ダイバーシティーをグローバルに推進女性が自らの価値を知り、活躍する職場へ

創業者自らが率先して行う
ダイバーシティー戦略の背景とは

当社が人材を起用する際に大切にしているのは平等主義という価値観です。年齢や性別、文化ではなく、その人の実績そのものを重視します。こうした観点から、当社は多彩なダイバーシティー戦略を推進しています。

その理由は社会的に正しい行いであるというだけではなく、当社にとってダイバーシティーの推進が企業イメージや競争力を高めるのに有益だと考えているからです。異なる考えやカルチャーを持つ優秀な人材が集まることで、組織はより広い視野と複数の視点を持つことができ、メンバー間の絶妙なバランスが健全かつ力強い相互作用をチーム内に生み出してくれます。

私たちの社会は多様な人たちで構成されていますから、その多様性を組織に反映したほうが自然であるのは歴然としています。ところが当社に限らず、IT業界全体では人材面において、圧倒的に男性の比率が多いという問題を抱えています。IT業界への就職を希望する学生たちを見ても、その多くは男性ばかり。つまりIT企業は意図的に女性を増やす努力をしないとバランスが取れないのです。

当社の創業者マイケル・デルは、個人的にもダイバーシティーに強い関心を寄せており、率先して取り組みを行っています。創業者自ら議長を務める「ダイバーシティーカウンシルグループ」は私と創業者直属の部下数人で構成され、半年に一度、会議を開き、ダイバーシティーに関する改善報告や今後の施策についてディスカッションしています。私の目標は女性の割合が少なくとも全体の40%を超えること。少数派ではない女性が伸び伸びと活躍できる職場環境を目指しています。

女性の活躍を促す各種プログラム
成功の鍵は一人ひとりの意識改革

当社が現在、社内で行っているダイバーシティー関連施策の中から、主なプログラムを紹介します。1つ目は「Taking the Stage」。これは女性社員が自分自身の存在価値を再認識したり、女性同士のネットワークづくりを促進したりするもので、女性社員に多く見られる自信のなさを解消するのが目的です。

2つ目は「Women in Leadership」。アジア・パシフィック・ジャパンエリアで実施しているプログラムで、現在のポジションよりも上の役職を目指すシニアマネージャーやディレクター職の女性が対象です。女性ならではの得意分野とは何か、どういう戦略を採用すればその得意分野を有効に生かせるかを参加者が討論・考察します。

3つ目が「Men Advocating Real Change」。通称「MARC」です。私が最も力を入れているプログラムで、ダイバーシティーを実現するためにはステレオタイプな先入観や偏見、無意識のバイアスを取り除き、社員一人ひとりに多様性を受け入れる柔軟なマインドセットを持ってもらうことが欠かせません。

そうした精神面での変化の必要性やダイバーシティーの価値について、女性のみならず男性にもしっかりと認識してもらい、彼らの主導で職場にそうした考えを浸透させるのが狙いです。現在はエクゼクティブを対象に行っていますが、1~2年以内には組織の末端までこのプログラムが行き渡るよう、広く展開したいと考えています。

仕事と家庭の二者択一ではなく
両方を選んでほしいというメッセージ

当社では出産などの事情で離職をした女性社員のほぼ100%が復職しています。こうした復職率の高さの背景には、在宅勤務や勤務時間の調整などの各種制度で社員の多様な働き方を奨励していることに加え、「離職してもあなたの居場所は必ずここに用意されている。また戻ってきてほしい」というメッセージを社員に繰り返し伝えていることが挙げられます。仕事と家庭の二者択一は、当人にも組織にもマイナスでしかありません。ましてキャリアを優先して子どもを持つことを諦める女性が増えてしまっては、高齢化が進む日本において社会的な損失にもなりかねません。

とはいえ、私自身もキャリア形成と家庭の両立に悩んだ経験があります。エグゼクティブへの昇進を打診されたとき、私には4歳の娘がいたのです。私が返答に迷っていると上司から「オファーを受けられない理由を教えてほしい」と言われ、出張の多い仕事と育児のハンドリングがうまくできるのか、そして、その役職に自分がふさわしいのか自信がないと正直に打ち明けました。すると「君ならできる。サポートするから問題ない」と言われ、晴れてエグゼクティブとしてのキャリアがスタートすることになったのです。

その経験から私が学んだのは「できない」と思ったときはその理由を深く見つめ直し、信頼できる人に相談した上で決断したほうがいいこと。また、自分のコンフォートゾーン(快適な範囲)からあえて一歩外へ出るリスクを取ることで、大きな成果を得られるということでした。自分がどういう目標へ向かいたいのか、ぜひ意識的に考える習慣を付けてください。そしてあなたの人生設計の中に当社でのキャリアを、ぜひ組み込んでほしいと思います。

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