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A.T. カーニー株式会社 荻原 英吾氏

A.T. カーニー株式会社 荻原 英吾氏
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成長分野への支援ニーズ増加で
外資系戦略ファームが採用を積極化

A.T. カーニー株式会社
マネージャー
荻原 英吾(おぎわら・えいご)

[PROFILE]

一橋大学経済学部卒業後、富士銀行に入社。みずほコーポレート銀行を経て、2003年シニア・ビジネスアナリストとしてA.T. カーニーに入社。社内制度で英マンチェスター大学経営大学院に留学、修了(MBA)。同社中途採用チームパートリーダー。

 創業者アンドリュー・トーマス・カーニーの提唱した「顧客企業の成功が、A.T. カーニーの成功である」という理念の下、クライアントの抱えるさまざまな課題に取り組む戦略コンサルティング・ファームの「A.T. カーニー」。全世界37カ国50以上の拠点を置き、2700名の社員を擁するグローバル・ファームである。マネージャーの荻原英吾氏に、同社のビジョンと求める人材像などを聞いた。

クライアントの「目に見える成果」が
A.T. カーニーの価値

 サブプライムローンに端を発した経済危機のあおりで、コンサルティング業界も海外のグローバル企業とPE(プライベート・エクイティ)からのプロジェクト減少により、他業界と同じように少なからず影響を受けました。しかし、そうした状況下でも国内大手企業との強いリレーションを持つ当社への影響は軽微で、昨年も過去最高益に近い実績を上げるなど、好調を維持しています。

 戦略コンサルティングの仕事は、「CEOアジェンダ」と呼ばれる課題に対し、経営視点で立案する戦略や重要な意思決定に深くかかわり、クライアント企業の戦略立案から実行までを支援します。正しい戦略を立てることはもちろん重要なのですが、それ以上に重要なことは、いかにその戦略を組織に浸透させ、具体的な成果を生み出すことができるかという点にあります。極論をいえば戦略を描くことは一定の経験があれば誰でもできますが、その実行のために社内のあつれきやボトルネックを見極め、「チェンジマネジメント」と呼ばれる手法で組織を動かして成果に結びつけていくことに本当の難しさがあります。当社が掲げるビジョンに、「Tangible Results(目に見える成果)」という言葉がありますが、そうして得られた最終的な成果こそがクライアントにとっての価値であり、当社の価値でもあるという価値観が社内で強く共有されています。

 また当社では、クライアント・ワークを通じて日本の産業界全体の向上に貢献したいという思いを持ったコンサルタントが多く集まっています。産業界全体に対する志の高さとも言い換えることができると思いますが、海外への展開も含め、世界における日本の経済と産業界の地位をいかに向上できるかという視点を持ちながら仕事に取り組むコンサルタントが多いことも特色だといえます。

日本の産業界を強くしたいという
志を持つ人を求む

 新しいテクノロジーを背景にクラウドコンピューティング、電子書籍、EV(電気自動車)など新しい市場が生まれつつあります。また、多くの企業の業績に回復の兆しが見え、攻めの姿勢に転じつつある中、海外への進出ニーズも再び高まっており、新しい分野への挑戦に対する支援ニーズも増えています。当社ではこうした企業の新しい分野での機会獲得や挑戦に対し積極的に支援をしています。クライアントのニーズに対応するために、今後も適性ある方を積極的に採用していきたいと考えています。

 当社で活躍していただくにあたり、コンサルタントとしての経験は必要ありません。またMBAの取得も必須ではありませんし、英語力も最低限あれば十分です。ただ、海外コンサルタントとのディスカッションや海外展開のプロジェクトもあるため、語学力はあったほうが、活躍の場は広くなるといえます。

 選考プロセスは、書類審査後に複数回の面接を行います。なぜ戦略コンサルタントになりたいかという動機や、企業や産業界を支援していきたいという熱意はコンサルタントを長く続けていただくためには重要だと考えています。また戦略コンサルタントとしての適性については、 「ケース・インタビュー(特定のシチュエーションを想定した問答)」での議論を通じて確認させていただきます。

 企業の業績が持ち直しつつあり、新たな事業分野での拡大や海外進出の機会が大きくなってきています。日本の産業界は新たなフェーズを迎えており、こうした状況はコンサルティング・ファームの歴史の中でも非常に面白い時期といえます。この好機をとらえ日本の産業界に変革を起こし、強い日本をつくっていきたいという志を持つ方に参画していただき、一緒に働くことができたらうれしく思います。

2010年3月期(晴れ) → 2011年3月期(晴れ)

求める人物像

経営戦略
コンサルタント

コンサル業界での経験は不問。志、経営的視点、専門性、実行力を重視する。本文でも触れたように産業界全体に貢献したいという志を持ち、各業界で培った専門性が発揮できる人を求めている。実務経験年数やキャリアの内容などにより、シニア・ビジネスアナリストかアソシエイトのいずれかのポジションからスタートする。