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ランキング人を活かす会社調査ランキング

働きやすい会社ランキング vol.1 成長できる度ランキング

働きやすい会社ランキング vol.1 成長できる度ランキング

会社が社員の成長を支援する制度を評価

 働きながら成長したいと考えるなら、「成長できる度ランキング」が参考になるだろう。個人の成長には、ステップアップの機会があること、違う職種にチャレンジできること、仕事を任せてくれる風土があることなどさまざまな要素が考えられる。こうしたポイントを点数化したランキングだ。評価項目には、職種転換、社内起業、キャリア開発支援など、知識を蓄積し仕事の幅を広げる制度を挙げた。
 項目のうち、国内大学進学や留学支援を行う企業はかつてほど多くはない。ここでは2011年に実績があるケースの点数を高くしている。厳しい経済環境の下でも継続しているということは、企業に経営体力があるということ、さらに会社を担う人材をしっかりと育てようという方針があると考えられる。
 社内起業は、新規事業のために会社が資金や人材などを支援してくれる制度。社員のアイデアを吸い上げる仕組みがあり、またチャレンジ精神を尊重する社風があることがうかがえる。大手IT企業などでは、若手を抜擢するケースがみられる。

どう見る? どう使う?
 働くうちに、スキルを磨きたい、別のキャリアにチャレンジしたいと考えることもある。そうしたとき、職種転換制度や社内公募制度があれば違うステージで力を試すチャンスが生まれる。さらに志望企業にはキャリア形成のためにどんな支援制度があるか、具体的に調べておきたい。勉強会や受講料支援だけでなく、キャリアコンサルタントやメンターとの面談制度があれば、成長目標も立てやすい。

ソニー1位。大手印刷が上位に。
損保も4位と健闘

 今回の調査の中で「成長できる度 ランキング」1位のソニーは年に1回、海外の大学や研究室への「公募留学」や国内、海外の大学進学支援を行っているなど学びの支援に積極的なことなどが評価された。
 2位は凸版印刷が、3位は大日本印刷が入り、大手印刷会社が上位に入った。理由としては、両社とも「本人の希望で職種を転換」できて、社員の利用実績がある。また社員の研修制度やメンター制度の導入、キャリア開発支援にも熱心である。
 4位に損害保険の東京海上火災、損害保険ジャパンが並んだ。両社ともマネジメントスキル、リーダーシップ研修などを実施して、社員の成長を積極的に支援している。同じく4位のキヤノンは社内公募制やキャリア開発支援に熱心、パナソニック、富士通は社内起業制度があり、実績を残している。

「働きやすい会社」調査とは?

調査の概要

人材の採用・育成や意欲向上など、さまざまな視点から働きやすい企業の調査で、2012年で10回目の実施となる。日本経済新聞社、日経HR、日経リサーチの共同企画。ランキングは企業が回答した「企業編」とビジネスパーソンが回答した「ビジネスパーソン編」の結果を合わせ、順位付けしたもの。調査項目は企業編とビジネスパーソン編のそれぞれの設問が対応するように構成してあり、61の設問について評価した。

ランキングの方法

ビジネスパーソン編では、「働きやすい会社の条件を考えた場合、それぞれの項目についてどの程度重視するか」を4段階で評価。重視するほどポイントが高くなるように配点し、それぞれの項目の平均値を算出した。企業編で得られたポイントに対して、ビジネスパーソン編で得られた各項目の平均点を「重み」として掛け合わせているので、ビジネスパーソンが重視しているほどランキングに与える影響が大きくなる。61の設問を①人材の採用・育成、②多様な人材の活用、③職場環境の整備、④多様な働き方への配慮と4つの評価側面に分類した。

【企業編】
調査期間:2012年6月~7月
調査対象:①上場かつ連結従業員数2000人以上の企業、②日経株価指数300採用銘柄300社、③有力未上場企業――計1581社
回収社数:480社(回収率30.4%)

【ビジネスパーソン編】
調査手法:インターネット調査
調査期間:2012年7月20日~30日
調査対象:日経リサーチアクセスパネル10000人
回収人数:1711人(男性1291人、女性420人)

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