自然豊かな「ものづくり」のまち府中市で自分らしく働く

Vol.7 積極的に取得した資格を強みにして日々スキルを磨いています

広島県の東南部に位置し、三方を山々に囲まれた府中市。
古くから機械・家具・金属などの製造業を中心に「ものづくり」のまちとして発展し、全国規模の企業が数多く立地している。
また、府中市では子育てを全面的にサポートし、「保育園の待機児童はゼロ」。
女性が就業しやすく、多様な働き方ができる地域でもある。
そんな府中市で、今まさに活躍している女性をクローズアップ。
今回は、生まれ育った島根県浜田市から大学進学を機に広島県へと移り住んだ大驛千沙さんに、現職に就いた経緯や仕事のやりがい、府中市での生活などについて聞いた。

会社見学で自分が働きたい場所を発見

株式会社内海機械
営業部 係長
大驛 千沙さん(29歳)
Oheki Chisa

 例えば、「仕事は面白いですか?」と聞かれた時に、「もちろん!」と明快に答えられる。働く女性であれば、誰もがそうありたいと望むのではないだろうか。
 大驛千沙さんは自らの努力によって、そうした理想の状況をつくり上げてきた。

「もともと生き物に関心があり、広島大学の生物生産学部に進みました。卒業後は大学で学んだことを生かせる検疫所や食品メーカーへの就職を希望していましたが、就職活動中にたまたま広島県内にある企業が会社見学を行っていることを知り、当時住んでいた東広島市の近くだったので訪問してみました」
 会社見学に向かった先は、府中市に位置する内海機械。同社は、自動車のフレームやドアをプレス加工する機械や食品加工の機械といった工作機械をオーダーメイドで生産・加工している会社だ。
 質の高さはもちろん、仕上げのスピードにもこだわり、顧客のニーズに的確に応えることで自動車関連企業、食品機械関連企業、電子機器メーカーなど多くの企業から厚い信頼を得ている。
「会社見学では、社内の雰囲気がとてもいいことが印象的でした。工場で作業をしている先輩も、事務を担っている先輩も、イキイキと楽しそうに働いていたのです。そんな姿を見て、金属や機械の知識はゼロでしたが、“自分もここで働きたい”と強く思いました」
 会社見学でひらめきを得たことから内海機械の採用試験を受け、内定を獲得した。
 通常、内定を受けた後というのは、安心を手に入れて気も緩み、大いに羽を伸ばすところだろう。
 しかし、大驛さんは違った。入社後に少しでも早く仕事を覚えられるようにと、自主的にある準備を始めたのだ。
 それは、様々な資格の取得だった。

憧れはオールマイティに何でもこなせる「多能工」

15もの資格を持つ大驛さん。その知識を生かすことで、お客様や協力企業とのやりとりもスムーズに

 「事務職での採用でしたが、大学では異なる分野を学んでいたので経理関係や機械関係のことがまるで分からず、仕事に対して不安を抱いていました。しかも、内海機械は、技術職でも事務職でも、あらゆる舞台で活躍できる“多能工”の育成に力を入れている会社。そうした会社の方針に魅力を感じるとともに、ひとりで何でもこなせるようになるにはどうすればいいかと考えました。それには、早い段階から知識を蓄えておくことが必要だなと思ったのです」
 そこで、内定が出た後、仕事に役立ちそうな資格を会社側に聞き、入社前から入社1年目までに10以上の資格を取得。意欲的に数々の資格を取得したり、セミナーに参加したりと向上心あふれる社員が多い内海機械の社風も刺激となり、「アーク溶接」、「クレーン」、「自由研削砥石作業」、「精密測定技術」といった実務系や、「ISO9001内部品質監査員」、「VE(バリューエンジニアリング)リーダー」などキャリアアップにつながるものなど、現在では15の資格を保持するまでとなった。
 「弊社の事務職は、お客様や協力企業とのやりとり、図面の整理といった営業事務をはじめ、品質管理や工程管理などの生産管理事務、経理などの一般事務と事務全般を担当します。業務の範囲が広く、最初は戸惑いましたが、先輩方に丁寧に教えてもらえたので、思ったより早く仕事を覚えることができました。もちろん、資格も役立っています。実際に溶接などを行うわけではありませんが、図面を読みながらお客様とやりとりをする際に、資格取得によって得た知識が生きています」
 ただ、内海機械ではオーダーメイドでの単品生産が中心なので、ものによっては図面が複雑になることも。そんな場合は、分からないままにせず、現場の先輩にすぐ確認することを心がけている。
 そうした経験を積み重ね、最近ではお客様から送られてきた図面を見て、図面上の間違いや欠点を発見したりとリスクの先読みができるようにもなった。
 「そのリスクをお客様に伝えたところ、とても喜ばれました。また、超特急の受注に対応でき、お客様に感謝された時も嬉しかったですね」

事務だけでなくIT関連の業務にもチャレンジ

内海機械ではお客様のご要望に対応するために「複合旋盤」をはじめ、常に最新設備を導入。オーダーメイド・高品質・スピーディなものづくりで、右肩上がりの成長を続けている

 できなかったことができるようになるたびに自分の成長を感じ、「今、仕事がとても面白い」と迷いなく答える大驛さん。
 選んだ仕事はもともと関心のあった「生き物」から遠く離れた分野ではあるが、実は子どもの頃からプラモデル作りが好きで、電化製品やパソコンなどの取扱説明書は隅から隅まで読むという「ものづくり」「機械好き」体質でもあった。
 そうした体質ゆえなのか、プライベートでの目下の楽しみは「カメラ」だという。
「以前から写真に興味があって、ニコンの一眼レフを購入し、独学で写真の撮り方を覚えました。今は、休日に福山市内の動物園に行って、動物を撮るのが一番楽しいですね。また、府中市内でカワセミが飛んでいるのを見たので、カメラを持って探しに行くこともあります」
 こうした移動には車があると便利だが、最近まで車を所有していなかった。
「大学時代に車の免許を取りましたが、府中市に住み始めてみたら車はなくても大丈夫だなと。電車やバスが通っていて、交通の便がいいんですね。買い物をする場所などもコンパクトにまとまっているので、とても住みやすい地域です」
 府中市に移り住み、仕事もプライベートも楽しんでいる大驛さん。今後の目標について、こう語ってくれた。
「来年度は後輩が入社するので、しっかりと仕事を教えられ、いざという時に頼れる先輩になりたいですね。また、現在、弊社のオウンドメディアを制作するという新しい仕事にも取り組んでいます。そうしたIT関連の仕事も手がけられるマルチプレイヤーを目指していきたいです」
 大驛さんも取り組み始めたように、今、府中市では「Webサイトによる情報発信」などのITスキルを求める企業が増えている。「ものづくり」に興味がある人はもちろん、ITスキルを持っている人も、キャリアを生かせる場が広がっている府中市に注目してみたい。

広島県府中市 しごと&くらしフェス2017

ものづくりのまち広島県府中市の優良企業が集まる
人材マッチングイベントです。
当日は子育てなどのご相談も受け付けます。
ぜひご参加ください。

フェスの詳細はこちら
広島県府中市公式ホームページ