Chance&Challenge それぞれのストーリー

世代も、住んでいる場所も、ライフステージも、仕事環境も、キャリアも、現代の働く女性は百人百様。 ただ、すべての人に言えるのは、「今を変えたい」と思ったときこそ行動のベストタイミング。

可能性はさまざまな形で広がっているのだから。

ここでは、チャンスをつかみ、チャレンジし、自分らしい働き方を見つけた女性たちを紹介します。

「ふるさと」を思う社長の熱意とチャレンジできる社風で入社を決意

モルツウェル株式会社 地域みらい惣造部 三河屋サービス課 営業企画 青山 伊津子さん(44歳)

島根県

モルツウェル株式会社 地域みらい惣造部 三河屋サービス課 営業企画
青山 伊津子さん(44歳)

働き方が多様化する今、「地方で働く」ことに関心を持つ人が増えている。
実際のところ、地方には知られざる好業績企業や革新的な取り組みで急成長している企業が数多くあるのだ。

ここでは、そんな優良ローカル企業と、そこで働く女性にフォーカスする。
今回、注目したのは水の都として知られる島根県松江市で、「食」をテーマに「ふるさと守り」に挑むモルツウェル株式会社。

ここで働く青山伊津子さんに、仕事のやりがいなどについて聞いた。

使命は「ふるさと守り」という企業姿勢に共感

青山 伊津子さん
モルツウェル株式会社 地域みらい惣造部
三河屋サービス課 営業企画
青山 伊津子さん(44歳)

 山陰地方の中央に位置する島根県松江市。市内には宍道湖と中海が広がり、松江のシンボルである松江城を堀が囲む風光明媚な水郷の街だ。

 この松江市に根を張る元気な企業、モルツウェルに転職した青山伊津子さんは、入社して1年余り、仕事に没頭する毎日を過ごしている。

 北九州市小倉で生まれ育ち、短大卒業後は地元のドラッグストアに正社員として13年間勤めていた青山さん。結婚・出産を機に、夫の実家がある松江市に移住した。子育て中は時間の制約がない事務系の仕事をしていたが、子どもが小学校高学年になったことで「本格的に仕事がしたい」と思い立ち、転職活動を開始。求人広告で目に留まったのがモルツウェルだった。

 
モルツウェルの社員数は約100名。年に数回、社長(写真右)と社員が面談する機会を設け、コミュニケーションを図っている。「社長や専務との距離が近く、学ぶことが多い」と青山さん

 同社は、1997年にほっかほっか亭のフランチャイジーから始まり、日本初の宅配ビジネスモデルを開発して売上日本一を達成。その後、2004年にシニアフード事業に参入し、「食」というライフラインを核として高齢者など地域生活者を支援する事業を展開。現在では、在宅高齢者弁当配食サービスを中心とした買い物代行等の日常支援サービス、全国の介護施設に向けた「真空調理法による調理済み食材」の製造販売、高齢者施設の厨房内での配膳業務受託、2018年からは中国青島市で惣菜店舗をスタートするなど次々と新たなビジネスを生み出し、事業を通じて地域社会に貢献している。

 「面接時に社長の話を聞いて、“ここで働きたい!”と強く思いました。ミッションは“ふるさと守り”という企業姿勢に共感しましたし、社員は自分の好きなことにチャレンジできるということも聞き、ここなら頑張れそうだなと」

チャレンジ精神を発揮し、やりたい仕事に就く

 2017年に事務職として入社するが、サービス業に従事していた経験からお客様との関わりに興味があった青山さん。業務と並行して、頭に浮かんだ新しいサービスのアイデアを企画書にまとめるといったことも行った。

 「例えば、会社の近くの土地を購入して店舗を設け、観光客を取り込んで地元企業の商品を販売するなど、いくつかの企画を上司や社長に提案しました。土地購入は却下されましたが(笑)、“やる気があるなら、お客様へのサービスを主とする部署に移ってみてはどうか”ということになったのです」

面接時の社長の言葉どおり、チャレンジする気持ちが認められ、入社数カ月で“三河屋サービス課”に異動。現在は営業企画として、同社の販売網や物流網を活かし、地域企業の商品やサービスの販路づくりを進めている。そうした中で、近頃では地元パン屋の企業内物流を受託。モルツウェルの配送業務を活用して、姉妹店それぞれで焼いたパンを交互に行き来させるという顧客ニーズに対応した物流の仕組みを実現させた。

「入社して1年足らずでやりたい仕事に挑戦でき、とても充実しています。また、弊社は学ぶ機会がたくさんあるのも大きな特徴です。社内ではエクセルの使い方などの勉強会がありますし、自治体のセミナーなどにも会社の費用負担で参加することができます。今後はさまざまなスキルを身につけて、自分が目標とする新規の顧客づくりやサービスづくりに取り組み、売り上げにつなげていきたいと思います」

社長メッセージ
海外に進出する一方、徒歩で往復30分かかる崖上に暮らす高齢者にも毎日弁当を届けるモルツウェル。お客様の困りごとを相乗りさせる物流を毛細血管のように張り巡らす同社で働く青山さんも、人に役立つサービスを日々考えている

モルツウェル株式会社
代表取締役 社長
野津 積氏

働きやすく働きがいのある会社づくりに注力

 現在、地方企業の最大の課題といえば、圧倒的にプレーヤーが足りないことです。幸いにも弊社では新卒の採用では苦労していませんが、「全社員・社員家族の物心両面における幸福を追求すると同時に、日本全国津々浦々“健やか”で“安らいだ”地域生活に貢献すること」という経営理念に基づき、継続して勤務できるように、子育て支援、イクボス育成など働きやすい環境づくりはもちろん、働きがいのある会社づくりのために社員教育にも力を入れています。

 例えば、社員自身で目標を立て、その達成に向けて具体的にどうアプローチするかを記入する「成長シート」を導入したり、社内外の講座やセミナー参加を推奨したり、積極的に社員を社外に連れ出したりと、スキルを磨き、知見を広めるためのサポートをしています。自分のやりたいことでなければ長続きしませんから、こうした学びを通して社員にはやりたいことを見つけてほしいと思っています。

地域の企業を牽引し、「株式会社島根県」を目指す

 一方で、島根県全体に目を向けると高齢化や人口減少の進行が早く、今後ますます人材獲得が困難になり、市場が縮小するのは確実です。これからは、一企業の努力だけでは立ち行かない時代になる。地方の中小企業が連携することが重要になります。

 そこで、地域の若手経営者が集う異業種団体「雲州志士会」を設立するなど経営者同士の結束を図るとともに、ここ数年は私が委員長となって新卒の求人を数社合同で行っています。先日は、中小企業24社と学生50人で「飲み会合説」を実施しました。飲みながらの合同説明会ということで経営者も学生もざっくばらんに話ができ、それぞれの企業の魅力を伝えることができたのではないかと思います。

 また、気心の知れた企業同士で、合同入社式や新入社員研修も行っています。すると、全員が自社の社員に思えてくるんですね。しかも、新入社員は企業をまたいで同期会を作ることになっているので、常につながりを保つことができる。ただ、3年後に中堅社員研修を行うと、大抵入社時の半分ほどの人数になっているんです。マッチングがうまくいかなかったり、生活が変化したりでドロップアウトしてしまう。これを防ぐために、企業同士がまず腹を割って話し合い、辞めたいといっている社員がいれば「じゃあ、こちらの企業ではどうだろう」と、セーフティネットの仕組みをつくることを考えています。さらに、異業種なので繁忙期がそれぞれ違いますから、繁忙期と閑散期の企業間で社員を行き来させて相互協力することも考えられます。

 いずれも、すでに少しずつ進めていますが、ここ2、3年でしっかりしたシステムを構築していきたい。そして、いずれは各企業の勤務体系や給与体系などベースの部分を共通化して、それぞれが得意な分野を伸ばし、「株式会社島根県」をつくり、地域を活性化することを目標としています。

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