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この会社の人材戦略

伊藤忠エネクス株式会社 人事総務部 次長 田邉 哲二郎氏に聞く

伊藤忠エネクス株式会社 人事総務部 次長 田邉 哲二郎氏に聞く

スペシャリストを求める中途採用
女性の採用にも意欲的に取り組む

東日本大震災によってエネルギー供給が大きく変わり、経営環境が急激に変化しています。伊藤忠エネクスはこれまでの石油や液化石油ガス(LPG)事業だけでなく電力事業や熱供給に力を注いでいます。中途採用において求められる人材について同社人事総務部次長の田邉哲二郎氏に聞きました。
(編集部 鈴木)

2014年度の採用計画について教えてください。

田邉 哲二郎氏

 「まず2013年度の採用状況ですが、新卒採用者は25人でした。これに対して中途採用では3人でした。 2014年度は、新卒については、20〜30人、中途採用が10人以内と決まりました」



女性比率の現状と今後の見通しを教えてください。

 「現在の総合職に占める女性の割合は3%弱と非常に少ないので、もっと女性比率を高めたいと考えております。産業界全体の流れから当社でも女性が長く働ける環境を整えることが、急務になっており、そのためには、女性が活躍できる環境を整えることだと考えています。女性は出産や育児でキャリアに数年間のブランクができる可能性がありますが、男性と比べて不利にならないような仕組みを作らなければなりません。実際に既婚者の女性が長く働くには、全国的な転勤が伴わない法務などのような専門性が高い部署への配置なども考えられるでしょう。これまでは20人前後の新卒採用で女性は1、2人ということが多かったのですが、今後は3割以上を女性採用にする方針です。14年度入社予定者25人のうち7人は女性でした」

新規分野では経験者の活躍に期待 既存分野と違う電力の小売りや電熱供給などの新しい事業分野ではどんな人材が必要ですか?

タンカーの手配なども同社の役割。エネルギーの恵みがもたらす豊かさや快適さを人々に届ける。(写真提供 伊藤忠エネクス)

 「電熱供給事業など新しい事業展開では中途採用のエンジニアに期待しております。今年度は技術系など専門的な人材については年間10人以内で通年採用する計画です。例えば自社で発電所を建設するにあたり、適地の選定や効率的な運用方法を開発するには経験が必要です。今後はさらにM&A(合併・買収)や海外取引も増える可能性があり、弁護士や会計士資格の保有者など、専門知識を持つ人材は文系理系を問わず積極的に採用する方針です。2013年には弁護士資格を保有する20代男性を採用しました」

新規事業の現状と見通しを教えてください。

  「当社は1961年に創業し、2011年に50周年を迎えましたが、当社の事業の柱である国内向けの自動車給油については、2007年をピークに年々縮小傾向にあります。今後は既存事業もさらにシェアを伸ばしながら、新しい事業にあたる発電、近隣工場への電気小売りなど、2016年電力の小売り自由化をにらみ、さらなる収益の柱になると見込んでいます。こうした分野では即戦力として中途採用者に期待しています」

田邉 哲二郎氏

伊藤忠エネクス株式会 人事総務部 次長

田邉 哲二郎氏

1994年4月に同社入社。カーライフ事業部、経営企画室を経て2005年4月より人事部に所属。現在に至る。

社員数 706人 グループ連結
売上高 1兆4307億円(連結)
本社 東京都港区
主な事業内容 ガソリンスタンドを中心としたカーライフ、LPガス供給のホームライフ、 石油製品輸出入のエネルギートレード、新しい電熱供給の電力・ユーティリティー
事業所 ・国内支社
(肩書、会社データは2014年2月末現在)