強い転職意欲は上昇。背景は「将来への不安」か

 「転職活動中」から「条件次第で転職の可能性がある」まで、何かしらの転職を考える回答者の比率は前回の77%から74.4%に低下した。だが、「活動中」「近い将来考えたい」「時期にこだわらず考えたい」という比較的強い転職希望を示す回答は19.8%と前回を3.1ポイント上回った。それらの回答者は「今よりよい条件の環境で働きたい」からが50.1%、「将来性に不安」が39.7%、「給与や待遇への不満」が38.9%と、前回より増えた。

 一方、「転職しようとは思わない」理由をみると、「現状に満足」という積極的な理由は47.3%と前回を5.1ポイントも下回った。逆に「よりよい転職先は見つからない」「年齢が高すぎる」「収入が減るかもしれない」「リスクが高い」など消極的な理由を挙げた回答が軒並みポイントを高めた。本音の部分で不満はあっても、年齢的制約、そして厳しい経済環境の中では、転職に消極的にならざるを得ない実態を示しているようだ。

転職先を選ぶ際に最も重視するのは「信頼性」

 企業を選ぶ際のポイントの中でトップになったのは、前回に引き続き「信頼できる」ことで、わずかながらポイントも上昇した。次いで、「将来性」「環境・設備が良い」「安定性」が続いている。これに対し、技術者対象の調査にもかかわらず、「専門性を生かすチャンス」(6位)「技術力がある」(7位)が重視度の順位を下げた。自身が手がける技術分野やその水準の高さよりも、堅実な経営をしていることを重視していることが見てとれる。雇用の安定を第一に考えているからだろう。