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転職天気図

JTB首都圏 神島 英一氏

JTB首都圏 神島 英一氏
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文化交流産業を目標に掲げ
創造力豊かな人材を求人

JTB首都圏
総務部 総務課
求人担当グループリーダー
神島 英一(かみしま・えいいち)

[PROFILE]

1995年日本交通公社(現ジェイティービー)入社。川越支店で法人営業に携わった後、2005年東日本営業本部総務課で求人などを担当する。2006年4月、JTBグループが持ち株会社制に移行し、現職。
企業サイト http://www.jtb.co.jp/

 景気回復やボーナス支給額の増加などの影響で、2007年夏休み期間中(7月15日〜8月31日)の海外旅行者数は251万人と前年比5.0%増、2年ぶりの増加となる見込み(JTB調べ)。活況に沸く旅行業界の最大手JTBグループは、どのような人材を求めているのか。JTB首都圏の求人担当グループリーダー神島英一氏に話を聞いた。

総合旅行産業から交流文化産業へ

 景気回復による個人消費の活性化により、旅行マーケットは大きく拡大しています。その一方で、格安旅行会社や宿泊予約サイトの成長で競争が激化したことや、少子高齢化などによって旅行ニーズが変化しているという事実も見逃せない状況になっています。

 そこでJTBグループは2006年4月に持ち株会社制に移行。これまでの「総合旅行産業」から、人と人との交流を基軸に、法人や個人の問題解決や精神的な満足を目指す「交流文化産業」への事業領域の拡大を旗印に掲げました。私が所属するJTB首都圏など地域ごとに事業会社を設置し、地域に根ざしたサービスを提供するとともに、ネット通販専業のi.JTB(アイドットジェイティービー)を設立するなど専門性を強化しています。

 こうした事業戦略の中で、富裕層に特化した「JTBロイヤルロード銀座」や海外個人旅行専門店「トラベルデザイナー新宿」、ウェディング専門店「ウエディングプラザ南青山」を出店。学生旅行に特化した旅行パッケージ商品「ルックJTB ガクタビ」を開発し、ヒット商品に育て上げるなど、細分化した顧客ニーズに対応できる体制を整備しました。

 また、ネット分野でも競争力のあるサービス開発を進め、在庫を持たない宿泊予約サイト「るるぶトラベル」を立ち上げる一方、JTBの強みを生かした旅行サイト「i.JTB」を強化。こうした施策によって、2007年3月期の連結経常利益は307億円と過去最高を記録しています。

 好業績を背景に求人活動は活発になっており、i.JTBなどでのウェブコンテンツの企画やシステム開発といったITサービス関連の仕事や、JTB首都圏などで営業や企画関連の求人が多数出ています。

 昨年、JTB首都圏では法人営業で4人が入社しましたが、今年8月までに4人が入社しています。店頭営業と商品企画の契約社員については、昨年は30人が入社しており、今年は現時点で20人を超えています。来年以降も引き続き活発な求人活動が継続される見込みです。

 JTB首都圏は、社員約3200人を抱えるグループ中核企業として、主に1都3県で店頭カウンターでの店舗営業、法人・団体などへの法人営業を展開しています。当社では主に法人営業(正社員)、店頭営業(契約社員)、商品企画(契約社員)の3職種で求人を行っており、ホスピタリティー精神、事業拡大意欲、4S(誠実+スピード+専門性=信頼)を兼ね備えた人材を求めています。特に当社では接客の場面が多いため、コミュニケーション能力や相手の喜びを自分の喜びにできる共感性なども重視しています。

「採用」ではなく「求人」

 ちなみに当グループでは「採用」とは言わず、「人を求める」という考えのもと、「求人」をいう言葉を使っています。当グループの事業はすべて人によって成り立っており、だからこそ会社側が一方的に人を採るのではなく、お互いが本気で人を求め、納得してこそ求人は成り立つという考え方をベースに置いています。

 そのため当グループには、欠員補充という発想がありません。あえて募集人数は設定せず、求める人材が応募してくれば、その人のためにポジションを用意します。逆に求める人材がいなければ、入社ゼロというケースもあるということです。常に人材を厳選して求人活動を行っているので、結果としてほかの旅行会社で実績を残した人や、イベント会社での経験がある人が入社することが多い傾向があります。彼らは即戦力として現場のカンフル剤になっています。

 とはいえ異業種から入社した人も少なくありません。メーカーを経て当社に入社したAさんは、新卒の就職活動で旅行会社を志望していたものの、就職氷河期だったためやむなくメーカーに入社。営業で活躍していましたが、4年目に再び旅行業界にチャレンジして、当社に入社しました。また、訪問販売で目覚しい実績を残していたBさんは、その仕事に満足することができず、当社に入社して充実した毎日を過ごしています。

 法人営業として当社に入社した方の多くは、数年でチームリーダーとなって部下の指導を任されます。その後ライン課長と呼ばれる管理職に昇格し、組織マネジメントの中核を担うようになり、さらに支店長、所長として活躍することになります。

 あくまで旅行会社の基本は現場ですから、企画などに移るにしてもまずは現場経験が基礎となります。これは契約社員の商品企画も同様で、前職で営業経験があれば別ですが、まずは店頭営業で経験を積んでもらうことになります。

 旅行から出版、ネットビジネスまで、幅広い事業領域を持つJTBグループは、これから入社する人にとって、自分がやりたいことを選べる環境だと思います。特に2009年までは分社化の移行期間という位置付けにあるため、グループ内の人事交流も活発になっています。JTBグループの強みである法人営業、添乗員付き旅行などを武器にしつつ、新たなサービスを創造し、ともに「交流文化産業」の実現を目指す人材に期待しています。

転職天気予報  2006年(晴れ)→2007年(晴れ)

求める人物像

法人営業(正社員)

法人・学校などの団体旅行およびイベントを企画・提案。法人旅行営業経験者、広告代理店出身者、イベント業務経験者を歓迎している。

店頭営業(契約社員)

JTB各店舗のカウンターで接客、販売、手配などを行う。大学・大学院・短大・専門学校卒業者を、コミュニケーション能力重視で募集している。

企画(契約社員)

店頭で販売する旅行商品の企画、パンフレット制作などを担当。会報誌、新聞広告を使った通販事業に携わるケースもある。旅行業界の経験者を歓迎。