剤が一つの選択肢だ。

痛くていつものように活動できない……。エストロゲンが原因で悪化する子宮内膜症などの病気は、強い痛みをもたらす

 女性の月経は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの働きでコントロールされている。更年期にエストロゲンの分泌量が減っていくことが更年期症状の引き金となるため、「エストロゲンは大切なもの」というイメージが強いだろう。だが、実はエストロゲンが原因で悪化してしまう病気もある。身近なのが、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫の3つだ。そのため、これらには、女性ホルモンをコントロールして悪化を防ぐ治療法がある。

 エストロゲンとは、そもそも「発情するもと」という意味で、子宮の内側の膜「子宮内膜」を厚く増殖させる。そして、「妊娠を支える」という意味を持つプロゲステロンがその状態を維持し、子宮を妊娠できる状態に整える。

エストロゲンの働きで子宮内膜は厚くなる
子宮の内側の膜、「子宮内膜」は受精卵が育つ「布団」のようなもの。女性ホルモンの一つ、エストロゲン(卵胞ホルモン)が卵巣から分泌されると、子宮内膜は増殖し、厚みを増す。そして、排卵後分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)によって、その状態が保たれる。この2つのホルモンのバランスによって、妊娠しやすい状態を作る。しかし、受精卵が着床しなければ、子宮内膜は「月経」としてはがれ落ちる。

ホルモンの分泌

グラフは取材を基に編集部で作成

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日経ARIA

2019/12/17掲載記事を転載