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ここが知りたい面接対策

「これまで人間関係に困ったことは?」どう答える?

「これまで人間関係に困ったことは?」どう答える?

マイナス要因をプラスに変える方法

「これまで人間関係に困ったことは?」どう答える?

 面接時に、前職での人間関係のトラブルを聞かれることがあります。「ありません」というのは事実と違いますが、素直に「あります」と答えて面接官の心証を悪くしないでしょうか?

「どう対処し、どうビジネスチャンスにつなげたか」がポイント
 面接官は、履歴書や職務経歴書などの書類に目を通した上で、「この方なら活躍してくれそうだ」と期待しているからこそ面接しているのです。すでにある程度の評価はしている、そんな状況で人間関係のトラブルを聞いてくるのは、もう一押し「安心したい」という気持ちがあるからです。例えば、会社にいるさまざまな社員とチームワークを大切に仕事ができるのか、あるいは人間的に合わない人が相手でもうまく対応できるのか、そのあたりを確認したいということです。

 相談者のおっしゃる通り「ありません」というのは現実的な答えではないでしょう。また「トラブルがあって困りました」だけでは、問題解決能力を疑われてしまいます。問題が起きた時の責任をすべて相手に負わせるような他責性が強いと、「この人と一緒に仕事をして大丈夫かな…」と面接官を不安にさせる原因となります。

 したがって模範回答を挙げるとしたらこのようになるでしょう。人間関係のトラブルはあったが、その原因を自分なりに考えてこんなふうに適切に対処した。その結果、業務上このようなパフォーマンスの向上が見られた。そこからこのような教訓を得て、以来こんなふうに仕事をするようになった。このように答えられると、「この人はトラブルを自ら解決できる力を持った人だ」「トラブルからビジネスチャンスを作ることができる人だ」という評価を得られると思います。

どんな話題でも「ビジネス」の視点を忘れずに
 面接においては、どんな話をするときも「それがどのようなビジネスチャンスにつながるか」という視点を忘れないことが大切です。それは人間関係のトラブルほか失敗体験を語るときも同様です。残念なことによくいらっしゃるのは「こんな対処をしたら取引先と良好な人間関係を築くことができた」で話が終わってしまう。

会社が求めているのは、一緒に安心して働けると同時に一緒に売り上げを作ってくれる人材でもあります。したがって「取引先と人間関係が良好になった」後の話が重要なのです。例えば「新規案件の受注につながった」「現場の業務改善が進んだ」というところまで踏み込んで語れるようにしておきたいところです。

【 回答者プロフィール 】

壁谷俊則氏
壁谷俊則(かべたに・としのり)
ランスタッド
転職支援推進部 コンサルタント

大学在学中にNPO設立にかかわる。その後独立系ベンチャーキャピタルで投資業務、経営企画業務を経験した後、2005年から人材紹介業界に。2012年ランスタッド入社。