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転職天気図

サトービジネスサービス 赤坂 泰造氏

サトービジネスサービス 赤坂 泰造氏
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国際業務を担う法務担当者を
上場企業が積極採用

サトービジネスサービス
キャリアサポート部 部長
赤坂 泰造(あかさか・たいぞう)

[PROFILE]

大手就職情報会社に新卒入社。米国IT企業での人事、セールスマネジャーなどを経て、CA、キャリアコンサルタント業務に本格稼動。大手国際紹介 会社マネジャー、特化型紹介会社で経営層を経験後、サトービジネスサービスキャリアサポート部の責任者として現在に至る。米国CCE認定GCDFキャリア カウンセラー。日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会認定カウンセラー。

経済のグローバル化が進展するなか、大手企業の法務部門は海外案件への対応に追われている。そのため、各社とも要員確保に向け採用に意欲的だ。人財紹介会社サトービジネスサービスのコンサルタントである赤坂泰造氏に、法務職の採用動向と転職を成功させるコツを聞いた。

海外からの訴訟・係争対応が急務に

 一部の大手メーカーでは業績が回復しつつありますが、2009年度下期も全体的な求人状況は、思ったほどではないのが実態です。まさに、買い手市場そのもの。厳しい情勢が続いています。何とか年明けからドライブがかかり、第4四半期(2010年1月-3月)から盛り上がっていただきたいものです。

 こうしたなかでも、依然としてコンスタントに求人ニーズが寄せられているのが法務職です。特に海外法務を手がける人財への期待が大きいといえます。実際、東証1部上場から部長候補やマネジャーレベルの案件が続々と来ています。

 背景にあるのは、経済のグローバル化に伴う国際業務の増加です。国内の大手企業は欧米のみならず、中国をはじめとする新興諸国にも積極的に進出していますが、その一方では訴訟・紛争リスクが一段と高まってきています。特に各社とも「パテント・トロール」(特許権の侵害を主張し、大企業などに多額の賠償金やライセンス料を求める行為)対策の必要性を認めており、早急に人財を確保したいと思っているようです。

 ただ、以前であれば法務職は法務・特許・知財と機能が細分化されていたのですが、最近では企業側が最少人数で最大効率を生む体制づくりを進めていることもあり、複数の専門性を有する人財を求める傾向が強くなっていると言わざるを得ません。

 当然ながら求めるスペックもより厳しくなっており、5年〜10年以上の実務経験や日米いずれかの弁護士資格、ネーティブレベルの英語力(中国語も優遇)、優れたコミュニケーションスキル、業務マネジメント力などが要求されています。

 しかし、これだけ高い水準をクリアできる方は、正直言って少ないのが現実。企業側も厳格な職給制度に固執せず、特別な報酬体系を用意しているものの、どこも人材の確保には苦労しているようです。

今は中長期的なキャリア形成を図る時期

 おそらく、グローバル対応を担う法務職への求人ニーズは今後も変わらないことでしょう。それを前提に、あまりあせらずに中長期的なキャリアを形成してほしいというのが私の意見です。

 現状では若手スタッフであっても、ポテンシャルを評価した採用は期待できません。タイミングを考慮する限り、余程の事情があれば別ですが今すぐの転職は避けた方が賢明でしょう。むしろ、現職でもっと頑張るべきだと言いたいですね。
 
 今は、自分自身の将来的なキャリアゴールは、どこにあるのか、そのゴールに効率的にたどり着くにはどのような経験やスキルを積んでいけば良いのかを設計すべき時期です。といって、一人で考えてもなかなか良い方向性は思い描けないかもしれません。だからこそ、コンサルタントにざっくばらんに相談してほしいのです。
 
 信頼できるコンサルタントであれば、キャリアカウンセラーとしての側面からも質の高いアドバイスをしてくれます。また、さまざまな情報も提供してくれるはずです。それだけに、エージェントを手段と考えるのではなく、人間的にも長く付き合える関係を作り上げていくことが有効だといえます。

 例えば当社の場合には東証1部上場企業が母体であるという特性もあり、大手優良企業へのエントリー窓口として多くの求職者にご利用いただいています。上場企業・安定企業で自分のキャリア、専門性を構築していきたいという思いをもしお持ちであれば、ぜひともご連絡ください。

転職天気予報 2009年(曇り) → 2010年(晴れ)

求める人物像

「法務と知財特許」の専門性を発揮できる方

今後は海外法務案件がますます増加していくと思われ、海外でキャリアを積まれた方は活躍する機会がより増えるはずです。特に係争などに主体的にかかわった方であれば、即戦力人材として評価されます。さらに、語学も併せてブラッシュアップされると「欲しい人財」へと早い段階で変貌できるでしょう。

「法務とコンプライアンス」の専門性を発揮できる方

さまざまなリスク管理の観点からコンスタントに求人ニーズが発生すると思われます。ビジネスレベルの英語力があれば契約職担当にも同じことが言えます。現職の方は今の職務にこだわらず、職域を拡げる提案や要望を上長に伝えながら多機能な人を目指してください。