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ランキング人を活かす会社調査ランキング

働きやすい会社ランキング vol.2 若手応援度ランキング

働きやすい会社ランキング vol.2 若手応援度ランキング

採用活動や若手育成に熱心な企業がランクイン

 「仕事はやりながら覚えればいい」という考え方もあるが、右も左も分からない新人にとっては、各種教育制度や研修などがあると心強い。「若手応援度ランキング」は、新入社員から入社数年までの若手に対して、フォローアップの充実度をまとめたものだ。主に採用面、教育制度、評価制度に関する項目を点数化した。
 研修にかける費用では、管理職や幹部候補生よりも、若手に厚い企業ほど点数が高くなっている。採用活動は、福利厚生制度のほかに研修やキャリアプラン、さらに年次有給休暇取得率や平均残業時間などを公開している企業を評価した。会社の方針や実情を知らせることで、ミスマッチを未然に防ぐ方法だ。
早期退職対策では、メンタルヘルス対策や個別面談の実施など、仕事面だけでなく心身ともにフォローする仕組みがあるかを考慮した。「採用した社員がミスマッチなどで辞めてしまってはもったいない。しっかりサポートして育てよう」と考える企業がランキングに入っている。

どう見る? どう使う?
 若手支援の制度を整えるのは、早く会社に貢献できる人材に育ってほしいからだ。「適当に働いてもフォローしてくれる」と勘違いしないこと。企業は、教育などにかけたお金に見合う仕事をしているか、社員の成果をしっかり見ていることも忘れないように。志望企業を選ぶ際は、こうした制度の有無、成果や目標に対して公正に評価する仕組みがあるかを調べてみよう。

信越化学がトップ。上位に電機。
大手食品、ゼネコンもランク入り

 1位の信越化学工業は早期離職対策に積極的に取り組み、社員の3年以内離職率も低い。またメンター(相談員)制度の導入や家族向けの手紙や見学会の実施を行い、目標に対する貢献度の個人の給与(基本給)への反映も取り入れている。 
 2位のダイキン工業は、平均の残業時間も少なく、目標に対する貢献度などを評価する仕組みの導入や新入社員の希望に沿った配属の実施、同期会や先輩と新入社員の交流の場を導入している。
  9位のネスレ日本は平均残業時間が月7時間弱と少なく、同じく食品大手の10位のサントリーホールディングスは、3年以内の離職率が低い。8位鹿島、16位大林組の建設2社は、個別面談指導の実施、具体的なキャリア開発支援なども行っている。

「働きやすい会社」調査とは?

調査の概要

人材の採用・育成や意欲向上など、さまざまな視点から働きやすい企業の調査で、2012年で10回目の実施となる。日本経済新聞社、日経HR、日経リサーチの共同企画。ランキングは企業が回答した「企業編」とビジネスパーソンが回答した「ビジネスパーソン編」の結果を合わせ、順位付けしたもの。調査項目は企業編とビジネスパーソン編のそれぞれの設問が対応するように構成してあり、61の設問について評価した。

ランキングの方法

ビジネスパーソン編では、「働きやすい会社の条件を考えた場合、それぞれの項目についてどの程度重視するか」を4段階で評価。重視するほどポイントが高くなるように配点し、それぞれの項目の平均値を算出した。企業編で得られたポイントに対して、ビジネスパーソン編で得られた各項目の平均点を「重み」として掛け合わせているので、ビジネスパーソンが重視しているほどランキングに与える影響が大きくなる。61の設問を①人材の採用・育成、②多様な人材の活用、③職場環境の整備、④多様な働き方への配慮と4つの評価側面に分類した。

【企業編】
調査期間:2012年6月~7月
調査対象:①上場かつ連結従業員数2000人以上の企業、②日経株価指数300採用銘柄300社、③有力未上場企業――計1581社
回収社数:480社(回収率30.4%)

【ビジネスパーソン編】
調査手法:インターネット調査
調査期間:2012年7月20日~30日
調査対象:日経リサーチアクセスパネル10000人
回収人数:1711人(男性1291人、女性420人)

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