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転職天気図

ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム 今井 隆二氏 / 上山 浩氏

ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム 今井 隆二氏 / 上山 浩氏
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グループ通信3社の組織、人事制度を一体化
「総合デジタル情報カンパニー」を支える人材に

ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム
採用企画部
部長 今井 隆二(いまい・りゅうじ)
キャリア採用課 課長 上山 浩(うえやま・ひろし)

[PROFILE]

今井 隆二氏
1993年大学卒業後、約3年間オーストラリアの旅行会社で勤務。96年日本に帰国し、人材能力開発会社に入社、法人コンサルタントとして従事。2000年ピーエスアイネット(後に英ケーブル・アンド・ワイヤレスが買収)入社。以来一貫して人事に携わる。04年ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCがソフトバンクグループに加わったことを機に、ソフトバンクBBに入社。

上山 浩氏
1983年凸版印刷入社、金融機関向け営業企画に従事。88年日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)入社、マーケティングに携わる。2004年同社がソフトバンクグループへ加わり、06年ソフトバンクモバイルに出向。中途(キャリア)採用を担当。
企業サイト http://www.softbank.co.jp/

 2001年にブロードバンドの「Yahoo! BB」をスタートし、通信事業への参入を果たしたソフトバンクグループ。04年に固定通信事業の日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)を、06年には移動体通信事業のボーダフォン日本法人(現ソフトバンクモバイル)を傘下に収め、「デジタル情報革命」の実現を目指す。ソフトバンクグループの通信3社の中途(キャリア)採用を担当する今井隆二氏、上山浩氏から、事業戦略や求める人材像などを聞いた。

グループの土台となる通信インフラを融合

今井氏
今井 隆二氏

 ソフトバンクグループは、ブロードバンド総合サービス、携帯電話サービス、企業向けネットワーク通信といった通信インフラと、その上のプラットフォームおよびポータル、さらにその上にあるサービス・コンテンツをシームレスに提供する「総合デジタル情報カンパニー」を目指し、グループシナジーの最大化にまい進しています。

 通信インフラ分野では、ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)、ブロードバンドビジネスのソフトバンクBB、法人向けICT(Information & Communication Technology:情報通信技術)ソリューションビジネスのソフトバンクテレコム(旧日本テレコム)の通信3社が中心となり、「いつでも、どこでも、誰とでも」ブロードバンドでつながる「ユビキタス社会」の実現に向けて事業を拡大させています。

 既に当グループは、ブロードバンド、固定通信、移動体通信という通信インフラを有しています。01年9月にソフトバンクBBが商用サービスを始めた「Yahoo! BB」は、国内ADSLサービスの先駆けとして多くのユーザーを集め、国内ブロードバンド通信市場で最大手。04年7月にグループ入りしたソフトバンクテレコムは、日本全国に全長12000キロに及ぶ大容量光通信ネットワークと国際的な通信ネットワークを保有。さらに06年4月、ソフトバンクモバイルを傘下に収めています。

 こうした基盤を背景にしながら、固定通信と移動体通信の垣根をなくし、固定と無線の融合(FMC:Fixed Mobile Convergence)を実現することが、通信事業の基本戦略となっています。それらを踏まえ移動体通信事業は、昨年から次の4点に注力してきました。

(1)端末の充実
06年秋冬商戦では16機種・69色の携帯電話を投入。07年春商戦では1機種で20色のカラーバリエーションを採用した商品などを発売しました。

(2)コンテンツの連携
06年10月よりポータルサイト「Yahoo!ケータイ」を開始。対応携帯電話の「Y!」ボタンを押すだけで、大半が無料で豊富なコンテンツにアクセスできる体制を整えました。

(3)営業体制およびブランド力強化
量販店との強固な関係を生かした販売機会の拡大や、海外俳優や女優を広告キャラクターに起用したコマーシャルを展開しました。

(4)ネットワーク強化
つながりにくいエリア解消のため、基地局の増設に務めます。基地局の数は約4万6000局に増やし、国内最大級の第3世代ネットワークを整備します。

中途採用についても積極的に展開

上山氏
上山 浩氏

 06年は本格的な通信の融合に向けた足がかりを築く1年だったといえます。07年4月からはグループ通信3社は、人事制度を統合し、08年度新卒採用も3社合同で実施しています。3社間で組織および人員の配置検討を重ね、多くの社員が相互に兼務出向。これにより適材適所を進め、3社が実質的に一体となりました。今後、中途で入社する場合も、3社にわたって幅広く仕事をしてもらいます。

 人材の受入体制も整い、今年4月には3社合計で826人の新入社員が入社。本年度は中途採用においても約150人を採用する計画です。3社の中ではソフトバンクモバイルの中途採用が最も多く、職種は代理店営業などの営業系が5割、4割が技術系、1割が企画・管理系を予定しています。求める年齢層は25歳から30代前半の若手が中心。当社の平均年齢が全体的に若いことと、激しい環境変化に耐えるタフネスとスピードが求められるからです。

 面接で我々が見極めようとしているのは、応募者の経営者マインドとプロフェッショナリズムです。当グループには「将来的に5000社のグループ会社を形成する」構想があり、これを実現するには5000人の社長と1万5000人以上の幹部を育てる必要があります。そのためすべてのポジションで経営者マインドとプロとしての貢献が不可欠。単なる実務のプロではなく、企業成長を促進できる真のプロを意味しています。

 人事施策として本年度から3社共通の人事制度「ミッショングレード制」を導入しました。これは各人の役割(ミッション)と資格(グレード)を明確にして認定をするもので、給与体系のベースになります。

 この制度では大きくマネジメント層とノンマネジメント層に分け、さらに各層において領域およびグレードに応じた役割を定義しています。マネジメント層では組織・業務管理に重きを置いたマネジメント領域と、より専門性を重視したプロフェッショナル領域、といった2つのキャリアパスを設けることで、各社員が年功序列や組織階層にしばられず、事業戦略および各人の能力や働き方に応じたミッションに取り組めるようになりました。

変化に対応できる人材を歓迎

 募集職種は60職種以上におよび、ひと言では言えません。大きく営業および企画・管理系と技術系の2つに分類できますが、共通項としては、「変化に対応できる人材」を求めています。通信業界は変化が激しく、昨日の常識が明日の非常識になりかねないため、先を読む洞察力、常に経営状況を数値的な観点から把握できる経営的センスを兼ね備えた人材が望ましいと考えます。

 技術者においても幅広く経営に携わるケースも多いため、深い専門性だけでなく、経営的センス、調整力や柔軟性を持った人材を求めております。ソフトバンクグループでは、「まずはやってみる」という精神も非常に大切です。

 通信3社の人事制度の統合も、本年度より全てにおいて共有化しました。例えば先日発表した育児支援制度の拡充は、(1)社員の小学生の子供への携帯電話端末の無料配布(2)育児休業、短時間勤務制度の拡充(3)最大500万円の出産祝い金などで構成しています。最近の求職者は長期間働ける会社かどうかがを、企業選びのポイントとして着目する傾向が見受けられます。本人のキャリア志向に応じるだけでなく、家族を含めたプライベートが充実できることも、社員自身のモチベーションやパフォーマンス維持につながると考えます。

転職天気予報  2006年(くもり)グループ内の組織融合を優先し抑制→2007年(晴れ)

求める人物像

営業および企画・管理系

経営者マインドとプロフェッショナリズムを兼ね備えた人材を歓迎。通信業界は刻々と変化しているため、変化に柔軟に対応できる人材が望ましい。社内の平均年齢が若いこと、タフネスとスピードが要求されるため、主に25歳から30代前半の若手を採用している。

技術系

求める資質は営業・事務系と同様。主にネットワークエンジニア、SE、アプリケーションエンジニアの3職種を採用。既成概念にとらわれない発想が必要なため、「まずはやってみる」チャレンジ精神が欠かせない。異業種出身のエンジニアも歓迎。