ビジネスパーソンのキャリアアップ・転職について考えるニュース・コラムサイト

転職者インタビュー

ベルーナ:高橋 利郎氏

ベルーナ:高橋 利郎氏
photo

「リピートオーダー」を追求し
次なる成長への飛躍を目指したい

自動車
ベルーナ
取締役マーケティング本部長兼マーケティング室部長
高橋 利郎(たかはし・としお)氏(48歳)

転職後の収入

 通信販売で培った1200万人超の顧客データベースやインフラを持ち、通販を中心に専門通販や金融、受託事業を展開しているベルーナ。1995年に同社に転職した高橋利郎氏は、現在、取締役マーケティング本部長として、部下からの信頼もあつい。

 もともとアパレル業界に興味があり、学生時代は社会学のゼミで流行現象などを研究。卒業後は紳士服メーカーに就職し、情報システム室に配属された。MDや企画が希望だったが、「一つひとつシステムを作り上げていくことがおもしろく、やりがいを感じました」と振り返った。

 1社目では入社から10年間、情報システムを担当。「緻密な在庫・受発注管理やデータ共有ができるようなシステムを構築したり、経営情報システムのプロジェクトを任されたり、仕事は充実していました」と振り返るが、興味は次第に営業や経営に傾くように。

 そこで、1994年に最初の転職を実行。「経営的視点を身につけるため、大きな額の商品を取り扱う法人営業にチャレンジしようと思いました」。これまで蓄積したシステムの知識も生かせるよう、コンピューターのソフトウエアやシステムを扱う商社を選択した。

 数千万円から億単位の高いシステムを売る仕事は、想像以上に得るものが多かった。「コンピューターの知識があれば売れるはず、と思っていたのですが甘かったですね。クライアントのニーズをとらえて時間をかけて営業しなければ結果は出ない。非常に勉強になりました」

注目企業への商談がきっかけで転職

photo2007年3月に取締役に就任した際に、部下からお祝いとして贈られたパイロットのボールペン。仕事の道具として、メンテナンスしながら大切に使っている。

 法人営業担当としてさまざまな企業や団体を訪問する中で、気になる企業が出てきた。それがベルーナだ。「店頭公開(当時)して、まもなくだったのですが、400億円超という売り上げで、財務内容も非常に良い。社内には活気があって興味深いなあと思っていました」

 そんな中、ベルーナとの商談で「現在深刻な人材不足で、転職者を募っている」という情報を耳にする。詳細を聞くと、特に情報システム室の担当者が足りていないという。すぐさま話を持ち掛けたところ、2、3回の面接が行われ、晴れてベルーナの即戦力になった。

 「最初の転職の際も、実は1社しかアプローチしておらず、その企業のツールを使って好印象を持っていたので選びました。幅広く転職活動をしていないので大それたことは言えませんが、どちらも取引先としても就職先としても魅力的に感じられたので決意できたのだと思います」

 転職直後のベルーナは、成長著しい反面課題も多く、まさに「てんやわんや」状態。そこで、役職者として複数部門の橋渡しとなる業務に注力。「プロジェクト内部だけで完結するのではなく、予算取りから最後まで仕事ができることがうれしかったですね」

 情報システム室で結果を出した後は、マーケティング室のマネージャーに。当時は会員数こそ順調に増えていたものの、戦略が粗く取りこぼしも多かった。「そこで、社長と相談しながらセグメントの工夫やら各種メディアへの露出やら、ありとあらゆる施策を打ちました。もう、すべて思い出せないほどです(笑)」

 2007年に取締役マーケティング本部長となってからは、市場の成熟や世界不況の影響から、しばらく業績面では厳しい状況が続いたが、足元では回復基調に転じている。「顧客が再注文するリピートオーダーにつながる施策が効いてきたことが回復の1つの理由です。これを継続させつつ、カタログの発行部数等の適正化等を通じて、売り上げと利益の両面で回復を実現すること、またそれを維持することが目下の課題です」

 安野清社長の手腕を間近で見てきたことが、マネジメントやマーケティングを考える上での基礎となっている。「目の前にある1円玉を、数十億、数百億の業績にどう結びつけていくかのシナリオが誰にでもわかりやすく描ける人。経営に携わる者として必要な統率力やリーダーシップなど、非常に多くの学びがあります」

 2度の転職から「仕事ほど『運命』と『出会い』に左右されるものはない」と感じた高橋氏。「意思はあったとしても、その通りにいくほうが少ない。だからこそ、数カ月先に狙いを定めるのではなく、10年15年といった大きなスパンで考えていくとよいと思います」

バックナンバー一覧へ

[ PROFILE ]

早稲田大学社会科学部卒業後、新卒でアパレルメーカーに入社し、情報システム室に配属となる。その後ソフトウエアを扱う商社に転職し、法人営業を経験した後、1995年3月にベルーナに転職。情報システム室、マーケティング室マネージャーを経て、2007年3月に取締役マーケティング本部長に就任。現在に至る。

満足度(5段階評価)

満足度

個人的なキャリアを振り返ると、前職の経験を生かして広い範囲で経験を積ませてもらえたことに感謝しています。反面、職場環境などにまだまだ未整備な面があるため、役員として改善していく必要があると痛感しており、努力すべき点として評価は「3」です。会社への貢献は、今後、その成果を周囲から客観的に評価してもらえればと思っています。


転職データ

■応募した社数
1社
■面接に行った社数
1社
■転職にかかった期間
約1カ月
■情報はどこから入手
取引先での商談
■面接でのアピールポイント
・システムの知識や営業経験
・好奇心の旺盛さと誠実さ