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ランキング人を活かす会社調査ランキング

働きやすい会社ランキング vol.9 評価オープン度ランキング

働きやすい会社ランキング vol.9 評価オープン度ランキング

社内評価制度は公正さと双方向性が決め手

 労働に対しては、誰でもきちんと評価されたいと思うものだ。ただし社員はそっちのけで上司だけで行われるような密室性があると、その評価自体が疑わしくなる。「評価オープン度ランキング」では、企業の評価制度が公開されているかどうか、さらにフィードバックがあり、面談の機会があるかどうかなど、オープン性を重視して点数化した。
 着眼点は2つ。評価に多数の見解が加味されているか、そして本人にフィードバックし、上司と意見を交換できる機会があるかだ。例えば評価項目のなかの「360度評価」は、部下や同僚を含めた多方面からの評価を参考にすること。上司と部下という一方的な評価にならず、客観性を持たせることができる。
 さらに、評価が給与に反映されるかどうかも項目に入れた。若手や中堅、職種や階層に限らずすべての社員に反映されているかどうかが、評価のポイントだ。ランキング入っている企業は、評価制度がオープンで双方向性があると考えられる。

どう見る? どう使う?
 社員の仕事ぶりを評価するのは簡単ではない。そのなかでも、評価制度を構築している企業は、社員の働きに応えていきたいと考えているということだ。また、こうした制度がある職場は、上司と部下に信頼関係があり、社内環境も良好だと考えることができる。志望企業の情報収集では、評価がオープンであるかどうかとともに、評価項目にはどんなものがあるか聞いておこう。

会社ぐるみで取り組む
15社が高スコアで首位に並ぶ
製造、金融、IT系が上位に

 15社が50.45点で首位に並んだ。MSD(医薬品開発・販売)は、MR職の評価に売り上げのほかに「貢献度」を加え、より多面的な評価制度方法を採っていることなどが高い得点につながった。
 そのほか製造ではキリンビール、シャープ、ダイキン工業、武田薬品工業、凸版印刷、日本ヒューレット・パッカード、ルネサスエレクトロニクスが首位に立った。金融では第一生命保険、三菱UFJ信託銀行が食い込んだ。IT系からはトレンドマイクロ、日本IBM、日本マイクロソフトが入った。そのほかでは、大丸松坂屋百貨店、海運の日本郵船が目につく。
 社内評価をオープンにすることで面談の機会があり、組織内での従業員の成長が期待される。会社全体では大きなプラスにつながる公平な仕組みといえるだろう。

「働きやすい会社」調査とは?

調査の概要

人材の採用・育成や意欲向上など、さまざまな視点から働きやすい企業の調査で、2012年で10回目の実施となる。日本経済新聞社、日経HR、日経リサーチの共同企画。ランキングは企業が回答した「企業編」とビジネスパーソンが回答した「ビジネスパーソン編」の結果を合わせ、順位付けしたもの。調査項目は企業編とビジネスパーソン編のそれぞれの設問が対応するように構成してあり、61の設問について評価した。

ランキングの方法

ビジネスパーソン編では、「働きやすい会社の条件を考えた場合、それぞれの項目についてどの程度重視するか」を4段階で評価。重視するほどポイントが高くなるように配点し、それぞれの項目の平均値を算出した。企業編で得られたポイントに対して、ビジネスパーソン編で得られた各項目の平均点を「重み」として掛け合わせているので、ビジネスパーソンが重視しているほどランキングに与える影響が大きくなる。61の設問を①人材の採用・育成、②多様な人材の活用、③職場環境の整備、④多様な働き方への配慮と4つの評価側面に分類した。

【企業編】
調査期間:2012年6月~7月
調査対象:①上場かつ連結従業員数2000人以上の企業、②日経株価指数300採用銘柄300社、③有力未上場企業――計1581社
回収社数:480社(回収率30.4%)

【ビジネスパーソン編】
調査手法:インターネット調査
調査期間:2012年7月20日~30日
調査対象:日経リサーチアクセスパネル10000人
回収人数:1711人(男性1291人、女性420人)

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