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TOEIC スコアアップ

第1回 TOEICテスト、リスニング対策の初めの一歩

第1回 TOEICテスト、リスニング対策の初めの一歩

日経キャリアNET会員向けのアンケート調査で、「TOEICのスコアアップ」が求める資格・スキルのトップでした。そこで、英語力アップを目指す転職希望者向けにTOEIC990点(満点)を記録した、英語のプロ、金井(かない)さやか講師がスコアアップのコツをアドバイスします。

 TOEICテスト、リスニング対策の初めの一歩

こんにちは! 英語コーチ、講師トレーナーの金井(かない)さやかです。
第1回は、TOEICテスト・リスニングセクション攻略のために、初めに押さえておきたいポイントをお伝えします。
まず、TOEICを受けたことがない人向けに簡単にテストを説明します。

出題数は全部で200問、2時間の試験です。内訳は、リスニングセクション(45分間100問)、リーディングセクション(75分間100問)。リスニング、リーディングそれぞれ5〜495点、トータル10〜990点のスコアで、5点刻みで点数化されます。公開テストの試験日は、(財)国際ビジネスコミュニケーション協会が設定した年8回(1・3・5・6・7・9・10・11月)を予定しています。また公開テストのほかに、学校や企業などの団体で実施される、IPテストもあります。

さて、スコアアップのコツは次の2つになります。

  1. 1. テストに出てくる話題や場面に慣れる
  2. 2. リスニングのスピードに慣れる

それぞれについて、少し詳しく見ていきます。

1. テストに出てくる話題や場面に慣れる

TOEICテストは、ビジネスパーソン向けに作成されていますので、学生や主婦が受けるよりも、社会人経験がある人のほうがやや有利です。特定の業種にかたよった問題は出ないことになっていますが、会議で同僚と議論したり、取引先に問い合わせたりする場面など、ビジネスの現場そのものが出題されやすいといえます。社会人経験がない人よりも、実際に経験している人のほうがテストで取り上げている場面をずっとイメージしやすいものです。転職希望者ならば、仕事の経験があるため取り組みやすいでしょう。

2. リスニングのスピードに慣れる

TOEICテストのリスニング問題は、英語のネイティブスピーカーが話す速度に比べるとやや遅めで、1分間の語数で比較すると、平均70〜80%程度の速さになります。

ただ、「リスニングはずっと苦手だった」という人は、このスピードでも何を言っているか聞き取れない、断片的に聞き取れるが答えを選べない、といった状態になりがちです。それでも、「同じ内容が、文字として書かれていれば意味が理解できる」という人も多いものです。

まずはテストのリスニングスピードに慣れて、英文を耳から理解できるようにトレーニングしましょう。また、一つ一つの英文は聞き取れている人でも、45分間に100問もの問題を連続して解くとなると、聞き漏らしも出てきます。一度分からなくなると、「思考停止」状態になり、そこから大きく崩れてしまう、というケースもあります(私にも経験があります!)

TOEICテストのリスニング問題では、「内容を聞き取れる」「出題ペースに合わせて解ける」といった点を特に意識して対策する必要があります。

スコアメイクのためのアクション

テスト形式の問題集を用意し、リスニング問題のトランスクリプト(放送内容を文字にしたもの)を読んでみる。(問題集の例:『TOEICテスト 新公式問題集<VOL.4>』)

これで、自分のリスニングの弱点が把握できます。「文字で書かれていれば分かるが、聞き取れない」「聞き取れていても、単語の意味が分かっていない」「単語もスピードも、どちらも課題」など、状態に応じて効果的な対策をするための第一歩です。

実践例:
1日20分程度、CDをかけてトランスクリプトを音読する。会話文の内容を理解しながらCDと同じスピードで声に出せるように練習する。これを2週間〜2カ月続けると、聞こえ方に変化を感じるはずです。「自分はダメかも、やってみて変化がなかったらどうするの?」と疑問を持った人は、行動する前からマイナスの先入観に縛られていますので、要注意! 目的意識を持って実践し、やりながら修正すればいいのです。

最後に、TOEICスコアだけでなく、英会話のヒントも書いておきます。

皆さんは英語でも、あいさつ代わりに “What's your blood type?(あなたの血液型は何ですか?)” と聞いていませんか。

血液型は、日本では性格判断などで気軽に話題に上りますが、ほかの国の人たちには、医療上の個人情報ということで立ち入った話題として嫌がられる可能性があります。ビジネスでほかの国の人と話すときには、立ち入った話はしないほうがいいでしょう。趣味、ペット、家族、天気などは、話題にしやすいテーマです。

英語力を重視する企業の動き 

  • 「ユニクロ」ファーストリテイリング  2012年をメドに、英語の社内公用語化を計画。
  • ソニー  新人社員は英語で役員にプレゼン。英語力と構想力を養う。
  • 楽天   海外を合わせた目標売上げ20兆円と社内英語公用化を発表した。
  • 神戸製鋼  TOEIC470点未満の社員をゼロにする計画。730点以上を800人に倍増予定。
  • 住友金属鉱山  管理職の要件として、TOEIC600点以上にする予定。