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TOEIC スコアアップ

第4回 最短で730点を達成するためのアクションとは?

第4回 最短で730点を達成するためのアクションとは?

日経キャリアNET会員向けのアンケート調査で、「TOEICのスコアアップ」が求める資格・スキルのトップでした。そこで、英語力アップを目指す転職希望者向けにTOEIC990点(満点)を記録した、英語のプロ、金井(かない)さやか講師がスコアアップのコツをアドバイスします。

 最短で730点を達成するためのアクションとは?

こんにちは! 英語コーチ、講師トレーナーの金井(かない)さやかです。
今回は、TOEICテストの目標スコアとしてよく挙げられる「730点」をできるだけ早く突破するには、 というテーマでお話します。600点や800点など、別のスコア目標をお持ちの場合にも、もちろんヒントになります。

  1. 最短でスコア目標を達成するには

回り道せず、目標のスコアに到達したい……。これは、多くの方が願うところです。
ただし、急いでスコアを上げたいばかりに、受験のテクニックだけに頼ろうとすると、かえって回り道になるケースがあります。
「〜の場合は〜が答えとなる場合が多い」といった、解法のテクニックを頭に入れていっても、使えるだけの「実力」「基礎力」がないと、覚えるべきテクニックの数だけが増え、実践では使いこなせないというわけです。

そこで、私が特におすすめするのは、次の2点です。

1. 英語を習慣化し、適切な時間をかける

TOEICテストの試験形式に慣れることは重要ですが、テスト問題だけが得点力をつけてくれるわけではありません。TOEICテスト初受験でも、それまでに培った実力で700点、800点を超える人を私は見てきました。
 彼らに共通しているのは、「英語に触れる習慣ができている」ことです。人によって、またはその人の英語習熟レベルによって、結果の出やすい方法は違うかもしれません。それでも、ある程度の時間をかけることは必要です。1日10分しか英語に触れていないのに、「一気に100点アップ!」と意気込んでも無理があります。
一方、机に向かって学習する時間は短くても、通勤や移動中のスキマ時間を活用して英語に触れれば、1日1時間程度なら意外に簡単に捻出できます。
1日1時間なら1カ月で30時間、3カ月で90時間程度になりますので、100時間をかけて100点アップをひとつの目安にしてはどうでしょうか。個人の状況によって差は出ますが、600点台・目標まで100点程度の人なら、3カ月程度で英語を読んだり聞いたりするときの手ごたえが変わり、スコアにも変化が表れることが期待できます。

2. 英語を日本語に訳さずにイメージできるよう、訓練する

スピードが要求され、時間制限があるTOEICテストでは、「英語を聞く・読む→日本語に訳す→答えを考える」のように、すべての問題で日本語に訳して考えていたら、置いていかれてしまいます。特にリスニングでは、問題は一度しか聞けませんし、ゆっくり考える暇がありません。
そのため、できるだけ「英語を聞いて、その映像をイメージする」訓練をしておきたいところです。

次の英文を、1度だけ読んで、3秒以内にその映像をイメージできるでしょうか。

The man is sweeping the floor.

慣れないうちは、英文全体ではなく、英語のフレーズを意味の固まりごとにとらえ、
映像を頭に思い浮かべる練習をするのがおすすめです。

The man  (男の人をイメージ)
is sweeping the floor. (ほうきなどで床を掃除しているイメージ)

ここを “sleeping on the floor”
(床で寝ている)などと勘違いしてしまったら、音が正しく聞けていないか、単語の知識があやふやだったことになります。いずれにしても、この練習が、弱点のあぶり出し、弱点補強につながります。

今度は会話の一部です。場面や状況をイメージできますか。

Did you receive the package?

Did you receive(相手に受け取ったかどうかをたずねている)

the package?(荷物が話題になっている)

TOEICの出題であれば、オフィスで受け取るべき荷物についての会話ではないかと推測できます。
さらにこのあと、どんな返答がありそうか予測するのもいい練習になります。

スコアメイクのためのアクションとは?

3. 英語にかけている時間と、学習の質を見直す

  • ●週に何時間程度、どんな学習をしていますか。
  • ●かけた時間に対して効果が高いもの、低いものを確認してみましょう。
     優先順位を付け直す必要はあるでしょうか。
  • ●学習以外にも、英語習慣化のための楽しみ(趣味の英語サイトのチェック、
     映画やドラマを見るなど)を取り入れたら、プラスになりそうでしょうか。

上記の質問への答えを書き出しながら、あなた自身の英語との付き合い方を見直し、改善できるところを見つけたら、行動に反映させていきましょう。

4. 毎日20文程度を聞き取り、英文をイメージする

ここでは、例として公式問題集のCDを使用します。(問題集の例:『TOEICテスト 新公式問題集<VOL.4>』)Part1の音声を再生し、一文ずつ停止しながら聞き、一文ごとに、「誰が何をしているか」といったイメージを頭に浮かべます。毎日20文程度から始めれば無理がありません。一度聞いたものでも数日をおいて繰り返すことで、反応速度とイメージの精度を上げることができます。

Part2や3の音声であれば、セリフを聞き取り、ドラマのワンシーンのように「場所や状況」をつかむことを意識します。瞬時に聞き取るのがむずかしい場合、繰り返し聞いて細部を理解するディクテーション(第3回の記事参照)と組み合わせて、学習に変化をつけてもいいでしょう。

英語が習慣になってくると、英語に触れない日があると「気持ち悪い」と感じるようになります。
続ける道のりを楽しみながら、結果につなげられるよう、これからも応援しています!