当社には2002年に新卒で入社しました。経理職を志していたわけではなく、海外に関わる仕事がしたいと希望したところ、海外取引の多い当時のデジタルプロダクツ事業の経理部門に配属されたのです。はじめの4年間は海外の関連会社の数字のとりまとめを担当し、のちの2年間はJ-SOX法への対応を国内外の関連企業へ広く行いました。その後、08年に初めての異動を経験し、財務部の資金担当となりました。
「会計だけではなく幅広く仕事を経験したい」という私の意向を会社に汲んでもらえての配属でした。そこで約4年間、東芝グループの資金繰り表や貸し借りのマネジメントを担当しました。そして12年に、入社当初より希望していた海外赴任が叶い、ロンドン近郊にある東芝ヨーロッパに駐在しました。それまで日本で行っていた資金担当業務を今度は海外側で担当することになったのです。
ここでは本社が発信する方針への理解や、協力を現地のスタッフに促すための苦労を味わいました。本社と現地との温度差は情報量の差による部分が多いのではと感じ、方針の背景をわかりやすく丁寧に説明したことで理解が得やすくなりました。そして昨年5月に日本へ戻り、現在に至ります。