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転職者インタビュー

ワタミフードサービス:田中 暢篤氏

ワタミフードサービス:田中 暢篤氏
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居酒屋こそ自分の天職。
売上達成率では全国トップに立った

フードサービス
ワタミフードサービス
語らい処「坐・和民」
三軒茶屋駅前店 店長
田中 暢篤(たなか・のぶあつ)氏(31歳)

転職後の収入

 「お客様に感動を与える店をつくろう」を合言葉に、飲食店の経営および飲食チェーン店の経営を手がけるワタミフードサービス。2008年7月、同社に入社した田中暢篤氏は現在、語らい処「坐・和民」三軒茶屋駅前店店長として店舗運営全般を取り仕切っている。

 もともとフードビジネスには興味があった。高校を卒業後、すぐに大学に進学せず、弁当屋でアルバイトをしながら資金作りに奔走。そのお金でやきとりの移動販売を試みた時期もあるほどだ。結局、商売は1年で閉じることになったが、貴重な経験であったと当時を振り返る。

 24歳で経営学部に入学したのも、「将来、自分が経営者になるために必要な知識を培っておきたい」と考えたから。並行して、居酒屋でのアルバイトを4年間続けていた。

 しかし、そんな田中氏が新卒で入社した先は、実は不動産会社であった。「意外だと映るかもしれませんが、20歳前後の頃から居酒屋一本でしたからね。他の営業をしてみるのも良いかなと。やるなら不動産だと決めていました。お店って建物のなかの一空間じゃないですか。一度、建物全体をまとめる仕事をしてみたかったんです」

 ただ、入社したばかりの新人に大型プロジェクトに携わる機会はなかなか巡ってこなかった。配属された支店では分譲住宅を、その後本社に戻ってからは投資用アパートを販売する日々が続いた。

 転機が訪れたのは、入社して1年あまりが経過した頃のことである。「仕事柄、さまざまな不動産物件を見て歩いているんですが、ある日、川崎に開業した大型ショッピングモールを訪れた時に『やはり、これはおれの仕事じゃない』って痛感しました。建物の外側を作るのは他の人でもできる。自分はやはり店舗という内側を作る人間だ。それも居酒屋にこだわりたい」と。
 
 改めて、自分がやるべき仕事を認識してからの動きは早かった。「居酒屋が大好き」「居酒屋は趣味」だと言い切る田中氏は、以前から尊敬する渡邉美樹氏が代表取締役会長・CEOを務めるワタミにすぐに応募した。

 「渡邉会長ほど高い理念を持った人は、この業界にはいません。ワタミがどのような会社なのかを理解するためにも、実際に社員として働いてみたくなったんです」

居酒屋が好きだからこそ、
自分が楽しめる店舗を作りたいとアピール

photoこの業界をもっと格好良くしたい。誰もが憧れるようにしたいと思っています。

 もちろん、田中氏がワタミに入社したのは渡邉会長への憧憬だけではない。ワタミに関して抱いている自分なりの問題意識を会社側にストレートにぶつけた上で、現場でどこまで克服できるか挑んでみたかったからだ。

 「正直言って、ワタミグループが運営する店舗に行った時に落胆したことがありました。『え、これが渡邉会長の目指しているお店なの。絶対に違う』って思いましたね。店長はマニュアルどおりだし、お店で働く従業員も楽しそうな顔をしていない。ならば、自分がこの会社で納得できるお店を作ってみせる。そんな気持ちを伝えました」

 強い意気込みが評価されたのか、面接は人材部長との1回のみ。最後に10枚程度のリポートが課せられた。自分の思いを素直に伝えたらまもなく内定が出た。本人も「当然受かる」と踏んでいただけに、他社は一切受けていなかった。
 
 その後、実際に現場に入ってみたからこそ理解できたことがいくつかあった。「理想と現実のギャップを何度か感じました。ワタミとしてのスタンダードやビジネスモデルはよくできているのに、人材が追いついていない。もったいないなあ。人次第でもっと大きく伸びる会社なのに」

 だからこそ、店長に就任してからもお店で一緒に働くスタッフに対する、田中氏の視線は厳しい。「ある程度様子を見る期間は設けている」というが、スタッフが少しでも楽しげでない様子を見せるとどんな気持ちでこの仕事に臨んでいるのか、本音を徹底的に聞きだすようにしている。

 店長である田中氏もどのような雰囲気を持ったお店づくりを目指しているのかをスタッフにはストレートに主張する。「それを共有できる人とだけ一緒に働いていきたい」と言葉を添えた。

 店長として三軒茶屋駅前店は3店舗目となる。これまで手がけた2店舗では、いずれも目標数値をクリア。しかも、2009年末には達成率約130%で全国No.1という称号にも輝いた。

 「将来的には、DFC(ダイレクトフランチャイズシステム)制度を活用して独立したいと思っていますが、今はまず、この店舗を成功させることに集中するつもりです。お客様に感動を与えるためにも、まずは自分たちが楽しめるお店にしなければいけません。そのためにやるべきことはまだまだ数多くありますから」と最後に、この仕事が好きでたまらないという笑顔を見せた。 

[ PROFILE ]

2007年3月明治大学経営学部を卒業。同年4月不動産会社に入社し、戸建分譲住宅や投資用不動産の営業を経験。08年7月、ワタミフードサービスに店長候補として転職。以後、主力業態である「和民」「坐・和民」「わたみん家」などの店舗で運営業務に携わる。09年8月に武蔵新城店店長に就任。田町芝浦店店長を経て、10年1月から三軒茶屋駅前店店長となる。

満足度(5段階評価)

満足度

独立という目標を実現するために、日々全力で取り組んでいます。


転職データ

■応募した社数
1社
■面接に行った社数
1社
■転職にかかった期間
数週間
■情報はどこから入手
会社のホームページ
■面接でのアピールポイント
何よりも、居酒屋の仕事が好きであることを強調しました。