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「安定志向」の志望理由は伏せたほうがいい?

「安定志向」の志望理由は伏せたほうがいい?

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「安定志向」の志望理由は伏せたほうがいい?

 このご時世ですから、やはり安定している会社に勤めたいと強く思っています。しかし、この「安定志向」を面接で見抜かれてしまうのは、結果的にマイナスなのでしょうか。

安定した大企業はビッグビジネスを経験するチャンスがある

 給料が良い、つぶれそうにない、福利厚生が整っている。これらは理想であり、誰もが希望することです。ただこうした「安定」を求めることは、会社を受ける目的にはなりません。面接官も自らがその企業に籍を置いているのですから、胸の内には「安定」志向の面があると思いますが、だからといって相手から共感を得ることはできません。

 安定した企業の多くは大企業です。だから、志望動機を聞かれたら、「大きな会社では顧客も多く、大きなビジネスができる。そこで自分の力を発揮して、より大きな成長を目指したい」といったように言い換える必要があります。そこから具体的に自分がどんなことができるのか、相手を持ち上げつつ、自分のキャリアとすり合わせた話題を展開させるといいでしょう。

 例えば、同じクラスのライバル企業がある場合、「なぜA社ではなくうちなのか」ということも聞かれるはずです。そのときは、その会社の成り立ちや歴史、業務内容など、どこか、A社と違うポイントを見つけ、その点に共感するというテクニックが使えます。「父の仕事の付き合いで御社の営業の方にお世話になった」というような細かなつながりでもかまいません。かえって身近な話題に持ち込んだほうが話を進めやすいでしょう。

対象の企業がいま厳しい状況にあったら?

 大企業なのに、最近ちょっと思わしくないという会社もあるはずです。こういった相手のウイークポイントをねらい打ちする方法もあります。ただ指摘しては「何だ。君は」ということになりかねませんが、昨今の景気動向や背景を踏まえながら、現在の会社の苦境を指摘し、その悪い流れを自分の手で食い止めたい、とアピールするのです。そこから「では、自分には何ができるか」といったキャリアの話に進み、いかに自分を採用すれば会社のためになるのか、ということを語る。これもひとつのテクニックです。

【 回答者プロフィール 】

田中 弘人氏
田中 弘人(たなか・ひろと)氏
岡三ビジネスサービス
人材事業部 シニアコンサルタント

大学卒業後、日系大手証券会社に就職し、営業、調査、商品企画などの部署を経験。その後、不動産会社の財務部長を経て現職。自身のキャリアを踏まえた金融、不動産関連のコンサルティングに強い。