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ここが知りたい面接対策

退職理由は「残業代がつかない、給料が安いから」。伝えないほうがいい?

退職理由は「残業代がつかない、給料が安いから」。伝えないほうがいい?

聞きにくい質問の切り出し方

退職理由は「残業代がつかない、給料が安いから」。伝えないほうがいい?

 前職の退職したのは、残業代がつかない、給料が安いといった金銭面の理由が主です。面接の場で退職理由を聞かれた場合、そう正直に答えていいものでしょうか。

「お金だけが理由」と思われるとネガティブ評価
 給与面だけが理由であると言い切ってしまうのは、「お金目当ての転職か」「職務内容はどうでもいいのか」と思われるリスクがあります。また「採用してももっと給与のいい会社に転職してしまうかもしれない」と思われても仕方がありません。そもそも日本では直接的にお金に触れるのは好ましくないとの文化がありますから、一般的には「お金が欲しい」という気持ちは前面に出さないほうが無難かと思われます。

 しかし、誰が聞いても同意するような低水準の給与だったのであれば、退職理由の1つとして挙げるのは構わないと思います。例えば、一般的な生活水準が保てない額である、育児や介護にこれだけの収入が必要なのに実際はこれだけだった、などと具体的に語れる場合です。

 給料の話題に触れるさいの基本として覚えておきたいのは、根拠もなく「もっと給料がほしい」などと一方的にアピールするばかりではネガティブ評価を受ける、ということです。逆にいえば、きちんとロジックで説明できるのであれば、どれだけアピールしてもいいと思います。例えば、営業職にはそれが可能な人がいるかもしれません。「年間これだけの売り上げを上げて、粗利がこれぐらい、諸経費と自分の貢献度を考えると、このぐらいの給与水準が妥当ではないか」。しかし実際のところ、そこまで語れる方はそう多くはないと思われます。

文化が変わればお金の話題も遠慮はいらない
 一般的な日本企業の文化だと、お金の話題を持ち出すのはリスクがともないます。しかし、企業によっては、むしろ遠慮なくお金について口にしていい場面も。例えば、それだけの野心を持った人材が欲しいという企業があります。また欧米の企業ですと希望年収をあらかじめ伝えるのが当たり前。グローバルスタンダードはこちらのほうです。外資系企業を志望し、希望年収を聞かれたときはストレートに答えてしまって構いません。ただし、希望年収が高いほど、その金額に見合った人材かどうかをシビアに判断されることになります。

【 回答者プロフィール 】

壁谷俊則氏
壁谷俊則(かべたに・としのり)
ランスタッド
転職支援推進部 コンサルタント

大学在学中にNPO設立にかかわる。その後独立系ベンチャーキャピタルで投資業務、経営企画業務を経験した後、2005年から人材紹介業界に。2012年ランスタッド入社。