ビジネスパーソンのキャリアアップ・転職について考えるニュース・コラムサイト

転職天気図

カタリナマーケティングジャパン 稲本 好弘氏

カタリナマーケティングジャパン 稲本 好弘氏
photo

データ分析力のある人材
OJTでじっくり育てる

カタリナマーケティングジャパン
管理本部長
稲本 好弘(いなもと・よしひろ)

[PROFILE]

1976年横浜国立大学経営学部を卒業。大手電機メーカーにて現地法人数社のマネジメントを担当した後、2007年にカタリナマーケティングジャパンに入社。管理本部長として総務・経理・人事などバックオフィス業務全般を統括する。

 店頭メディア「レジ・クーポン」を通じて、顧客ニーズの実態に即したマーケティングを支援するカタリナマーケティングジャパン。消費財メーカー、小売りチェーン、消費者の三者に利益をもたらす、その仕組みを導入する小売店が拡大中だ。管理本部長の稲本好弘氏に同社のビジネスモデルや中途採用の動向について聞いた。

主要スーパー2200店に独自メディアを導入

 大型スーパーで買い物をしたとき、赤い帯のクーポンをもらったことがありませんか。実はこれ、だれもがもらえる普通のクーポンではなくて、選ばれた人に意図的に渡されるものなのです。

 「レジ・クーポン」と言って、消費者の購買動向データを読み取り、POSと連動して発券している、当社独自の小売り店頭メディアです。米国本社が開発したもので、世界各国に導入されています。

 日本では主要スーパーを中心に2006年に1500店を突破、09年1月末現在で2200店を超えました。2011年には4500店舗にまで拡大する勢いです。1週間に約3500万人の消費者に対してリーチ可能なネットワークを持っていることになり、全世界のカタリナでも日本法人は重要なポジションを占めています。

 世界レベルで厳しい経済状況が続くなか、企業は販促予算を縮小する傾向にあります。広告・マーケティング業界にとっても影響は大きいといわざるを得ません。もちろん、当社にも少なからずあるものの着実に成長路線を歩んでいます。それを支えているのが、このクーポンなのです。

 理論をベースにクライアント企業のマーケティング戦略を支援する会社が多いなか、実際の消費行動に基づくマーケティングを推進している当社は、業界においても独自のポジションを築いていると言えるでしょう。

 採用活動にも意欲的に取り組んでいます。特に力を注いでいるのは、消費財メーカー向けと小売りチェーン向けという2つの営業部門の人材募集です。いずれも、アカウント・ディレクター、アカウント・マネジャー、ビジネス・アナリスト(ビジネス・スペシャリスト)とポジションを細分化しており、経験や能力・志向に応じて判断しています。

 求めている人材像は、マーケティング関連の経験や分析・論理的な思考力などを持ち合わせた方です。従来は、ポジションによってはポテンシャルや意欲があれば未経験者や第2新卒者でも積極的に採用してきましたが、今後は経験者採用が中心になると考えています。

 入社後はOJT(職場内訓練)を主体とする一定のトレーニング期間を設けています。当社が有するさまざまな知見・パターンを理解した上でないと、責任を預けることはできません。おそらく、経験者でも半年から1年はかかるでしょう。能力があっても、まずはじっくりと当社のスタイルに慣れてもらうことから始めています。

会社の拡大を担う、積極的な人材に期待したい

 採用実績という点では、2008年は4年間で会社の規模を2倍以上にする「ツー・バイ・フォー・プラス」計画がスタートしたこともあり、14人のキャリア採用者を受け入れました。

 ただ現時点では、本年度の採用は多少抑える予定です。これはトレーニングを充実させたことで、離職率が下がったことも要因の1つです。ただし日本での事業拡大のスピードと比べ、スタッフ数が不足していることも事実で、今後、ワールドワイドの採用計画に合わせて見直すことも大いにありえます。

 日本法人は設立からまだ10年という若い会社ゆえ、一定範囲の業務に固執するのではなく、ポジションを越えて何事にもチャレンジする姿勢を期待しています。全社的な視点を持って、部門を越えた横の連携を図っていくような人材であれば大いに歓迎したいものです。

転職天気予報  2008年(晴れ) → 2009年(くもり)今後、採用を増員する可能性もあります。

求める人物像

マニュファクチャービジネスデベロップメント部門(消費財メーカー向けの営業)

マーケットのトレンドや小売店から収集した消費者購買データを分析しながら、顧客動向の把握や新市場ニーズの発掘、販売戦略の立案を支援する。

リテールビジネスデベロップメント(小売りチェーン向けの営業)

小売りチェーンとパートナーシップを構築し、顧客のロイヤルティーや来店・購入頻度を向上するプログラムを企画・提案する。

いずれも、関連分野での実務経験(3年以上)や数値データを分析する仕組みの理解、論理的な思考力が求められる。