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転職者インタビュー

グロービス:藤見 哲郎氏

グロービス:藤見 哲郎氏
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自分の使命を認識。
個人の潜在能力を導き出したい

自動車
グロービス
法人営業部門 アソシエイト
藤見 哲郎(ふじみ・てつろう)氏(32歳)

転職後の収入

  「ヒト・カネ・チエのビジネスインフラを構築し、社会に創造と変革を促す」というビジョンを掲げ、その実現に向けてさまざまな事業に取り組むグロービス。2007年11月、同社に入社した藤見哲郎氏は現在、法人営業部門の一員として新規開拓に従事している。

 学生時代に野球やソフトボールなどのスポーツに熱中していたこともあり、「人と組織」には以前から関心があった。大学を代表してブラジルへ遠征し、コーチとして女子ソフトボール選手200人を相手にバッテリー戦術を教えた経験もある。「基礎的な技術は不十分でしたが、身体能力は高く、学ぼうとする意欲が強い選手ばかり。伸びる可能性を感じました」と当時を振り返る。

 新卒では、大手人材派遣会社に営業として入社。その後転職した、人材ソリューション会社では日本を代表する大手エレクトロニクス企業の技術者の採用を支援した。だが、いずれも在籍期間は1年半余り。納得いく仕事にはまだ出会えていなかった。

 「自分の立ち位置を変えたら何かつかめるのでは」とその後、Eコマース事業を手がけるネットベンチャー企業に転身。入社時は東証マザーズに上場したばかりと、まさに拡大路線を行く時期に、社長直属のメンバーとして広報、IR、アライアンスなどを担当した。だが、その一方ではビジネスの難しさも知った。

 「この会社での経験が、自分のキャリア形成において大きな分岐点となりました。実は、グループ会社の立ち上げを任されたのですが、見込み通りの利益を創出できず、撤退を余儀なくされる結果となったのです。チャレンジすれば何とか成功できるのではと思ったのですが、甘いものではありませんでした」

 自らスカウトして回り、新しい事業がもたらす可能性を説き明かしながら確保したメンバー。実践を積むなかで、ようやく芽が出始めたと思った矢先での解散決定。何人かは会社を去ることとなった。

 「残念でしたね。自分の力不足で彼らの自己実現をサポートできなかったことが。社会に対しても、どのような価値を提供できたのかと考えさせられました」。結局、米国経済の減速もあって、会社は事業の再構築を図らざるを得ない厳しい状況を迎えることとなり、藤見氏も退職を決めた。

面接では自分の原体験とまじめに向き合った。
その姿勢が評価され内定に

photo将来は講師として、人材の育成に携わりたいと思っています。

  その後、すぐにグロービスと出合ったわけではない。新たなキャリアを模索するために半年は定職に就かなかった。心の中にはネットビジネスへの未練もまだあった。突破口となったのは妻の一言だ。「ネットの世界で、あなたは社会に貢献できるのかしら」と。自分の土俵で戦う必要性を意識し始めていたタイミングであっただけに、かなり衝撃を受けた。
 
 登録していた大手人材紹介会社のコンサルタントも見抜いていたのかもしれない。グロービスを勧めてくれた。「個人の潜在能力を導き出して、組織の目標を達成するために多様なビジネスを展開している会社でしたから、興味がわきました。ただ、競争率は百倍近いと聞いていましたから、まさか自分が採用されるなどとは思ってもいませんでした」
 
 実際、選考プロセスはかなり多層化している。セミナーに始まり、論理的な思考力を測るテストやこれまでの人生を振り返るエッセーなどをクリアしてからでないと面接へと至らない。その上、面接も述べ6回は行われる。まさに、厳正なる審査が続く。
 
 「グロービスがこだわっているのは、企業理念を共有できる人材であるかの一点でした。面接では、私自身の原体験にまで深く入り込んだ質問を数多く受けました。『なぜ、そう思うのか』の連続です。でも、不思議なもので、必死になって答えていくと体からアドレナリンがわき出てくる気がしたのです。楽しかったですね。この会社で働けたらと思いました」
 
 面接という名の激論の場を通じて、藤見氏がアピールしたのは「自らの使命感」であった。「自分と同じ失敗を犯してほしくない。そのためにも、体系的な知識を学ぶ重要性を伝えていきたいという熱い気持ちでした」

 昨年4月、藤見氏は、有力企業にカスタマイズ型の研修プログラムを提供する「グロービス・オーガニゼーション・ラーニング」という部門から、新たに立ち上がった「法人営業部門」に異動となった。ベンチャーから大企業までの多様な組織に対してグロービスのあらゆるサービスを提案していく仕事だ。もちろん、グロービスのビジョンを伝え、理解してもらわなければ何も始まらない。

 「ようやく自分がやりたかった仕事に近づきつつあります。妻も『自分の軸足を持って仕事ができているみたいね。楽しそうよ』とうれしい言葉をかけてくれました」と語る。その表情が実に爽やかだ。「将来は、講師として企業の人材育成に深く入り込んでいきたい」と締めくくった。

[ PROFILE ]

2001年3月早稲田大学人間科学部を卒業。同年4月人材派遣会社に入社し、法人営業を経験。その後、人材ソリューション会社の営業やネットベンチャー企業のIR、事業企画などを経て、07年11月グロービスに転職。大手企業向けに研修プログラムを提案する営業を担当した後、09年4月から法人営業部門にて新規開拓に取り組む。

満足度(5段階評価)

満足度

理想の営業スタイルで働けていることに満足。役職がついたことで自信になったとともにメンバーから質問されることも増えたので、常に第三者的な視点を持って動くようになった。


転職データ

■応募した社数
7社
■面接に行った社数
7社
■転職にかかった期間
約4カ月
■情報はどこから入手
人材紹介会社
■面接でのアピールポイント
組織や個人の課題を徹底的に考えていきたいと強調しました。