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日本人の英語力の底上げとフィリピン経済に貢献したい/株式会社レアジョブ

日本人の英語力の底上げとフィリピン経済に貢献したい/株式会社レアジョブ

日本で1000万人獲得が目標です

外国人社員とその家族とともにインドネシア・ビンタン島を自転車で回った(後列右から3人目が本人) マニラオフィスの現地スタッフとともに(写真後方に加藤社長)

 「私の目標は二つです。一つは日本人の英語力向上のためにお客様の1000万人獲得と、もう一つは産業の少ないフィリピンでの雇用に貢献したい」

 フィリピンでは長年政治不安が続き、国内は低賃金で求人が少ない。多くのフィリピン人が外国へ出稼ぎに行くのが珍しくない。日本でいえば東京大学にあたる国立フィリピン大学出身者は、専門知識があり様々な才能を持つ人材も多いが、いざ就職となると選択肢が極めて限られる。現状、一番多い就職先は、外資系企業のコールセンターといわれている。

 「優秀な国民が多いのに、その人の能力や強みに合致するような求人が少なく、結果的に低賃金に悩まされています。こうした人たちを少しでも救済したいのです」と熱い思いを語る。

 4年前にわずか2人で始めた事業は、いまや東京で30人、首都マニラにあるオフィスには60人ものスタッフが在籍するまでに成長した。フィリピン人講師は2000人が登録している。

 マニラオフィスで2年前から働いているリズ(24歳)は大学では英語教育を専攻して、高校で英語を教えた経験を持つ。

 「レアジョブの加藤社長はフレンドリーで、マニラオフィスはとても働きやすい。ランチもみんなで作り、無料でいただけますよ。また給料などの待遇にも私は満足しています」とリズは明るく話してくれた。

 フィリピンの一人当たりのGDPは東南アジアの中でも低い。大学生の初任給は月額2万円前後で、他の国と比べても高いとはいえない。社会保障も未発達で特に医療保険が立ち遅れている。社員の家族も収入には恵まれていないことが多いため、高額な医療費に苦しむ社員を加藤は見てきた。

 「マニラオフィスの社員対象で会社として医療保険に入ることにしました。働きやすい職場づくり、フィリピン人の優秀な人材をつなぎとめることが会社の成長に欠かせません」

平均年齢20代前半の社員への思いとは?

 スタッフや講師の採用では、有能なスタッフや優れた講師の口コミを頼りになる。

 「優秀なスタッフが推薦する人は、採用しても間違いがないから」と自信たっぷりに話す。

 フィリピンではオンライン振込みなど銀行間の送金は、思うようにいかない。2000人の講師への給料振込みでは、思いのほか手間取ったこともある。

 「2つのオフィスを同時に管理することが、私の悩みの種になります。現地での講師集め、事務手続きを含めてスタッフへの指示命令は欠かせません。私はマニラと東京オフィスのスタッフについては、同じ高いレベルを求めています」

 フィリピン大学で出会ったやり手の女性に講師集めを頼み、ここまで突き進んできた。 新人には外資系コンサルタントが使用するような問題解決を題材にした研修を二つのオフィスで実施している。31歳のリーダーはフィリピン人の支援を受けながら、イノベーションを駆使した英会話ビジネスの風雲児といえそうだ。

(本文中 敬称略 肩書き、会社データは2011年8月末現在)

株式会社レアジョブ http://www.rarejob.com/

登録者の推移

2008年   3,000
2009年  13,500
2010年  34,000
2011年  76,000

(単位:人)

従業員数

東京オフィス:28人
マニラオフィス:60人
正社員、契約社員、非常勤社員を含む
講師人数:約2000人(2011年7月末日時点)

国内・海外拠点

【国内】
本社・東京都渋谷区

【海外】
フィリピン・マニラ