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保有資格の満足度ランキング

保有資格の満足度ランキング

将来を見すえ、資格の取得や語学検定の受検などを検討している人のなかでも、どの資格の取得を目指すべきか、取得までにどのぐらいの時間を要するのかといった悩みを抱えている人は少なくないと思います。

そこで、20~40代のビジネスパーソンを対象にアンケート調査を行い、「取得している資格の満足度」「取得して仕事に役立っている資格」「これから取得したい資格」などに分類して、さまざまな角度からランキングを作成しました。ぜひ資格選びの参考にしてください。

※掲載内容は「日経キャリアマガジン 資格・スキルランキング2015」(2015年1月16日発行)の記事を引用および一部を編集したものであり、結果は日経HR(日経キャリアマガジン)と日本経済新聞社が2014年11月に共同で実施したビジネス系資格調査を基に作成

第1回保有資格の満足度ランキング

総合ビジネス直結型、IT系、
英語系が上位にランクイン

順位 資格名 合計 費用 時間・手間 活用度 将来性
1 プロジェクト
マネージャ
15.09 4.09 3.91 3.18 3.91
2 ビジネス実務法務
検定2級
14.15 4.08 3.15 4.00 2.92
3 秘書技能検定2級 14.06 4.12 3.04 4.10 2.80
4 秘書技能検定準1級 13.85 3.62 3.54 3.38 3.31
5 日商簿記検定1級 13.83 2.92 3.92 2.83 4.17
6 技術士 13.70 3.70 3.70 2.90 3.40
7 TOEFLテスト 13.54 3.23 3.54 3.00 3.77
8 TOEIC®テスト(Aレベル) 13.47 3.34 3.40 3.00 3.74
9 ITパスポート 13.38 3.94 2.96 3.86 2.62
10 日商簿記検定2級 13.25 3.60 3.22 3.24 3.18
回答者の主観を反映した実感に近いランキングに

満足度ランキングは、保有している資格の中から最大3つを選び、「費用」「時間・手間」「活用度」「将来性」をそれぞれ5点満点で採点、その合計により算出した。いずれのカテゴリーも、採点に回答者の興味や主観が反映されるため、難易度だけでは測れない、より実感値に即したランキングとなっている。

例えば、資格取得までに必要な費用としてはスクールや通信教育の学費、参考書代、受験料などが考えられるが、それらを高いと感じるか低いと感じるかは、資格取得によりどんな価値を得られたかに左右されるだろう。「時間・手間」も同様であり、このカテゴリーは「時間・手間対効果」と言い換えることもできる。「活用度」からは資格取得により修得したスキルがどれくらい現実に役立つものなのか、「将来性」からは今後のビジネスシーンでの需要に対する手応えを、それぞれに読み取ることができるはずだ。

幅広い層が取得する資格がランクアップ

回答者は女性の比率が高く、約6割を占める。そのためか「保有資格」では、秘書技能検定や日商簿記検定など、幅広い層が受けている資格、検定が上位に入った。その分、難関資格のランクが下がる結果となった。

総合ランキング1位に輝いたのは、IT系の中でも高難度の「プロジェクトマネージャ」。唯一15点超という高得点を獲得している。2位に「ビジネス実務法務検定2級」、3位に「秘書技能検定2級」と続く。カテゴリー別に見ると、1位の「プロジェクトマネージャ」がトップのカテゴリーはなく、「費用」は「秘書技能検定2級」、「時間・手間」は「ITILファンデーション」、「活用度」は総合30位の「税理士」、「将来性」は総合5位の「日商簿記検定1級」となった。

労力

実用性
「労力」ではビジネス系が上位、
「使える」資格は難易度もアップ

労力(費用+時間・手間)
順位 資格名 合計 費用 時間・手間
1 秘書技能検定2級 8.22 4.12 4.10
2 ビジネス実務法務検定2級 8.08 4.08 4.00
3 ITパスポート 7.80 3.94 3.86
4 英検(実用英語技能検定)2級 7.62 3.89 3.72
5 日商簿記検定3級 7.51 3.93 3.58
6 ビジネス実務法務検定3級 7.41 3.74 3.67
7 一種外務員 7.29 3.81 3.48
8 プロジェクトマネージャ 7.27 4.09 3.18
9 ファイナンシャル・プランニング
(FP)技能検定3級
7.26 3.52 3.74
10 秘書技能検定 7.21 3.57 3.64
カテゴリーの分類により資格の特徴が明確に

満足度を測る4つのカテゴリーのうち、取得までの「労力」である「費用」と「時間・手間」、取得後の「実用性」である「活用度」と「将来性」とに分けて、ランキングを見てみよう。

「労力」は、「取得しやすさ」と言い換えてもいいだろう。ランクインしている資格を見ても、1位「秘書技能検定2級」、2位「ビジネス実務法務検定2級」、3位「ITパスポート」と、難易度がそれほど高くなく、独学で取得している人が少なくないものが大半を占めている。ただし、秘書技能検定もビジネス実務法務検定も、1級になると格段に難易度が上がる。上級に至るまでのプロセスとして、やさしいレベルから取得している人も多そうだ。「実用性」にランクインしているのは、いずれも一朝一夕では取得できない高い専門性を必要とする資格ばかりだ。

どちらも10位以内に入っているのは総合ランキング1位の「プロジェクトマネージャ」のみであることを考えると、「労力」と「実用性」とを兼ね備えた資格というのは、非常に希有といえるだろう。

実用性(活用度+将来性)
順位 資格名 合計 活用度 将来性
1 税理士 8.10 4.10 4.00
2 日商簿記検定1級 8.08 3.92 4.17
3 プロジェクトマネージャ 7.82 3.91 3.91
4 中小企業診断士 7.45 3.64 3.82
5 プロジェクトマネジメント・
プロフェッショナル(PMP)
7.44 3.69 3.75
6 TOEFLテスト 7.31 3.54 3.77
7 証券アナリスト(CMA) 7.25 3.42 3.83
8 社会保険労務士 7.17 3.33 3.83
9 1級建築士 7.14 3.71 3.43
10 TOEIC®テスト(Aレベル) 7.13 3.40 3.74
自分に最適な資格を見つけ出す際のヒントに

「労力」と「実用性」で資格がはっきりと分かれたということは、ある意味では資格選びがしやすくなったといえるかもしれない。

例えば、資格取得にかかる費用や時間・手間というのは、非常に現実的な問題だ。より少ないコストで目的を達成しようと思ったら、「労力」ランキングの中から自分のキャリアに合った資格を探すのも1つの手だろう。特に、「労力」ランキングでも総合ランキングでも10位以内にランクインしている「秘書技能検定2級」「ビジネス実務法務検定2級」「ITパスポート」「プロジェクトマネージャ」は、狙い目の資格といえるのではないだろうか。

「実用性」ランキングで、「総合ランキング」でも10位以内に入っているのは「日商簿記検定1級」「プロジェクトマネージャ」「TOEFLテスト」「TOEIC®テスト(Aレベル)」の4つ。「TOEFLテスト」「TOEIC®テスト(Aレベル)」は語学系の資格であり、難易度は高いものの専門性が高いというわけではない。将来にわたって強い武器になる資格を取得したい人は目指す価値がありそうだ。